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2008年3月28日(金)

『GT5プロローグ』がSpecIIにアップデート!気になる実装要素を一挙に公開

 SCEは、現在発売中のPS3用RCG『グランツーリスモ5プロローグ』の大規模アップデートを本日3月28日に実施し、『グランツーリスモ5プロローグ SpecII(以下、SpecII)』のサービスを開始した。

 今回のアップデートでは、多数の新車種追加や新コース「ハイスピードリンク」の収録、新機能の導入、ドライビングオプションの導入、イベントレースの一新、各コースのショートカット対策など多岐にわたる要素が実装された。以下に画像を交えて主な変更点を紹介する。

●セーブデータの引き継ぎについて

 アップデート実施による大幅な仕様変更により、『SpecII』に引き継げるのは、「ガレージのクルマ」、「所持金」、「イベントのクリア情報(クラス単位のクリア情報のみ最高Aクラスまで。※Sクラスのクリア情報は引き継がれない)」の3つとなる。
 コースレコード、旧イベントのレース単位のクリア情報、イベントSクラスのクリア情報については削除され、オンラインランキングとキーアサインはリセットされる。また、『SpecⅡ』以前に作成・保存したリプレイデータの引き継ぎは行えないとのこと。なお、オンラインランキングにEUユーザーが加わる他、アジアユーザーはランキングから切り分けられる。

引き継げるセーブデータは、「ガレージのクルマ」、「所持金」、「イベントのクリア情報(クラス単位のクリア情報のみ、最高Aクラスまで)」の3つとなり、アジアユーザーはオンラインランキングから切り分けられるので、新鮮な気持ちでまたプレイすることができる。

●新コース「ハイスピードリンク」の収録

「ハイスピードリンク」
■全長:4000.0m
■高低差:8.5m
■最大ストレート長:900.0m
■コーナー数:6

 『SpecII』より、初代『グランツーリスモ』からお馴染みの歴史ある超高速オリジナルコース「ハイスピードリンク」が登場。これによって走行できるコースは、全6コースの12レイアウトとなった。
 「ハイスピードリンク」は、バンク角のついた高速コーナーと中盤の高速S字コーナーで構成された、レイアウト的にはそれほど複雑ではない高速サーキット。歴代『GT』シリーズでも入門的な位置づけで、高速コーナリングを学べるコースとして長くファンに親しまれてきた。特にコース中盤にある橋とトンネルに挟まれたS字コーナーは、ライン取りを学ぶライセンス試験のテスト区間としても使用されていたため、ファンにはお馴染みだろう。一見、簡単そうなS字コーナーに思えるが、ラインの取り方によってコーナーからの脱出速度が大きく違ってくるため、想像以上に奥は深い。また、本コースはコース幅が広くなっているため、ホームストレッチやバンクコーナーではスリップストリーム合戦、中盤のS字や最終コーナーではブレーキング勝負や走行ラインの読み合いなど、オンライン対戦でも白熱したバトルを楽しめる。


●「ドラフトトライアル」の追加

 PS3初の『グランツーリスモ』である『グランツーリスモHDコンセプト』で好評だった、「ドリフトトライアル」が実装された。これは、各コースに設置された計測区間内でクルマをドリフトさせ、総合ポイントを競うモード。ポイントは、走行ラインや車速、ドリフトアングルによって自動的に計算・加算されていく。
 『SpecII』では、D1マシン(BLITZ ER34)を含めた多数のチューンドカーが追加されている。また「クイックチューン」(下記参照)によるセッティングも可能になっているため、より豪快で迫力のあるドリフトを決められそうだ。

『グランツーリスモHDコンセプト』のオンラインモードでも盛り上がった「ドリフトトライアル」が登場! テクニックがモノをいう「ドリフト」の華麗さをポイントランキング形式で競い合う。

●2プレイヤーバトルに対応

 『SpecII』では、オンラインレースだけでなく、画面分割による2プレイヤーバトルにも対応。ガレージに所有しているクルマで1対1のカーバトルを楽しむことができる。

画面分割による2プレイヤーバトルが搭載されたことにより、友だちの家で一緒にプレイすることもできる。

●「クイックチューン」機能を導入

 イベントでクラスCからクラスAまでをクリアすると「クイックチューン」が出現し、クルマのセッティングを行えるようになった。セッティング可能な項目は、「パワー」、「ウエイト」、「スプリングレート」、「トランスミッションのギア比」、「ABS」など全15項目。ただし、車種によっては変更できなかったり、変更できる項目が制限される。なお、セッティングデータは1台につきA、B、Cの3パターンを保存可能だ。

「クイックチューン」機能を使用すれば、クルマを自分好みの状態にセッティングできる。試行錯誤して自分に合ったセッティングを見つけよう。

●「パフォーマンスポイント」制の導入

 『SpecII』より「パフォーマンスポイント」という概念が導入された。「パフォーマンスポイント」とは、クルマ個々の性能の指標となる数値で、基本的に「数値が高いほど高性能」ということになる。ポイントは、「クイックチューン」の項目中にある「パワー」、「ウエイト」、「タイヤ」、「エアロダイナミクス」の4項目によって計算・決定され、それぞれの設定を変更することで「パフォーマンスポイント」の調整も行える。
 なおイベントの中には、「パフォーマンスポイント」によって参加車両が規定されているものが存在するという。こういったレースには、「クイックチューン」で性能を高めたり、デチューンしたりすることでポイントを調整すると参戦可能だ。

●「リアルタイムアジャストメント」機能の導入

 走行中に、「TCS」、「4WDtq(トルク配分)」、「ASM」、「ABS」、「BRK.F」、「BRK.R」の6項目について設定が可能となる「リアルタイムアジャストメント」が新たに導入された。

●「ドライビングライン」の表示

 各コースのレコードラインを青い点線で表示し、車速に応じて適切と思われるブレーキングポイントを赤く表示してくれる「ドライビングライン」表示機能が導入された。

この機能をONにしておけば、コースのライン取りを覚えられるだけでなく、初心者にとってもっとも難しいテクニックであるブレーキングポイントの把握にも役立つ。コースを練習したい時にオススメの機能だ。

●イベントの一新

 『SpecII』の開始により、すべてのイベントの内容が刷新されている。これは、収録車種が大幅に増加したことによるもので、クラスごとのイベント数もこれまでの各クラス8つから10にボリュームアップ。また、ユーザーインターフェースも改良が施されている。


●各コースのショートカット対策

 「タイムトライアル」がより公平に行えるよう、すべてのコースにおいてショートカットできないよう対策が講じられた。

●その他の各種要素も拡充・改良

 上記の他にも、『SpecII』ではさまざまな拡充・改良が行われている。「アーケード」でのタイムトライアルのタイヤがS2固定になった。その他の追加要素については、以下の表を参照してほしい。

<ドライビングオプション>
・「敵車レベル」を追加
・「周回数」を追加
・「ドライビングライン」を追加
・「アクティブステアリング」がオプションから移動(3段階で調整可。ワイヤレスコントローラでも有効)
・「アクティブブレーキ」を削除

<オプション>
・「アーケード/2プレイヤーバトル」の周回数設定が追加(無限、2~99)
・「単位」が追加(距離、馬力、トルク)
・「デモンストレーション」を追加(オートデモの開始時間、再生時間、内容を設定)
・「キーアサイン」内にリアルタイムアジャストメント機能関連の項目が追加
・「ネットワーク」内に「気温の単位」が追加され華氏が選択可能に
・「ユーティリティ」内にコースレコード(オフライン)の削除が追加

<その他>
・ペナルティの改善
・ショートカット対策
・オンライン時におけるID表示色を統一
・Cr.上限が2億Cr.に増加
・マイページ背景ステージに京都など計4ステージが追加
・Manual(マニュアル)の更新
・ワイヤレスコントローラでの操作性改良
・イベント、またはオンライン内での車種選択機能を追加
・オンラインのレースイベントにフリーラン(練習走行モード)を追加

●新車種は34種類

 『SpecII』において、登場する新車種は34種類となる。世界中のクルマが新たに追加される他、昨年のF1チャンピオンマシン「F2007」が登場する。フェラーリの全面協力により、コックピットが完全再現されている他、エンジン音も本物の「F2007」から収録され、ディテールまで緻密にモデリングされている。フェリペ・マッサ搭乗のCarNo.5と、キミ・ライコネン搭乗のCarNo.6が用意され、カラーもシリーズ前半戦仕様と後半戦仕様の2色から選択可能だ。


 気になる「F2007」の入手法だが、このマシンは『SpecII』にアップデートした瞬間からフェラーリのディーラーに並び、Sクラスをクリアすればいつでも購入できる。ただし金額は2億Cr.なので、上限までCr.を貯めなければならない。

 なお「F2007」は、車種制限のないイベントレース、アーケードモード、オンラインイベントで使用できるとのことだ。


 また、『SpecII』に収録される新車種の画像の一部を以下に掲載するので、興味のある人はチェックしてほしい。

▲アミューズ/オペラ グランツーリスモ 350Z RS


▲アミューズ S2000 GT1 ターボ


▲アート・モリソン コルベット’60


▲アストンマーティン DB9 クーペ ’06


▲ブリッツ ダンロップ ER34 ’07


▲BMW コンセプト1シリーズ tii ’07


▲シボレー コルベット Z06 /Tuned


▲シトロエン C4クーペ 2.0VTS ’05


▲ダッヂ バイパー SRT10 クーペ /Tuned


▲ダッヂ バイパー SRT10 クーペ ’06


▲フェラーリ 512BB ’76


▲フェラーリ F40 ’92


▲フォード フォーカス ST ’06


▲フォードGT ’06


▲マツダ RX-7 スピリットR ’02


▲マツダ RX-8 タイプS ’07


▲マインズ BNR34 スカイライン GT-R ’06


▲ミニ クーパー S ’06


▲三菱 ランサーエボリューション IX /Tuned


▲クリオ ルノー・スポール V6 24V /Tuned


▲日産 スカイライン クーペ /Tuned


▲スバル インプレッサ WRX STI タイプ RA ’05


▲スズキ カプチーノ /HP Tuned


▲スズキ セルボ SR ’07


▲スズキ スイフトスポーツ /Tuned


▲TVR タモーラ ’02


▲フォルクスワーゲン ゴルフ GTI ’05


▲三菱 ランサーエボリューション X /Tuned


▲ホンダ NSX タイプR ’02


▲ジャガー XK クーペ ’06


▲ロータス エリーゼ /Tuned


▲ロータス エリーゼ 111R /Tuned


▲フォードGT LM スペックII テストカー


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データ

▼『グランツーリスモ5プロローグ』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS3
■ジャンル:RCG
■発売日:発売中(2007年12月13日)
■価格:ブルーレイディスク版 4,980円(税込)/ダウンロード版 4,500円(税込)

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■関連サイト
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