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2008年2月6日(水)

キャラクター作成から「部曲戦」まで先行試遊会で新しい『三On』を体験してきた!

 コーエーは1月29日に、東京・秋葉原のADスクエアにてPC用MMORPG『三國志 Online(以下、三On)』のプレス向け先行試遊会を開催した。

 この日の先行試遊会では、2月7日より実施される第二次プレオープンサービスに先がけて、本作の最新バージョンがプレイできた。『三On』運営プロデューサー・松本秀氏と開発プロデューサー・上野彰三氏によると、第二次プレオープンでは「三国制覇」や「客将」などの新システム追加や、クエスト、配置NPCなどの改善がされているという。改良の詳細については以下のニュース参照のこと。

・プライベートダンジョン
『三國志 Online』2月7日実装のプライベートダンジョン情報公開
http://dol.dengeki.com/data/news/2008/2/1/199345bac3b6d47bc8a0f2a829b046c0.html

・「客将」システム
『三On』の登場武将が力を貸してくれる「客将」システムが公開
http://dol.dengeki.com/data/news/2008/1/25/e9d2fa02a9442f29899ca4e9b3d0d975.html

・「三国制覇」システム
『三國志 Online』の真髄たる勢力争い「三国制覇」実装が決定
http://dol.dengeki.com/data/news/2008/1/18/c54554d8304ba4694fe4274e480d40c9.html

 その他にも、「街中、フィールドでの移動スピードアップ」、「戦闘シーンの改良」、「生産・取引に関する改良」、「スタック数の増加」、「インターフェイス向上」などの改善が行われ、この日は今までの『三On』との違いを体験できた。以下にその模様をお届けするので、興味のある人はチェックしてほしい。

■新しくなった「水鏡村」! まずはキャラメイクから

 まず最初に体験したのが、新キャラクターを作成してのスタート地点「水鏡村」周辺でのプレイ。キャラクター作成では、名前に始まって、体つき、背丈、髪型、髪の色、顔、服の色(装備なし状態で着ている服)、声、とさまざまな項目を選択して思うがままのキャラクターを作成できる。三国志の世界観に合わせるもよし、自分の好みに合わせるもよしだ。
 ゲームが始まると、目の前にいる“水鏡先生”に話しかけることで、チュートリアルクエストを受けられる。このクエストを受けることで、操作の基本や、本作に登場する6種類の武器の特徴を知ることが可能だ。本作では、武器ごとに役割と覚えられるスキルが決まっていて、レベルも武器ごとに上昇する。チュートリアルクエストで最初に使う武器を選択することになるが、武器系統はいつでも変えることができるので、好きに役割を変えられるのが特徴だ。

 チュートリアルクエストで妖術系武器を選択し、装備アイテムとスキルをゲット。これらを装備すると、ある程度クエストが受けられるようになった。早速戦闘を体験してみようと思い、武器について教えてくれた戦闘総師範“徐庶”の近くにいる、“葉峰”から「盗賊を倒せ」を引き受けいざ村の外へ。前述の「街中の移動スピードアップ」により、クローズドベータでは随分と広く感じた水鏡村も、最新バージョンだと適度な広さに感じられた。
 「盗賊を倒せ」は、“荊州盗賊”を倒して得られる「盗賊のはちまき」を5つゲットするのが目的。村の外には“荊州盗賊”がゴロゴロいたので、手近なのを2人倒すと早速レベルアップした。その後、「盗賊のはちまき」を5個集めて依頼達成するとさらにレベルアップ。序盤とはいえレベルアップのスピードが早めに感じられたが、1つのキャラクターで6種類の武器のレベルを上げられるので、いろいろな武器レベルを育てやすいのではないだろうか。
 なお戦闘は、攻撃や技能発動のタイミングがわかる「ウェインティングバー」の導入により、「次はどのスキルを使おうか」など戦術が立てやすい印象だった。キャラクターの「体力」とスキルを使うのに必要な「気力」が、自動回復するのでテンポよく戦闘をこなすこともできた。戦闘中においても、ウェイト中はわずかに体力と気力が回復するので、戦闘を繰り返せばこの回復に助けられる日があるかもしれない。

 次のクエストは、“徐庶”から引き受けた。内容は、蜀の軍師“諸葛亮”の弟“諸葛均”に「荷車設計図」を届けるというもの。“諸葛均”は水鏡村の南にある「伏龍村」に住んでいる。ここは以前のテストでは別の名前の村だったが、第二次プレオープンでは三国志の世界観を感じられるよう、多数の村の名前が変更されたという。上野氏によると、村の名前はストーリーにそって名付けられているそうなので、地名からも世界観を感じられるようなプレイが期待できそうだ。ちなみにクエストは単なるお使いだったので、非常に楽にこなせた。

序盤から“徐庶”や“諸葛均”などの有名武将に会えるのはうれしい。「伏龍先生」と呼ばれた“諸葛亮”が住んでいたことから名づけられた「伏龍村」が近くにあるなど、開始早々から三国志の世界観を感じることができる。

■魑魅魍魎が跋扈するプライベートダンジョン

 続いては、連合で挑むことのできるダンジョン「プライベートダンジョン」を体験した。この日挑んだダンジョンは、1徒党(パーティ)と同人数の5人でしか入れないものだったので、徒党が集まっての連合でチャレンジすることは適わなかったが、先程のソロプレイとは違う、パーティプレイを知ることができた。

 徒党の構成は、双手系武器2人、投射系武器2人、妖術系武器1人とバランスの悪い構成。しかも適正レベル約35のダンジョンに、レベル30で挑んだので入り口から大苦戦を強いられた。どの武器系統でも使える初期の回復スキルでは回復もままならず、1人1人が適切にスキルを選択しないとなかなか敵を倒すことができなかった。
 上野氏が同じダンジョンをプレイした際は、バランスのいい構成であればボスの直前までは攻略できたそうなので、きちんとした戦術で1人1人が役割を果たせば多少のレベル差はどうにかなるようだ。実際、この時の戦闘で一番感じたことは1人1人の経験のなさだった。それでもソロプレイの時とは違って、スキルによる攻撃・防御の手段が増え、敵1体を釣るのに失敗した時の対処など、戦術の幅が大きく広がったので、水鏡村の時より戦闘が楽しく感じられた。

一応、投射系武器を使うメンバーが敵を釣ってはみたものの、画像の通り乱戦状態に。敵もある程度固まっているので、1体だけ釣ってくるというのはテクニックがいる様子だ。複数対複数で対処する戦術も重要になってくるだろう。

■戦場で任務を達成する「軍略」

 次に体験したのが、与えられた任務を戦い抜く「軍略」。これまでは勢力に所属していないと引き受けることができなかったが、第二次プレオープンからは無所属のキャラクターもプレイすることが可能になった。
 この日は蜀に所属するキャラクターを使って、蜀の武将“張苞”を一定時間守り抜く「軍略」をプレイ。10人で挑んだこの「軍略」、適正レベルも低めだったために楽勝かと思われたが、1回目は戦場を把握できずに“張苞”の位置さえ掴めず失敗するという珍プレーを生んでしまった。
 リベンジの2回目は、戦闘開始前に“張苞”を見つけることに成功。敵は2方向から攻めてきたが、適正レベル16に対してこちらは全員30だったので、数の暴力でタコ殴りにするだけで任務達成できてしまう。ただし総合評価はDと低く、適正レベルで挑んだ場合は数の暴力では勝てないように感じられた。総合評価を上げるためにはそれなりのレベルで挑む必要があるので、きちんと戦術を立てないとかなり苦戦するのではないだろうか。

この時は、レベル30の10人がそれぞれに暴れただけで勝ててしまったが、適正レベルで挑んだ場合は歯ごたえがあるだろう。敵は次々に襲いかかってくるので、戦況を把握しながら戦う必要がありそうだ。

■合戦とは違った対人戦が楽しめる「部曲戦」

 最後に、部曲(ギルド)同士が争う「部曲戦」を楽しんできた。シナリオ「雪原」において、蜀キャラクターの部曲と魏プレイヤーの部曲に分かれ、キャラクターのレベル、人数ともまったく同じ条件で対戦。単純に互いのチームワークと戦術が勝敗を分けるこの戦い、ポイント「500-120」と蜀側部曲が魏側部曲を圧倒して終わった。蜀側部曲の勝因は、常に固まって移動し、バラバラに動いていた魏側部曲を各個撃破したこと。同じ条件でこのような大差がつくことは、多少の不利は戦術によって覆せるということだろう。
 実際、蜀側部曲はただ移動して各個撃破しただけでなく、複雑な地形を利用した囮作戦行い功を奏していた。この時は、チャットは行われず個々の判断だったが、部曲長や軍師役の采配が戦いに影響するのは間違いない。ちなみに、死亡したキャラクターは待機時間の後自陣にて復活し、自陣から近いほど戦力の補充が容易になる。反面、完全に侵攻されて自陣に敵部曲が陣取ってしまうと、復活直後のキャラクターがタコ殴りにされてしまうので、「どうやって戦うか」以外に「どこで戦うか」も重要となるだろう。

戦場は複雑な地形をしている。勝手に行動すると、仲間とはぐれてあっさり死ぬ羽目に。対人戦では、NPCを相手とする以上に統率のとれた戦いが求められる。

 以上が先行試遊会でのプレイリポート。以前のテストと比べて、さまざまな追加要素・改良点が加わったのを体験できた。正式サービスに向けて、今後の改良にも期待したい。

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データ

▼『三國志 Online』
■メーカー:コーエー
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP/Vista)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:未定
■プレイ料金:未定
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■関連サイト
『三國志 Online』公式サイト
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