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2008年3月1日(土)

【今週の1本】新たなヤリコミの可能性を見た『アイドルマスターライブフォーユー!』

“千早”
「ともに創りましょう、最高のステージを」


「つくるつくる!」


 こんなやりとりが、プロモ映像を見ていた時に心の中であったとかなかったとか。そんな迷プロデュースでお馴染みのアクティです。

 さて、いよいよバンダイナムコゲームスのXbox 360用ソフト『アイドルマスター ライブフォーユー!(以下、L4U!)』が発売と相成りました。アーケード時代から『アイドルマスター(以下、アイマス)』を追いかけている一プロデューサーとしては、待ちに待った発売日。原稿を執筆している今は、発売日当日2月28日の午前5時。そう、0時に購入→早々にプレイ→今にいたる。そんな状態ですが、思うままにつらつらと本作のインプレッションを書かせていただきます。早くプレイに戻りたいので、原稿は駆け足気味でお届けでーす(←仕事しろ)。

■内容が薄い? いや違うんだボーイ

 まずはゲームの紹介をサックリと。ジャンルは「アイドルLiveコーディネーター」――つまり「ファン代表1日プロデューサー」ことプレイヤーが、ライブの内容を自由に決めて鑑賞できるソフトです。逆にいうと、これ以上でもこれ以下でもなく、ひたすらライブのシーンが続きます。アーケード版やXbox 360版の初代『アイマス』では、他プロデューサーとのオーディションによる戦いに勝たなければライブステージを見られなかったので、ステージをカンタンに見られる点はウリといえますね。

 ただし! ライブには「応援」と「撮影」の2モードがあります。このうち「応援」を選んだ場合、ライブ中にテンポよく指示されたボタンを押す「リズムゲーム」が出現。難易度を「HARD」にしている場合は、ボタンを正しく押してボルテージを上げていかないと途中でライブ失敗になることも。反対に、ボルテージを上げれば最終的なスコアも上がる仕組みです。Xbox 360をネットにつないでいれば、ハイスコアがオンラインランキングに登録・掲載されるので、他のプロデューサーと競い合うこともできます。もう1つの撮影モードでは「リズムゲーム」をせずにひたすら鑑賞だけを楽しめる仕組み。これについては後述。

 さて。これだけだと単に「薄っぺらい内容のゲーム」に感じられてしまうのですが、そこはちょいと違う。アクティ的に、本作最大のウリはゲーム的要素ではなく、先も書きましたが「鑑賞」できること、その鑑賞する内容を自由に変えられることこそがウリなのだと思うのです。要は「1回プレイしたら終わり」なタイプの作品じゃないってこと。あー、なんか長くなりそうなので次項へ続く。

■被写体の美を極限まで追求……?

 ライブのセッティング項目は非常に細かく、この点はほぼ初代『アイマス』と同じ。曲、会場、ユニット名、難易度をまず設定。続けて、衣装、アクセサリー、演出を指定します。演出面では、従来のように歌詞1フレーズ単位で「(複数人ユニットの場合)誰が歌うか」、「カメラの遠近」が決められる他、フェードのON/OFFが切り替え可能になっています。

 演出を細かく指定しようとするとキリがないため、最初のうちはある程度の妥協が必要かもしれません。ただ、ランキング機能で自分がセッティングしたライブを他の人にも見せられるので、つい力が入ってしまいがち。ヤリコミを意識し始めると、何時間も考え込むハメに……。「俺のアイドルを最っ高にかわいく、美しく撮影するんだ!」というのは、SLGやRPGなどのゲームとは異なる「ヤリコミの形」に思えてなりません。ストイックって言っていいのかは難しいところですが。

 ちなみに、応援モードと対になる撮影モードでは、鑑賞時に写真を撮ることも可能。また、マニュアルで撮影カメラを操作することも可能で、例えば「“雪歩”がソロで歌っているのに、なんで歌っていない“亜美”のアップが映るのか……」といった問題を、手動ではありますが確実に回避できます。手動だけでなく、自動撮影(AUTO)モードも『アイマス』から若干進化しているような気が……しなくもないですが、そこまで詳しく調べていないので気のせいだったらゴメンナサイ。

■ハイスコア狙いもアツい!

 とはいえ、そうした「俺のアイドルを最っ高に(略」は、初代『アイマス』でも根気よく頑張れば不可能ではなかった。では『L4U!』には他の魅力がないかというと、ノンノンノン。「リズムゲーム」のヤリコミも相当アツいです。

 EASY、NORMAL、HARDの3つの難易度とも、正直言って譜面は難しくないです。和音は鳴らず、ひたすら1音だけを追っていけばいいため、リズムゲームに慣れている人であれば初見クリアもラクラク。ただし、本作ではボタンを押したタイミングによって、1音ごとにPERFECT、GOOD、NORMAL、OKと判定が変わるのですが、PERFECTを出すのがなかなか難しい。

 28日午前5時現在でも、ランキング上位のプロデューサーはノーミス当たり前、いかにPERFECTを多く出すかで順位が決まっているようです。ちなみにアクティは一時的に「9:02pm」で2位に入っていたけど、すぐにガンガン抜かれるんだろうなぁ……。

 それにしても、『アイマス』のオーディション形式の対戦がなくなったのはさびしい限り。みんなでワイワイ対戦できる『アイマス』から、1人でひたすらハイスコアを狙うだけのシステムになっているのは明らかに退化といえるため、かなり残念です。あの「弱肉強食上等!」な対人オーディションは、他に代え難い緊張感がたまりません。特に、リセットが効かないアーケード版はヤバいですよねー。ってなことをふまえて、今後のアップデートで対戦システムとか実装されない……ですかね?(>バンナムさま)

■実は実績の解除が超カンタン

 もう1点、忘れちゃならないウリがダウンロードコンテンツ。新衣装ももちろんですが、注目すべきは「楽曲の配信」でしょう。28日現在、新曲は未配信で従来曲のリミックスのみ配信中ですが、今後随時配信されていく新曲も注目です。こうしたコンテンツ配信のおかげで長ーく遊べるのはありがたい限り。当然、新曲では振り付けも新たなモーションになりますので、その点にも注目しています。仕事中、新曲第1弾の「shiny smile」がヘビーローテーションなのはナイショデスヨ。

 そうそう、ヤリコミ要素が強いとさんざん書いておりますが、実績コンプリートについては非常にラクです。なぜなら、4時間のプレイで実績1,000を解除してしまったという!(笑) リズムゲームに慣れているかどうかで若干時間は増減するかもしれませんが、実績1,000は誰でもほぼ間違いなく獲得できます。ただし、先も書いたように「1回プレイしたら終わり」なタイプの作品ではないため、アイドルたちに愛着を持つことができればひたすら長く遊び続けられるでしょう。

 あと本作の性質上、『アイマス』未プレイの方だと、『L4U!』をプレイしても心に「ティン!」と響かない場合があるかと思います。その場合はXbox 360版でかまわないので、ぜひ初代『アイマス』を一度プレイしていただきたい。『アイマス』と『L4U!』では、アイドルたちがプロデューサーであるプレイヤーに対して見せる顔がちょっぴり違いますので。

 つらつらダラダラと書いてきましたが、そろそろ筆を置くことにします。“小鳥さん”の表情が結構細かく切り替わるので見ていて飽きないとか、ライブの音響効果がパワーアップしているなーとか、書きたいことはまだあるのですが、そろそろ外が明るくなってきたので朝チュンプレイに戻ります。仕事? 何それウマイの?(アクティ@オチがないまま終わる)
『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

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『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

『アイドルマスター ライブフォーユー!』

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データ

▼『アイドルマスター ライブフォーユー!』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:Xbox 360
■ジャンル:ETC
■発売日:発売中(2008年2月28日)
■価格:通常版7,140円(税込)、数量限定オリジナルアニメDVD同梱版9,800円(税込)

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■関連サイト
「THE IDOLM@STER WEB」
バンダイナムコゲームス
THE IDOLM@STER Live For You!(コロムビアミュージックエンタテインメント)