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2008年3月25日(火)

「バッカーノ!」全話上映会が開催!小野坂氏&藤原氏と監督の騒ぎっぷりを見よ!

 2月23日深夜、東京池袋にある池袋テアトルダイヤにて、「バッカーノ! オールナイト de 大バカ騒ぎ!」が開催された。


 これは、2007年7月~11月にかけてWOWOWで放送されたTVアニメ「バッカーノ!」の第1話~13話までと、2月27日に発売されたDVD第5巻に収録されている第14話「グラハム・スペクターの愛と平和」を一挙に上映するイベント。上映の途中では、“アイザック・ディアン”役の小野坂昌也氏、“ラッド・ルッソ”役の藤原啓治氏、そして監督の大森貴弘氏によるトークショーも開催された。

 以下で、トークショーを中心にこのイベントの模様を抜粋して紹介していくので、興味がある人は、ぜひチェックしてもらいたい。

■バッカーノ! トークショー

 「バッカーノ!」イベントではお馴染みとなった小野坂氏の諸注意説明に続いて、小野坂氏、藤原氏、大森監督が入場。自己紹介に続いて、まずは藤原氏の演じた“ラッド・ルッソ”について話すことに。

▲左から小野坂氏、藤原氏、大森監督。自己紹介の際、藤原氏の声を聞いたお客さんは、「カワイイ」、「声がちっちゃい」と嬉しそうに話していた。

▲テンションの高い小野坂さんになかなかついていけない藤原氏。藤原氏が「さっきまでさ、小野坂君フツーだったのに……」とイベント開始前の小野坂氏の様子をに触れると、小野坂氏はとても恥ずかしそうに「そういう仕事でしょっ! 恥ずかしいワっ!!」と叫んで下を向いていた。

▲関東近郊以外からも観客が来ていたこのイベント。中には、島根から泊りがけで見にきた女性ファンもいて、小野坂氏を驚かせていた。

 トークショーの直前で放送された内容に、“ラッド”がセリフを言いながら敵を殴るシーンがあったのだが、その演技について藤原氏は「殴るタイミングで(セリフに)力を入れるという細かい動きを要求されまして。結構苦労しました」と振り返った。続けて「僕は大体どのアニメでも、演じるキャラが人気ランキングで上位に食い込むことが珍しいんですけど、(あのシーンのせいで)下がったかなぁと思いました」と感想を漏らした。すると小野坂氏は「CDドラマでもあそこのシーンはすごい印象的で!」などとフォローを入れたものの「CDドラマってそれ、僕(藤原氏)じゃないですよね」と冷静に返され、会場からは大きな笑いが起こっていた。

▲このイベントのためにDVDを見直した藤原氏。会場からは、藤原氏に対して「おお~」という歓声が。

 続いて小野坂氏が、制作した上で印象に残っているところを訪ねると、監督は「最初は作品作っている側もドキドキなんですね。あまりやらないような路線の作品だし。わかりやすさよりもおもしろさを取ったところはありますね」と話した。そのコメントを聞いた藤原氏は「確かに、最初の方はよくわからないんですけど、とにかく気になって気になって……年代に気を付けて見ないとダメなんですよ」と本作の基本的な楽しみ方を示してくれた。小野坂氏は「今殴ってるの誰だぁ~? ってなっちゃいますもんね」と作中で始終誰かと戦っていた“ラッド”を引きあいに出して観客を笑わせていた。

▲「藤原さんいじらないと、お客さんよろこばないんですもの」と言う小野坂氏は、イベント中ずっと藤原氏の一挙一動にツッコミを入れていた。

 次の話題は、本作のアフレコ現場について。「人数がものすごいから、スタジオが狭いし席がないんですよね」と振り返る藤原氏に小野坂氏は「なぜあまり(スタジオの)中に入ってこないの?」と質問をぶつけていた。対する藤原氏の答えは「閉鎖的な空間の中に、無理やり席を見つけて座るのが、美しく思えないんだよ」。さらに「じゃあ早くくればいいじゃない?」と小野坂氏が返すと「それもまたさもしい感じがしない?(藤原氏)」、「その日メチャクチャしゃべってるのに、外にいられると迷惑なんですよっ!(小野坂氏)」とアフレコの席に関する応酬で盛り上がっていた。最終的に藤原氏の結論は「まぁ確かに、恐縮するのもある程度の限度をわきまえないとダメだね」というものに落ち着き、小野坂氏をガックリさせていた。

▲小野坂氏は大森監督にもアフレコの思い出について聞いていたが、緊張していたのか、監督はうまく答えることができず。そして藤原氏も「僕でもいっぱいいっぱい」と白状をすると、Wボケ&ツッコミ1人状態の小野坂氏は大きくうなだれていた。

▲そうした小野坂氏の心境を知ってか知らずか「じゃあ「バッカーノ!」の話をしましょう!」と話しかける藤原氏。その後、藤原氏と大森監督はアイドル話で観客を笑わせ、「そんなにおもしろいこと言えるんだったらしゃべれっ!!」と小野坂氏にビシッと叱られていた。

▲用意された質問には「声優を志した理由は?」というものも。「なんでこんな質問が?」と不思議そうに話していた小野坂氏だったが……。結局藤原氏に、声優を目指した理由を聞くことに。藤原氏が声優を目指した理由は「前事務所の関係者に誘われたから」らしい。

 トークショーの後に上映される第5~14話の見どころを小野坂氏に突然聞かれた大森監督。急なフリにビックリしていたものの「全部見逃さないようにしてください」と答えていた。そして藤原氏は「いやいや……見どころはもう満載ですよ」と答えた。そのあいまいなリアクションのせいで小野坂氏に「5話までしか見ていないんでしょ?」とツっこまれ、身振り手振りが大きくなっていた。小野坂氏によると、これは「藤原さんがウソついてる証」とのこと。

 ここで、事前にメールで募集した質問に答えることに。「もし「バッカーノ!」のキャラクターと友だちになれるとしたら誰と友だちになりたいですか?」という質問に、藤原氏は「“アイザック”ですね」と答えていた。そして「“ラッド”以外でやるとしたら“アイザック”がいいです」と続けた。その発言を受けた小野坂氏は「プレゼントDVDかなんかで配役をシャッフルしてみません?」と提案。観客たちは色めき立っていた。これが実現されるかどうかは分からないが、もし実現されるとしたらファン必見の1枚となりそうだ。ちなみに大森監督も友だちになりたいのは“アイザック”のようで「実は、1番好きなキャラクターは“ジャグジー”なんだけど、友だちになるのは……。あんなに泣かれるとねえ」と“アイザック”を選んだ理由を口にした。小野坂氏は「好きなのは“ラッド”なんだけど絶対殺されるので、イケメン(吉野裕行氏)の役がいいですネ」と答えた。

▲藤原氏は「ンなァ~んだよ“ミィ~リア~”?」と“アイザック”のセリフを披露。しかし……筆者には、どう聞いても某有名な泥棒にしか聞こえませんでした。そしてさらに、藤原氏は“ミリア”の声まで演じていた。

 続いて「ボクは“ラッド”が大好きです。(中略)ところで藤原さんはパンチ力が強いですか?」との質問が。藤原さんはかつてボクシングジムに通っていたことがあるらしく、パンチ力は「平均値よりも若干強め」らしい。ちなみに、パンチングマシンでは130kgくらいを出したこともあるのだとか。
 最後の質問は、「ズバリ「バッカーノ!」の第2期を作る予定は?」というもの。大森監督は「ファンの皆さん次第です」と答えていた。藤原氏も乗り気の様子で、小野坂氏は「ここ最近で、こんなにキャストが豪華な作品って珍しいと思うし、ちょっと会えない人もいますんでやりたいですね。観客の皆さんはどうですか?」と尋ねると客席からは大きな拍手が返ってきた。

 トークショーの最後は、プレゼントコーナー。成田先生のサイン入り原作本や、小野坂氏と藤原氏のサイン入り色紙、「バッカーノ!」のポスターなどがプレゼントされ、トークショーは終了となった。

▲そしてトークショーの後は、第5話~14話までを上映。上映終了後、明るくなった場内には大きな拍手が響いていた。



データ

■TVアニメ「バッカーノ!」
【スタッフ】(敬称略)
 原作:成田良悟「バッカーノ!」(メディアワークス電撃文庫)
 原作イラスト:エナミカツミ
 監督:大森貴弘
 構成/脚本:高木登
 キャラクターデザイン:岸田隆宏
 美術:伊藤聖
 音楽:吉森信
 音響監督:岩浪美和
 アニメーション制作:ブレインズ・ベース
 製作:Project Baccano!

【キャスト】(敬称略)
 “アイザック”役:小野坂昌也
 “ミリア”役:あおきさやか
 “フィーロ”役:吉野裕行
 “若い車掌”役:森田成一
 “エニス”役:小林沙苗
 “ジャグジー”役:阪口大助
 “ニース”役:小林ゆう
 “ラッド”役:藤原啓治
 “マイザー”役:宮本充
 “ラック”役:子安武人
 “ギュスターヴ”役:若本規夫
 “キャロル”役:斎藤千和
 “セラード”役:有本欽隆
 “チック”役:山口勝平
 “ベルガ”役:三宅健太
 “ダラス”役:伊丸岡篤
 “イブ”役:井上麻里奈
 他

▼「バッカーノ!DVD<5>」
■発売:アニプレックス
■販売:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
■発売日:2008年2月27日
■価格:5,985円(税込)

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▼『DS電撃文庫ADV バッカーノ!』
■メーカー:メディアワークス
■対応機種:DS
■ジャンル:ETC
■発売日:2008年2月28日
■価格:5,040円(税込)

■『DS電撃文庫ADV バッカーノ!』の予約・購入はこちら
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■関連サイト
「バッカーノ!」公式サイト