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2008年3月24日(月)

「真実のナミダ」を見届けて――TVアニメ「truetears」最終話アフレコ

 TVアニメ「true tears」最終話のアフレコが、都内のスタジオにて行われた。

 「true tears」は、絵本作家を志す主人公“仲上眞一郎”と、彼を取り巻く3人の少女との物語を描いた作品。原作は美少女ゲームブランド・La'crymaから発売されたPC用ソフト『true tears』だが、アニメ版はキャラクターやストーリーも含め、完全オリジナルのものとなっている。
 今回、最終話のアフレコを終えたキャストからコメントが届いたので、以下に掲載する。




――最終話の収録を終えての感想をお聞かせください。

石井真氏(“仲上眞一郎”役):ストーリーも取り組んできた期間も充実していたんですが、やっぱり13話はアっという間ですね、名残り惜しいです。僕にいろんな課題を残してくれた作品でした。

高垣彩陽さん(“石動乃絵”役):終わってしまったのはとてもとても寂しいのですが、なんだか不思議とさわやかで優しい気持ちです。最終話ならではの緊張感もあって、最初はいろいろと力が入ってしまっていたのですが、最後まで“乃絵”らしく、きちんと思いをつづりたいと思い、頑張りました。
 収録では、常に“乃絵”の心に近くありたいと思い向かっていました。全話を通していろいろな感情をともにしてきたことで、こんな気持ちになれたのかもしれません。彼女と一緒に私も少しでも成長できていたらうれしいです。終わった後は声も出ないくらい胸がいっぱいでした。この作品に関わらせていただけて、愛しいキャラクターに出会えて、幸せです。この作品で学んだこと、“乃絵”から教えてもらったことを、大切にしていきたいです。

名塚佳織さん(“湯浅比呂美”役):水面下ではいろいろとありましたが、ある意味、静かに始まり静かに終わりました。三角関係で始まった以上、ハッピーエンドはないなーとは思っていたのですが、最後の最後まで「true tears」らしくて私は好きです。

井口裕香さん(“安藤愛子”役):アっという間でした。いやです……終わりたくないです……さびしいです……。

吉野裕行氏(“野伏三代吉”役):最後まで優しい作品でした。キャラクターたちが己の進むべき道をしっかり見つけて、進んでいってくれてホッとしました。

増田裕生氏(“石動純”役):この作品は、細かい芝居が要求され、考えることがとても多いものだったので、今は「山を登りきったぜぃ」という気持ちが大半です。今後、視聴者の皆さまからのご意見をいただいて「true tears」に携わったという実感になっていくのだと思います。

渡辺智美さん(“黒部朋与”役):全13話はアっという間で、もう終わり? って感じです。“朋与”ちゃんをとても楽しく演じさせていただいたので、お別れがとても寂しいです。

藤原啓治氏(“眞一郎の父”役)>:終わるのもったいないけど、ちゃんと完結してるしなー。仕方ないですよね。

高橋理恵子さん(“眞一郎の母”役):正々堂々と直球を投げた上質の青春物語。かなり格好いいと思います。

土倉有貴氏(“酒蔵の少年”役):毎週台本をいただくたびにワクワクしてましたが、もう来週の台本をいただけないと思うと寂しい限りです。

――放映全13話を振り返ってみて、収録時に一番印象に残ったことはなんですか? 石井氏、高垣さん、吉野さん、増田さんには、作品についてもお答えいただければと思います。では、まず収録についてお願いします。

石井氏:「true tears」といえば雪景色ですが、13回のうち2回収録の日に雪が降りました。東京じゃそんなに降らないのに……。

高垣さん:一番を決めるのはとても難しいです。いい緊張感の中で、毎回皆さんのお芝居にハッとさせられ、たくさん刺激を受けた現場でした。アフレコ現場でも、“乃絵”の気持ちでいることを心がけていたからか、うれしくてドキドキしたり、幸せな気持ちでいっぱいになったり、スタジオを飛び出したくなるくらい辛くて胸が痛くなったり……。自分でもびっくりするほど、彼女の気持ちにシンクロしているなと実感した瞬間が多々あって、1つ1つのアフレコが思い出深いです。

名塚さん:現場はいたって和やか雰囲気でした。抜く時は抜く、集中する時は集中する! そんなメリハリのある現場で、とても好きでした。

井口さん:最初の頃は、自然なお芝居をする、というのが私の中の課題でした。リアルな息づかいや自然な会話など、あまり他にはないお芝居で、考えること、学ぶことがとても多かったです。アフレコ現場では、毎回新しい発見があったり、皆さんのお芝居を聴いて鳥肌が立ったり……本当に、毎週スタジオに行くのが楽しみでした。

吉野氏:啓治さん! とにかく現場の雰囲気を和ませてくれました! そして音響監督の若林さんも同じく和ませてくれるのです。作品同様にいい空気感の現場でした! あ! 収録日が誕生日だったこともあり、お祝いしていただきうれしかったです!

増田氏:スタジオで自分の周りに座っている役者たちと「キャラクターの日常」についてよく語りました。ほとんどがアホな話ばかりだったような気がしなくもないですが、キャラクターの人格に肉付けするという作業の上で、とても役に立ちました。

渡辺さん:最終話収録後、出演者全員に花束のプレゼントがあったんです! 全員にですよ!! 本当にうれしかったです。

藤原氏:自分の役については、普通の人であることを目指しました。あまり過度な感情表現はしないように、ということでしょうかね。演出意図を明確に示していただけたので、作品や演技の方向性がハッキリわかりました。役者としては、ありがたいし、適度な緊張感もあったナイスな現場でした。

高橋さん:人目を気にせず意地悪を言えるのは快感でした。

土倉氏:自分自身初めての声の仕事だったのですが、皆さんとてもあたたかく、毎週勉強になりました。

――次に、作品について印象に残ったことをお願いします。

石井氏:“三代吉”が“愛子”とのことで悩んでいる中、その元凶ともいえる“眞一郎”をさりげなくかばい、お礼を言った“眞一郎”に「俺たち、親友だろ」と返したシーンは泣きそうでした。僕もそんな男になりたいです。

高垣さん:全話大好きなので、一番は決められませんが、特に好きなのは……7話でしょうか。「のえがすきだ」という石の文字、あのシーンは台本を読んだ時にとても感動して、画を見た時はさらに感動で鳥肌が立ちました。あのシーンで、マイク前で私自身も胸がドキドキしながらアフレコできたことは、忘れられません。4話の「真心の想像力」はとても好きな言葉だし、1話の出会いも、「アブラムシの唄」も、心に残る素敵なところがたくさんありました。

名塚さん:「おせっかいな男の子ってバカみたい」(第5話)の作中にあった、“眞一郎”視点と“比呂美”視点が繰り返される場面。同じシーンを別の視点から繰り返すというのは初めてだったので、驚いたのを覚えています。同じことを2度やるって難しいですね(笑) セリフは「言っちゃった……」が好きです。なんとなく……。

井口さん:“三代吉”がいながら、“眞一郎”に言った第3話のセリフ「誰かを好きになると……」の“愛ちゃん”の言葉。「あぁ……そうだよなぁ。でも苦しい。切ないなぁ……」と思いました。“愛ちゃん”、よくわかるよ。っていうか、この言葉、この気持ち、“愛ちゃん”に教えてもらいました。ありがとう。でも“三代吉”でよかったね(笑)

吉野氏:ボクには眩しすぎます。若いっていいなぁ……。なんかいろいろとハニカミまくってしまう作品でした。みんな一生懸命生きてるじゃん! ステキだよ!!

――“乃絵”、“比呂美”、“愛子”を泣かせた“眞一郎”に一言お願いします。

石井氏:皆ブーブー言うかもしれませんが、“眞一郎”の言動も、純粋な「好き」という気持ちから導き出されたものだと思うので、僕は“眞一郎”が好きですよ。
3人の女の子もそんな“眞一郎”だから好きになったんだと思うし、“三代吉”も親友なんだと思います。

高垣さん:ありがと、ありがと、ありがと、ありがとう

名塚さん:女心ってフクザツだよねー。

井口さん:私には“三代吉”がいる。

吉野氏:ま、そんなコトもあるよ、人間だもんね。気にすんな!!

増田氏:若いのぉ……!!

渡辺さん:ゼータク者。でも彼のおかげで3人の女の子は1歩も2歩も前に踏み出せたんだから、結果的には許しましょう。でも、“朋与”のことを「妖怪」よばわりしたことを私は許しませんけどね。

藤原氏:この先、こんないいことはないぞ。

高橋さん:お父さんに似たのかしら……。

土倉氏:坊ちゃん。ある意味うらやましいっス。

――これから本編最終話をご覧になるファンの皆さまへ、メッセージをお願いします。

石井氏:ここまで「true tears」を応援してくださった皆さん、ありがとうございます。静かながらも怒涛の展開で最終話まで駆け抜けてまいりましたが、最後にはどんな涙が零れるのか、どうか見守っていてください。

高垣さん:最終話をご覧になられた皆様お1人お1人が、どのように感じていただけるのかは分かりませんが、私は素敵だと感じるラストでした。あまり詳しくお話するとネタバレになってしまうのでできませんが、美しく繊細に描かれている絵や心情から、一言では表せない人間のリアルな感情、そして1人1人の思いを感じていただけるのではないかと思います。私にとって“乃絵”は愛しくてたまらない存在で、この作品は大好きな大切な作品です。皆さまにとっても、何か心に残していただけるような出会いであることを心から祈ります。全編通して最後までぜひ、真心でご覧ください!!

名塚さん:皆さんが納得いくか、いかないかはわかりませんが、本作らしいラストだと思います。泣くもよし、笑うもよし、強くなるもよし、お好きなように見てください。

井口さん:「真実のナミダ」とはなんなのか。皆の心の震え、動きを見てください。……これ以上は言いません!

吉野氏:モヤモヤしてたりもしました。キュンキュンすることもありました。最終話も今までのモヤモヤ、ドキドキ、キュンキュンetc、全部ひっくるめて安心して見届けてください!

増田氏:こういう作品はなかなか生まれてこないものだと思います。最終話楽しみにしていてください。我々役者勢はできる限りの芝居をしました。(はずです。)心に残るものに仕上がっていると思います。そして、全話通して見たこの作品の「余韻」を楽しんでくださいませ。

渡辺さん:決断するって、とても大変なことだと思います。最終話、主人公たちがする決断を皆で温かく見守ってください。

藤原氏:どのキャラクターの目線で物語を見るかで、感想はずいぶんと違ったものになるでしょうね。実は自分自身、あるキャラクターと重ねあわせていたので……。ちょっと複雑ですな~。

高橋さん:10代の悩みも大人の悩みも重さは同じ。いつだって今が大切。無心で見てください! 今の悩みに答えが出ます。

土倉氏:絵本の世界へ行ってしまう“眞一郎”……。はたして「仲上酒蔵」は誰が継ぐのか……。


(C)2008 true tears製作委員会

データ

■TVアニメ「true tears」
【放送局】
テレビ神奈川、関西テレビ、チバテレビ、テレ玉、東海テレビ、BS11、キッズステーション、富山テレビ
※富山テレビは4月7日より放送開始

【スタッフ】(※敬称略)
 原作:La'cryma(『true tears』)
 監督:西村純二
 シリーズ構成:岡田麿里
 キャラクター原案:上田夢人
 キャラクターデザイン:関口可奈味
 美術監督:竹田悠介、篠原理子
 撮影監督:福士享
 色彩設計:井上佳津枝
 音響監督:若林和弘
 音楽:菊地創
 音楽制作:ランティス
 アニメーション制作:ピーエーワークス
 他

【キャスト】(※敬称略)
 “仲上眞一郎”役:石井真
 “石動乃絵”役:高垣彩陽
 “湯浅比呂美”役:名塚佳織
 “安藤愛子”役:井口裕香
 “野伏三代吉”役:吉野裕行
 “石動純”役:増田裕生
 “黒部朋与”役:渡辺智美
 “眞一郎の父”役:藤原啓治
 “眞一郎の母”役:高橋理恵子
 “酒蔵の少年”役:土倉有貴
 他

■関連サイト
「ture tears」公式サイト
バンダイビジュアル


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