昨日より、千葉・幕張メッセで開催されている「AOU2008 アミューズメント・エキスポ」。本日2月16日に、AMIブースにてアークシステムワークスの新作FTG『BLAZBLUE(ブレイブルー)』のイベント「ブレイブルー スペシャルステージ@AOU」が行われた。
『ブレイブルー』は、『ギルティギアゼクス』シリーズを手掛けたスタッフが制作する、アミューズメント施設向け2D対戦格闘ゲーム。新型筺体「TypeX2 [TAITO]」を採用しており、画面比率が16:9のHD画質になったため、グラフィックや演出のクオリティが格段に向上しているという。2008年来冬に稼働予定とのこと。
本日のイベントには、主人公“ラグナ・ザ・ブラッドエッジ”役の杉田智和氏と、ヒロイン“ノエル・ヴァーミリオン”役の近藤佳奈子さんが参加。この他、『ブレイブルー』のディレクター・森利道氏と、サウンドディレクター・石渡太輔氏も登場し、杉田氏や近藤さんとトークを繰り広げた。
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▲左から石渡太輔氏、近藤佳奈子さん、杉田智和氏、森利道氏。 |
イベントは、近藤さんのミニライブからスタート。ここで歌われた曲は、ゲーム中で使用される“ノエル”のテーマ曲をアレンジしたものに、近藤さんが作詞した歌詞を付けたもので、今日のために作られた楽曲だという。司会者から作詞のポイントを聞かれた近藤さんは、「“ノエル”は寂しがり屋で人見知りなんです。作詞する時は、そういった部分が感じられるような詞を心がけました」と答えていた。
次いで、森氏、石渡氏、杉田氏が登場し、近藤さんを交えたトークコーナーが始まった。トークは、格闘ゲームをこよなく愛する杉田氏を中心に展開。「今日は各ブースにいろいろなタイトルの試遊台がありすぎて、このブースに来るまでに誘惑が多すぎて大変でした」と笑顔で語った杉田氏。氏は、かつて新宿のゲームセンターで『ギルティギアゼクス』シリーズをやりこんでいたことを明かし、「正統に進化した2D対戦格闘にシステムに加え、石渡さんのサウンドということで、個人的にも非常に楽しみなタイトルです」と『ブレイブルー』に大きな期待を寄せていた。
また杉田氏は、「石渡さんは、某ロックフェスティバルに行く予定を変更してまで、僕の誕生日イベントに来てくれたことがありまして。運命を感じずにはいられませんよ!」と、両氏の仲のよさをうかがわせるエピソードを披露した。
それぞれのキャラクターの魅力について聞かれると、杉田氏は「やられ声」と発言。「殴られた時にかっこよくやられるのは、個人的にあり得ないと思っているので、今回はそこにこだわりました」とのことだ。なお森氏によると、杉田氏を“ラグナ”役に選んだ理由は「“ラグナ”はいつもひとり言をブツブツ言っている印象が強かったので、その点が杉田さんとかぶったから」で、近藤さんを“ノエル”役に選んだ理由は、「“ノエル”は生き方が不器用で、その点が近藤さんとかぶったから」。これを受けて、近藤さんは「“ノエル”に選ばれてうれしかったけど、同時に自分にできるのか不安でした。でも彼女と自分に接点が多いことに気づき、今では一番身近に感じられるキャラクターになりました」と話していた。
続いて、本作の魅力の1つであるグラフィックに話がおよぶと、森氏は「グラフィックに関しては、とにかく全部にこだわっています」と力説。「アークシステムワークスの作品は、基本的に背景の描き込みをすごく細かく、手描き感と言いますか温かみを重視しているので、その点にも注目していただきたいですね」と語っていた。
また、「本作は横に広い16:9の高解像度HD画質を採用しているのですが、通常の4:3の比率ではゲームが成立しない、16:9が大前提のシステムとなっています」と森氏がコメント。これを受けて石渡氏は「このゲームほど16:9の特性を生かしたゲームはないと思っています。演出的にではなく、システム的にちゃんと生かされていて、横に対するアプローチがしっかりできているので、楽しみにしていてください」と力強くアピールしていた。
なお、杉田氏も近藤さんもすでに『ブレイブルー』を試遊をしているとのことで、杉田氏は森氏と対戦して見事勝利したという。森氏は、「最初は接待プレイをしたほうがいいかなと思っていたのですが、まさか負けるとは思いませんでした」と本気で悔しそうだった。一方、近藤さんは「私、格闘ゲーム初心者なのに、森さん本気でやるんだもん!」と、森氏に対して力一杯文句を言っていたが、ゲーム自体は楽しかったようで、「すごくスムーズにキャラクターが動いて、アニメを見ているみたい! とってもキレイなグラフィックなので、ぜひ女の子にプレイしていただきたいですね」と話していた。
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▲途中、森氏とともにPCエンジンやネオジオのタイトルについて、マニアックなトークを繰り広げる杉田氏。他社のタイトルについて、熱く語る場面も。この他、若本規夫氏の物マネなども披露していた。 |
最後は、「今日は『ブレイブルー』初のイベントだったので、緊張しました。これから私も1人のユーザーとして、“ノエル”を使いこなしていきたいと思っています(近藤さん)」、「『ブレイブルー』は、すべての点において一歩先を走っているゲームです。サウンドに関しては、新しい方向性で気負わず作っていければと思っています。ぜひ遊んでくださいね!(石渡氏)」、「スタッフ陣が非常に熱意をもって制作している作品です。この心地よい熱さをみんなで共有しながら、本作を盛り上げていきたいと思います(杉田氏)」、「『ブレイブルー』は、ただの格闘ゲームとしてではなく、一コンテンツとして制作しています。格闘ゲームが苦手な方も、ストーリーだったり、音楽だったりと、さまざまな点で楽しめると思いますので、ぜひプレイしていただければと思います(森氏)」と出演者たちがそれぞれ挨拶し、本日のイベントは終了した。
正午の時点で、60分待ちの列が形成されていた『ブレイブルー』の試遊台。プレイした人には、オリジナルポストカードが贈られていた。
(C)ARC SYSTEM WORKS
データ
■「AOU2008 アミューズメント・エキスポ」概要
【開催日】2月15日~16日(※終了)
【開催時間】10:00~17:00
【場所】幕張メッセ4・5・6ホール
【入場料】当日券:大人、中高生 1,000円(小学生、60歳以上は無料)
※「AOU2008 アミューズメント・エキスポ公式サイト」から印刷できる特別割引券持参の場合は、当日券:大人、中高生700円
▼『BLAZBLUE(ブレイブルー)』
■メーカー:アークシステムワークス
■対応機種:AC
■ジャンル:FTG
■稼働時期:2008年来冬予定
■関連サイト
・『BLAZBLUE(ブレイブルー)』公式サイト
・アークシステムワークス
・「AOU2008 アミューズメント・エキスポ」