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2008年2月8日(金)

【今週の1本】オススメファイターのミニ攻略付き『大乱闘スマッシュブラザーズX』

 こんにちは、カネキングです。今回取り上げるのは、1月31日に発売されたWii用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX(以下、スマブラX)』です。プレイレビューに加え、カネキングの独断と偏見によるオススメファイターのミニ攻略もセットにしてみました。「『スマブラ』って最近よく耳にするけど、ぶっちゃけどうなのよ」と購入を迷っているアナタにも、発売日に買って「バリバリ遊んでるぜ!」というアナタにもお得な記事になっております。それではまずプレイレビューから。

■そもそも『スマブラ』ってどんなゲーム?

 『大乱闘スマッシュブラザーズ』は、1999年1月21日にニンテンドウ64用ソフトとしてシリーズ第1作が発売された対戦型アクションゲームです。任天堂のキャラクターたちが、作品の枠を越えてハチャメチャな大乱闘を繰り広げるという夢のような内容になっています。『スマブラ』のルールは至ってシンプル。相手を攻撃してステージ外に吹っ飛ばすというだけです。とっつきやすいシステムと吹っ飛ばす爽快感が、本作の魅力の1つといえるでしょう。

「相手を吹っ飛ばす」という根本的なルールは変わりませんが、制限時間内に相手をステージアウトさせた数を競う「時間制」や、一定のプレイヤー数(ストック)が定められているサバイバル方式の「ストック制」など、細かなルールも自由に設定可能です。4人でわいわい遊ぶもよし、2人でガチンコ対戦するもよし。好きなように遊べるのが『スマブラ』なのです。


■最新作『スマブラX』はココがスゴい!

 シリーズ最新作となる『スマブラX』は、登場するファイターやステージ、アイテムなどが前作からグンと増え、ちょっと遊んだだけでも新鮮な驚きや発見があります。でも、シリーズの新作なんだからボリュームアップするのは当たり前といえば当たり前。『スマブラX』のスゴいところは、「対戦」以外にも楽しめる要素がたっぷり詰まっているという点なのです。

 特に、1人用モード「ひとりで」の中に収録されている「大乱闘スマッシュブラザーズX ~亜空の使者~(以下、亜空の使者)」は、とても凝った作りになっています。「亜空の使者」は、横スクロールのアクションゲームが楽しめるモードなのですが、ストーリーがちゃんと用意されていて、ムービーも随所に挿入されます。『スマブラX』のキャラクターたちが力を合わせて敵に立ち向かっていくストーリーは、「燃える」の一言に尽きるでしょう。ただし、ゲームの難易度はちょっと高め。ステージに入る前に難易度を設定できるので、最初は一番低いものを選ぶといいですよ。――って僕がヘタなだけですかね? また、ストーリーの途中にいろいろな隠しファイターが応援に駆けつけてくれます。中にはあっと驚くファイターもいますので、できるだけ前情報は聞かないで遊んだ方が楽しめると思います。

 また、『スマブラX』はWi-Fiコネクションにも対応しています。世界中のプレイヤーたちと『スマブラX』が楽しめるということなのですが、遊べるのは対戦だけではありません。撮影した写真や、対戦のリプレイ、作成したステージなどを、Wi-Fiコネクションを通じてフレンドに送ることができるのです。対戦以外の遊びも他のプレイヤーと共有できるのはうれしい限りですね。さらに今回は、対戦を観戦する「大観戦」モードも搭載。対戦はニガテという人も、勝者を予想してコインを賭けながら対戦風景を眺めることができます。

『スマブラX』は、対戦するだけのゲームじゃありません。シールを集めたり、写真を撮ったり、ステージを作ったり。プレイヤーのアイデア次第で、遊び方は無限大。楽しんだもの勝ちなのですよ。


■前作とどう違うの?

 前作のGC『大乱闘スマッシュブラザーズDX』をやり込んでいた人は、『スマブラX』がどう変わったのか気になるところでしょう。ここでは、主にシステム面で追加・変更された部分をかいつまんで取り上げようと思います。

 最も大きな追加要素は、「スマッシュボール」でしょう。突然ステージ内にフワフワと漂ってくるこの「スマッシュボール」。攻撃して破壊することで、なんと「最後の切りふだ」という奥義が使えるようになるのです。その威力は、一発で試合をひっくり返してしまうほど。「最後の切りふだ」の爽快感は、ぜひ味わってほしいです。
 続いて細かいところになってきますが、まず「シールド」の厚みが一定になりました。前作ではLorRトリガーを押し込んだ量に比例してシールドの厚みが変わったのですが、今作では常に同じ厚みに。また、空中緊急回避は空中で何度も行えるようになったかわりに、浮き上がらなくなりました。そしてこれが個人的に一番大きな変更点だと思うのですが、今作では、ファイターがガケに背を向けていても、ガケを掴めるようになりました。『スマブラ』では、ガケに掴まって相手の復帰を阻止するという攻防も重要なのですが、この変更によってガケ際の攻防がより白熱することは間違いないでしょう。全体的に、システムはより洗練され、すっきりした印象です。

前作では、スムーズに崖に掴まるために通常必殺ワザを空中で出して即キャンセルし、強引に向きを変えるという荒業もありましたが、今作ではすべてのファイターが簡単に崖に掴まれるようになりました。余談ですが、崖掴まり時の無敵時間が「最後の切りふだ」をやり過ごす際に役に立ったりします。「最後の切りふだ」がどうしても回避できない場合は、悪あがきに試してみるといいかも。結局は当たっちゃうことが多いんですけどね……。


■カネキングオススメファイターミニ攻略
 ここでは、『スマブラ』初心者にも上級者にもオススメできるファイターを紹介します。『スマブラX』は、ルールによってさまざまな遊び方ができますが、どのモードにも通用するように、キャラクターの基本的な戦い方を中心にまとめてあります。あくまでファーストインプレッションになりますが、参考までにご覧ください。

<カネキングオススメファイター1“マリオ”>
・“マリオ”ってこんなキャラクター
 “マリオ”は、『スマブラ』を初めてプレイする人にオススメのキャラクターです。使いやすい復帰ワザと横スマッシュ攻撃を持っているので、まずは“マリオ”を使って『スマブラ』において重要な「復帰」の仕方とスマッシュ攻撃の出しどころを覚えるといいでしょう。

・“マリオ”の動かし方
 “マリオ”は、通常必殺ワザの「ファイアボール」を盾にしながら動くのが基本です。空中で出した方が隙が小さくなるので、ジャンプ中に「ファイアボール」を出して行きましょう。「ファイアボール」で相手の様子をうかがいながら、隙を見て攻め込みます。この時使いたいのは通常空中攻撃です。攻撃が出ている時間が長いので、ある程度出すタイミングを間違っても反撃を受けることは少ないでしょう。相手の蓄積ダメージがたまっていたら、スマッシュ攻撃で積極的に吹っ飛ばしを狙います。

 また、“マリオ”の操作と一緒に、基本的な復帰方法もあわせて覚えてしまいましょう。『スマブラ』では、相手に吹っ飛ばされた際、「2段ジャンプ→上必殺ワザ」という流れでステージに戻ってくるのが基本となります。しかし、一部のキャラクターは上必殺ワザ以外にも復帰に使えるワザを持っている場合があります。たとえば“マリオ”は、横必殺ワザの「スーパーマント」がそれにあたります。「スーパーマント」は、空中で出した場合に最初の1回だけほんの少し浮き上がるので、これを利用して「2段ジャンプ→「スーパーマント」→上必殺ワザ」とすると、わずかに距離が伸びるという仕組みです。

スタンダードな性能を持つ“マリオ”ですが、『スマブラX』から追加された下必殺ワザの“ポンプ”は少しクセのあるワザ。当てても蓄積ダメージは増えませんが、相手を押し出すことができます。研究次第でおもしろい使い方ができそう!?


<カネキングオススメファイター2“メタナイト”>
・“メタナイト”ってこんなキャラクター
 リーチが短いということと、体重が軽いために吹っ飛ばされやすいという欠点はあるものの、近づいた時のラッシュと高い復帰性能には目を見張るものがあります。

・“メタナイト”の動かし方
 とにかく前空中攻撃を振りましょう。1度の攻撃で3回斬撃を繰り出すので、これを振っているだけで相手は手を出しづらくなります。この前空中攻撃に、比較的リーチの長い下強攻撃や、素早い弱攻撃を織り交ぜていきます。また、必殺ワザも使い勝手のいいものが揃っています。特に、通常必殺ワザ「マッハトルネイド」と横必殺ワザ「ドリルラッシュ」は潰されにくく強力です。復帰にも使えるので、邪魔してくる相手を逆に攻撃しながら、安全にステージに戻ることができるでしょう。ただ、“メタナイト”はワザの威力が若干低いため、蓄積ダメージを増やすことはできてもステージ外に吹っ飛ばせずに終わることも多々あります。意識的にスマッシュ攻撃を少しためて出すようにし、決定力を上げていくのがオススメです。

“メタナイト”、“ピット”,“リザードン(ポケモントレーナー)”は、ジャンプの際にボタンを押しっぱなしにしておくことで、グライダーのように「滑空」ができます。最初は操作が難しいかもしれませんが、慣れると復帰や奇襲に使えますので、ぜひ習得しましょう。


<カネキングオススメファイター3“アイク”>
・“アイク”ってこんなキャラクター
 剣を持っているのでリーチが長く、攻撃力が非常に高いです。反面剣の振りが遅く、隙は大きくなっていますが、スマッシュ攻撃を当てればそのまま場外まで吹っ飛ばすこともできるので、使っていて爽快なキャラクターです。

・“アイク”の動かし方
 リーチが長く攻撃力が高いので、乱戦状態のところにスマッシュ攻撃を叩き込むだけでも意外と戦えてしまいます。ぶんぶん剣を振り回して、美味しくいただいてしまいましょう。また、上必殺ワザ「天空」は、ワザが出てからしばらくの間は“アイク”が踏ん張って攻撃に耐えてしまうという強力なワザ。囲まれた時にはこれを出してみることをオススメします。さて、乱戦状態に強い“アイク”ですが、どうしても1対1で戦わなければならない時もあるでしょう。そういう時は、弱攻撃のコンビネーションが頼りになります。“アイク”のワザの中ではかなり出が早いので、非常に当てやすいのです。

後空中攻撃は、出が早くかなり強烈な吹っ飛ばし性能を誇ります。相手の蓄積ダメージがたまってきたら、隙を狙って出して行くといいでしょう。とはいえ、“アイク”は難しく考えるより、適当に暴れた方が案外勝ててしまうことも……。ある意味『スマブラ』らしいキャラクターといえるかもしれません。


(C)2008 Nintendo / HAL Laboratory, Inc.
Characters:
(C)Nintendo / HAL Laboratory, Inc. / Pokemon. / Creatures Inc. / GAME FREAK inc. /SHIGESATO ITOI / APE inc. / INTELLIGENT SYSTEMS / Konami Digital Entertainment Co., Ltd. / SEGA

データ

▼『大乱闘! スマッシュブラザーズX』
■メーカー:任天堂
■対応機種:Wii
■ジャンル:ACT
■発売日:発売中(2008年1月31日)
■価格:6,800円(税込)

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