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2008年3月22日(土)

敵を発見してから迎え撃つまで――『戦場のヴァルキュリア』バトル要素が判明

 セガは、4月24日に発売するPS3用S・RPG『戦場のヴァルキュリア』の最新情報を公開した。

 『戦場のヴァルキュリア』は、架空のヨーロッパを舞台に戦争ドラマを描いたシミュレーションRPG。長年争い続けている帝国と連邦に挟まれた小国・ガリア公国に生まれ、教師を志す青年“ウェルキン・ギュンター”を中心に、義勇軍第7小隊の隊員たちの人間ドラマがつづられる。

 今回明らかになったのは、バトルシステムの「索敵」、「ターゲットモード」、「迎撃」について。戦術シミュレーションとアクションが融合した独特のバトルが特徴の本作において、敵を発見する「索敵」、攻撃を行う際に狙いを定める「ターゲットモード」、視界に入った敵を自動的に攻撃する「迎撃」の3つは、バトルにおいて重要な要素となる。これらのバトル要素を、画像を交えて以下に紹介する。

■敵を見つけなければ戦えない

 本作では、バトル開始時にすべての敵が見えるとは限らず、遮へい物に隠れていたり、草むらに潜伏したりしている敵ユニットは、マップ上に表示されない。こういった敵は兵種が判明しないため、「戦車」、「歩兵」、「対戦車兵」による3すくみを戦術に盛り込めなかったり、ユニット数がわからないために投入戦力の計算ができなかったりなどの不利が発生してしまう。よって本作では、「まず敵を発見して、有効な戦術を実行する」ことが重要となる。以下に「索敵」の流れを説明しよう。

ユニットに指示を出す「コマンドモード」では、発見していない敵ユニットはマップ上に表示されない。発見していない敵ユニットは、移動の際に足音だけが聞こえ、一度発見しても状況によってはまた見失うこともある。

ユニットを行動させて「アクションモード」に突入し、敵ユニットを視界に捉えると、ユニット同士がラインでつながれる。このラインは「索敵ライン」と呼ばれ、発見している敵ユニット1体ずつすべてにラインが引かれている。これにより、自軍ユニットがどれだけの敵に囲まれているのか明らかになる他、ラインの色によって危険度もわかる。

バトルには夜間ステージも存在し、夜間だと他のユニットを認識できる距離が大きく縮まってしまう。そのため、見晴らしがよくても、ある程度近よらないと「索敵ライン」が表示されないので、警戒が必要だ。

■確実に仕留めるか、一撃に賭けるか

 「アクションモード」にて、任意のタイミングで武器を構えると「ターゲットモード」に移行する。「ターゲットモード」に移行すると、周囲に赤い円が表示されたポインティングマークが現れる。「ターゲットモード」の間は時間の進みが止まるので、その間にマークで狙いをつけて敵を攻撃していくことになる。この際、敵に与えるダメージは、「集弾率」と射撃部位ポイントが大きくかかわっており、どのように射撃するかが重要。これらの要素について以下に解説する。

「ターゲットモード」に移行すると時間が止まり、ポインティングマークで射撃部位を狙うことができる。マークの周囲には、着弾範囲を現した赤い円が表示され、この円の大きさは武器の「集弾率」とユニットの射撃能力によって決まる。左右の画像を見比べてもらえば、ライフルを持った“アリシア”と、マシンガンを持った“ロージー”とで円の大きさが異なることがわかるだろう。

「集弾率」が高いほど赤い円が小さくなり、低いほど大きくなる。円が小さいほど正確な狙いが可能で、大きなほど粗くなるが、「集弾率」が高いものにはライフルのような単射武器が多く、低いものにはライフルのような連射武器が多い。数多く命中すれば、結果的に連射武器の方がダメージが上なので、射撃部位ポイントの選択も重要になってくる。なお「集弾率」は敵に近づくほど上がるので、敵に近いほど攻撃を当てやすい。また、ユニットがレベルアップして射撃能力が上がったり、研究開発によって上位の武器を入手したりすると「集弾率」は高くなっていくとのことだ。

射撃部位ポイントは、頭部、胴部、足下の3カ所がある。それぞれ、「頭部は目標が小さいが、与えるダメージは大きい」、「胴部は当てやすいが、与えるダメージは普通で避けられることもある」、「足下は、与えるダメージは普通で胴部より当たりにくいものの、回避されにくい」といったことが特徴。敵の残りHPや、使用する武器によって狙う射撃部位を変えていくのが「ターゲットモード」における基本戦術となる。

射撃を行っても、敵が回避行動をとって銃弾が当たらないことがある。こういった敵には、避けにくい足下を狙うのが有効。

普段は戦車「エーデルワイス号」に乗っている“ウェルキン”だが、ストーリーの展開によっては自ら銃を持って戦うこともある。

■待ち伏せによる戦術が有効

 本作のバトルシステムにおいて、視界に入ったユニットを自動的に攻撃する「迎撃」は有効ダメージを与えることが可能。ユニットには、兵種ごとに決められた「迎撃範囲」があり、そこへ敵が侵入すると装備した武器で自動的に攻撃する。基本的に「迎撃範囲」は前方の一定エリアのみだが、「偵察兵」だけは遠距離で側面もカバーした広い「迎撃範囲」を持っている。この「迎撃」をうまく戦術に組み込むことで、敵のターン中でも大打撃を与えることが可能だ。ただし、「狙撃兵」と「対戦車兵」には「迎撃範囲」がないので注意しよう。

本作では、敵軍の侵攻ルートを予測し、「迎撃」を考慮したユニット配置が有効な戦術として機能する。ユニットは、「迎撃範囲」に敵が侵入すると自動的に攻撃をするので、自分ノターンだけでなく敵のターンでも有効な損害を与えることができれば戦いの早期決着につながる。

「迎撃」は、当然敵も行ってくる。ここで致命的なダメージを回避するには、敵の「迎撃範囲」を最短で横切るようなルートや、リロード時間の合間を縫って遮へい物から遮へい物へ移動するなどの対処が必要となる。

ただし「戦車」の機銃による「迎撃」は、弾数・ダメージともに圧倒的なので無理は禁物。機銃の「迎撃範囲」を移動する際は、致命的なダメージを覚悟しなければならないので、あきらめて迂回することも戦術だろう。しかし、「戦車」の種類によっては弱点であるラジエータをフォローするように機銃を装備しているものもあり、的確な判断が求められる。


(C)SEGA

データ

▼『戦場のヴァルキュリア』
■メーカー:セガ
■対応機種:PS3
■ジャンル:S・RPG
■発売日:2008年4月24日
■価格:通常版 7,980円(税込)/リミテッドボックス 9,980円(税込)

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■関連サイト
『戦場のヴァルキュリア』公式サイト
セガ