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2008年3月22日(土)

『MHP2ndG』体験レポート!新たな相棒・オトモアイルーに狩魂を見た【クエスト編】

 【ポッケ村編】に続き、カプコンが3月27日に発売するPSP用ソフト『モンスターハンターポータブル 2nd G(以下、MHP 2nd G)』のプレス向け体験会レポート【クエスト編】をお届けする。

 かゆいところに手の届くようになったポッケ村を満喫した前回。文字にすると長いが、時間にすると5分もかからなかった準備を終え、いざクエストに出発した。

 この日は、体験会用のデータということで、装備はG級の太刀と「フルフルZ」シリーズという超強力なものを身に着けていた。まずは1人用クエストを体験してみようと、ネコートさんクエスト★7の「極秘依頼 眠鳥を狩れ!」を受注。このクエストのターゲットは新モンスター“ヒプノック”。1人で挑むのも不安なので、オトモアイルーを相棒として新フィールド「樹海」に出発した。


 未踏のフィールドでまず目にするのはムービー。巨大な木々が太い枝を絡み合わせて生い茂るフィールドは、「密林」とも「森丘」とも違い、光があまり差し込まないので、フィールド自体に威圧感がある。
 フィールドに降り立つと、まず支給品ボックスから、マップや携帯研石など一通りのアイテムを取り出す。今作より加わったネコートさんクエストだが、支給品はちゃんとあるので安心して大丈夫だ。

 とりあえず“ヒプノック”を探すべく「樹海」の散策をしていると、早速オトモスキルの恩恵を受けた。オトモアイルーは攻撃だけでなく、持っているスキルによってさまざまなサポートを行ってくれる。こうしたサポートのおかげて、愛らしい見た目が余計にかわいく見えるのは気のせいだろうか。ちなみにオトモアイルーもマップ上に表示される。

 オトモアイルーと一緒にモンスターを狩りつつ、とりあえず歩き回っていると“ヒプノック”に遭遇した。ムービーで周囲のモンスターを眠らせた“ヒプノック”の特徴は、ずばり眠り攻撃。他の鳥竜種がしてくるような肉体を使った直接攻撃もしてくるが、警戒すべきは眠り攻撃だ。
 眠り攻撃を避けながら、セオリー通り横から太刀で攻撃。するとオトモアイルーも、爆弾や武器で攻撃してくれていた。しかも驚いたことに、オトモアイルーはモンスターの標的になることもあった。1対1では、いかに回復や武器を研ぐためのスキを見つけるかが重要になってくるが、オモトアイルーがいれば容易にそのスキを見つけることが可能だった。攻撃を受けすぎるとダウンして地中に潜ってしまうので、おとりにばかりしていると「いざという時にいない」なんてこともあり得るが、頼りになるのは確かだ。

 またオトモアイルーが頼りになるのは、モンスターの標的になってくれることだけではない。つい深追いして“ヒプノック”の眠り攻撃を受けてしまった際、近くにいたオトモアイルーが起こしてくれた。それだけでなく、オトモアイルーの攻撃がヒットしたことにより“ヒプノック”が転倒し、チャンスの演出までもしてくれていた。かわいらしい見た目に小さい体躯で、「狩りのサポートといっても気休め程度だろう」と思っていた筆者だが、まんまと裏切られた気分だ。「オトモアイルーはとても役に立つ相棒だ」と、前言撤回して謝らなければ。


 久しぶりのプレイで勘が鈍っていたため、G級太刀に「フルフルZ」シリーズと超強力装備だったにもかかわらずなかなか苦戦してしまったが、なんとか1度も倒れずに討伐することができた。間違いなくオトモアイルーのおかげで、1人で挑んでいたら1度か2度倒れていたかもしれない。クエスト報酬の受け取り時には、オトモアイルーが取ってきたアイテムももらえるので、よほどの理由がない限りオトモアイルーは連れて行くべきだろう。
 ちなみに、オトモアイルーの採集したアイテムが加わるため、クエスト達成時にもらえるアイテムの種類がさらに増加する。とはいえ今作では、報酬アイテムやオトモアイルーの採集したアイテムは、すべて直接アイテムボックスに送れるため大きな問題はなさそうだ。

 さて、『モンハン』の醍醐味といえばやはり集会所。他のハンターたちとチームを組んで狩りに出かけるのは、1人プレイでは味わえない楽しさと充実感が得られる。というわけで、次は集会所に集まって4人で狩りに出ることにした。ちなみにギルドカードの登録数も増えているので、さらに狩り仲間を増やしたい人も安心してほしい。

 「せっかく4人でやるなら歯ごたえがあって、新しく追加されたクエストがいい」ということで、大連続狩猟クエストを2回受けた。1回目は集会所★8「砂漠を統べる者」で、2回目は集会所★7「連戦、盾蟹と水竜!」。「砂漠を統べる者」では、“ダイミョウザザミ”、“ドスガレオス”、“ディアブロス”を、「連戦、盾蟹と水竜!」では、“ダイミョウザザミ”と“ガノトトス亜種”を1体ずつ連続で狩猟することになる。
 ちなみに大連続狩猟クエストは、複数の違うモンスターを連続して狩るクエスト。前作にもあった「同じモンスターを連続して狩るクエスト」に似ているが、大きく違う点がある。それは、「複数の違うモンスターを連続して狩る」ところ。複数の違うモンスターを相手にするということは、それぞれ弱点属性や有効なアイテムの異なる相手を連続して狩猟しなければならない。こうしたクエストでは、どんな武器・防具を装備し、限られたアイテムポーチの中にどんなアイテムを持って行くかが重要になりそうだ。

 とはいえ初めてプレイするクエストなので、4人とも好きな装備で出発した。音爆弾などの準備はしていったものの、作戦は「斬りまくれ」。3人が太刀だったので、ゴリ押しより有効な作戦の立てようがなかった。あれこれ作戦を考えて手強いモンスターを攻略するのが本作のおもしろさだが、この時、広報さんの口から発せられた「楽しければなんでもいいです」という言葉も、やはり本作の本質に違いない。
 「砂漠を統べる者」に登場する3頭は、どれも前作から「音爆弾」が有効なモンスターとして有名。ということで「音爆弾」を投げてから斬りまくる作戦で討伐していった。モンスターが崩れ落ちたとたん、体験会にもかかわらず4人で一斉にはぎ取りをするのはご愛敬。……と思いきや、大連続狩猟クエストでは、討伐モンスターなどから回復系のアイテムが「剥ぎ取り」できた。回復系アイテムを消耗しても、補充して次のモンスターに挑めるようになっている。「剥ぎ取り」で消耗したアイテムが入手できるとは限らないが、「剥ぎ取り」を見越してアイテムを使用しても大丈夫なようだ。

 「連戦、盾蟹と水竜!」では、モンスターの新たな動きを見ることができた。“ダイミョウザザミ”は、突然後ろに飛びかかってきて、ハンターに大きなダメージを与えていた。下部面積の広い“ダイミョウザザミ”の飛びつきは、攻撃範囲が広いので注意が必要だ。また“ガノトトス亜種”は、陸地に上がった状態でも左右になぎ払う水ブレス攻撃をしてきた。ガンナーであればそう位置取りの難しくなかった“ガノトトス”だが、本作では距離を取っていても注意が必要となる。
 こちらのクエストでは、モンスターの新しい攻撃に不意を突かれたケースが何度かあったので、ハンターが倒れそうになるピンチも迎えたが、段々とチームの息が合ってきて誰も力尽きることなく討伐完了できた。ギルドカードに書かれた友好度の数値以上に、連携が深まっていたのかもしれない。



 続いては、新モンスター“クイーンランゴスタ”を相手にする集会所★6「女王虫の羽音」を受注した。“クイーンランゴスタ”は、巨大な腹部と鮮やかな大羽を持つランゴスタの女王。発達した腹部の毒針による毒攻撃の他に、酸性の体液を噴射して襲ってきた。当然飛んでいるのだが、剣士だけのチームで挑んだために手強い思いをしてしまった。


 最後は、“キングチャチャブー”の登場する集会所★7「奇面族と高価なキノコ」を受けた。“キングチャチャブー”は、王冠のようなものをかぶったチャチャブー族の族長。周囲にチャチャブーをたくさん連れているためにかなり手強かった。普通のチャチャブーも手を焼く相手なので、慎重に戦わないと痛い目に遭いかねないだろう。

 以上で体験会は終了。まだ見ぬ「G級クエスト」は最大のお楽しみとしておいて今回、新クエスト、新モンスターを体験してきたわけだが、個人的に印象に残ったのは「アイテムボックス収納枠の拡張」と「アイテムボックス調合」。かつて前漢の初代皇帝である劉邦は、天下統一をした際に、後方で兵糧や物資などの兵站を整えていた蕭何を論功行賞の1番に遇したという話がある。この話を『モンスターハンター』に当てはめれば、快適に準備が行えるようになった『MHP 2nd G』は、蕭何の論功に勝るとも劣らない働きをしたということだ。狩りで戦果をあげるためには、滞りのない準備が必要。『MHP 2nd G』は、より簡単にそれができるゲームになった。

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データ

▼『モンスターハンターポータブル 2nd G』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PSP
■ジャンル:ACT
■発売日:2008年3月27日
■価格:4,800円(税込)

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▼「モンスターハンターポータブル 2nd G ハンターズパック G」
■メーカー:カプコン
■対応機種:PSP
■ジャンル:ACT
■発売日:2008年3月27日
■価格:25,800円(税込)

■「モンスターハンターポータブル 2nd G ハンターズパック G」の予約・購入はこちら
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■関連サイト
『モンスターハンターポータブル 2nd G』公式サイト
『モンスターハンター』公式ポータルサイト
カプコン