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2008年4月30日(水)

「モンスターハンターフェスタ’08」東京大会開催! 約8,000人が来場!!

文:電撃オンライン

 4月29日に、東京ビッグサイトにおいて「モンスターハンターフェスタ’08」東京大会が開催された。

 以下に東京大会の模様を掲載するが、今回はメインステージで行われたイベントを中心にお伝えする。メインステージ以外のコーナーなどは、4月26日に行われた福岡大会とほぼ同様なので、そちらのレポートをご覧いただきたい。

「モンスターハンターフェスタ’08」 「モンスターハンターフェスタ’08」
東京大会では、約8,000人のハンターたちが集まった。物販コーナーなどは、開場直後から80分待ちの列ができるなど大盛況だった。

■モンハントークショー

 メインステージ最初のイベントは、プロデューサー・辻本良三氏、ディレクター・一瀬泰範氏、世界観監修ディレクター・藤岡要氏、プランナー・小嶋慎太郎氏の4名によるトークショー。開発者陣は、自分が普段愛用している装備をスクリーンに映して紹介した後、実際にクエストに出掛けることになった。だがドスギアノスに行こうと言い出す辻本氏に、一瀬氏たちは苦笑。会場からも「え~」とブーイングが飛び、4人は『モンスターハンターポータブル 2nd G(以下、MHP 2nd G)』の看板モンスター・ナルガクルガの討伐に向かった。

 一瀬氏の持つ狩猟笛のサポートを受け、着実にナルガクルガの体力を削っていくハンターたち。一撃の威力が大きく俊敏性の高いナルガクルガとの狩りを、ファンもハラハラしながら見守る――はずだったのだが、辻本氏のプレイ画面がスクリーンに映し出されると、会場からどっと笑いがこぼれた。なんと、辻本氏が狩猟していたのはナルガクルガではなくキングチャチャブーだったのだ。「おい、ナルガクルガ移動したで」という3人からのつっこみに「いや、俺のナルガクルガは目の前におる」と返し、平然とプレイを続ける辻本氏。「閃光行きましたー」、「閃光入りましたー」と1人で勝手に戦っている辻本氏を無視して、3人はナルガクルガの相手をすることに……。

 ナルガクルガに罠を仕掛け、小嶋氏の太刀で麻痺させ、藤岡氏がランスで尻尾を切断、クエストも終盤に差し掛かったころ、突然画面に「Ryo(辻本氏)は力尽きた」というメッセージが。その後、体力ゲージが短くなってしまった辻本氏は、キャンプから真っ先に仲間のもとへ向かう。合流後、開口一番に秘薬をねだる辻本氏。懇願の末に小嶋氏から手渡されたのは「虫の死骸」だった。

 そのまま一瀬氏たちは無事にナルガクルガを狩猟し、剥ぎ取りへ。こりずにキングチャチャブーと戦っていた辻本氏だったが、「剥ぎ取りはやる」とまたもずうずうしい行動に出た(笑)。剥ぎ取りが終わり一息ついていた一瀬氏たちの輪に、ずかずかと入っていく辻本氏。だが、3人からの徹底した妨害を受け、剥ぎ取りできずにタイムアップしてしまったのだった。

■チャレンジクエスト

 この企画は、11分以内にナルガクルガ2頭の狩猟を目指すチャレンジクエストを、ステージ上で無作為に選ばれた4人が挑戦するというもの。企画はステージイベントの合間に随時開催されていたが、ここでは挑戦した3組をまとめて紹介する。

 1組目は、ラージャンのようなハデな格好をした男性を筆頭とした4名。ハンターランクは9が3人、8が1人というベテランハンターが揃った。使用武器は、太刀が1人、ランスが2人、ハンマーが1人となっていた。シビレ罠からハンマーでスタンさせ、一気に1匹目をし止める4人。幸先いいスタートを切ったが、2匹目のナルガクルガに、3つ仕掛けたシビレ罠をかい潜られ苦しい展開になってしまう。だが、その後は少しずつ調子を取り戻し、無事に狩猟成功。8分51秒という大会最速記録を叩き出した。

 2組目も、ハンターランク9が4名という上級ハンターが集結。片手剣2人と太刀2人という布陣だ。片手剣でナルガクルガを眠らせ、爆弾で大ダメージを与えるという立ち回りになる予定だったが、うまく連係が取れずナルガクルガを叩き起こしてしまう状況が多発してしまう。太刀の攻撃で毒状態をキープしつつ立ち回るものの、尻尾攻撃を受け惜しくも3回力尽きてしまった。

 3組目に選ばれた4人は、これまたハンターランク9の猛者たち。構成は、片手剣が2人、太刀が1人、弓が1人。福岡大会では少なかった太刀だったが、東京会場では3組とも使用する結果になった。なんと、1匹目で2人が力尽きるというピンチを迎えるが、弓を使用していたハンターがきっちりとトドメを刺して2匹目へ移った。だがすでに2回力尽きているので、これ以上ミスができない。ガンナーはヘタをすると一撃で倒されないかねないので、会場には緊張感が漂った。弓使いのハンターがナルガクルガの攻撃を食らうたびに観覧者たちから声が上がるが、仲間から「生命の粉塵」などのサポートを受け切り抜ける。ハンターたちは、チーム一丸となって見事クエストを成功させたのだった。

「モンスターハンターフェスタ’08」 「モンスターハンターフェスタ’08」
ちょっと怖そうな風貌の「ラージャンさん」だったが、一瀬氏が話し掛けるとにこやかに「(ハンターランクは)9です」と答えていた。
「モンスターハンターフェスタ’08」 「モンスターハンターフェスタ’08」
チームプレイが光った3組目のハンターたち。接撃ビンを使い果敢に接近戦を挑むガンナーの姿に、会場は釘づけだった。

■「教えて藤岡先生!モンスター生態講座」

 藤岡氏がモンスターの生態について紹介するコーナー。福岡会場では「樹海」に生息するモンスターたちについて解説が成されたが、東京会場では「密林」に住むモンスターを藤岡氏が丁寧に説明してくれた。今回取り上げられたモンスターは、クイーンランゴスタ、ババコンガ、リオレウス&リオレイア、イャンクックの5種。

 まずはクイーンランゴスタについて解説が行われた。藤岡氏によれば「クイーンランゴスタは羽音でランゴスタに命令を出しているので、よく聞くと攻撃方法がわかるんです」とのこと。クイーンランゴスタと戦う時には羽音に耳を傾けてみてはいかがだろうか。また、「他の種類のランゴスタもいるかもしれませんね」といった興味深い発言もあった。

 ババコンガは、特徴である頭のトサカについて触れていた。トサカは集落のボスであることを象徴するもので、好きな匂いの草の汁をなで付けて、頭の毛を逆立てて作っているのだそうだ。また、ババコンガが毒キノコを食べて口から毒ガスを吐けるのは、体の中に特殊な酵素があるからだという。毒生肉で中毒になるのは、毒キノコと成分が違うため、酵素が毒を分解できないからとのことだ。

 リオレウスとリオレイアは、その違いについて解説があった。リオレウスは飛ぶことを中心に進化したため体に棘がなく、リオレイアは地上で狩りを行うことを目的としているため脚力が発達し体中に棘があるという。また、2匹共通の特徴である毒についても、空中から獲物を襲うリオレウスは足先の爪に、地上での狩りが主になるリオレイアは尻尾にあると説明されていた。

 その後は観客から寄せられた質問に藤岡氏が解答し、コーナーは終了した。

「モンスターハンターフェスタ’08」 「モンスターハンターフェスタ’08」
「ランゴスタのコロニーは何匹ぐらいで構成されているんですか?」というハイレベルな質問に、藤岡先生がタジタジになる一幕も。藤岡先生は、「何匹でしょうねぇ……」と言葉を濁し、「宿題にさせてください」と正直に答えていた。

■最速ハンター日本一決定戦・地区代表決定戦

 この大会は、2人1組で規定のクエストに挑戦し、クリアタイムを競うもの。全国の「モンスターハンターフェスタ’08」で地区予選および地区大会の決勝が行われ、上位3チームが5月25日に品川インターシティーホールで開催される全国決勝大会に参加できる。

 地区予選のクエストで討伐するのは牙獣種のモンスター・ババコンガ。午前中の中間発表では、1分57秒66という福岡大会を20秒近く上回る好タイムが飛び出し会場は騒然となる。予選終了後は、決勝がメインステージで行われた。中間発表で1位になっていたチーム「かりんちゅ」を筆頭に、上位8チームがナルガクルガの討伐に挑むことになった。

 決勝で目立ったのは、大剣と狩猟笛を選択した「SMART BRAIN」。狩猟笛のサポートで攻撃力を上昇させ、頭へのクリティカルを連発した。さらに、シビレ罠を設置した直後にナルガクルガが飛び込んでくるというラッキーもあり、驚異的な速さでナルガクルガを討伐していた。

 また、大剣2人のチーム「機械仕掛けのネコ軍団」も弱点である頭部を徹底的に狙い、ナルガクルガがエリアチェンジする前に討伐していた。エリアチェンジしてしまうと大幅なタイムロスにつながってしまうため、今後の決勝ではエリアチェンジする前にナルガクルガを狩猟するのが1つの目安になるだろう。

 前回の最速ハンター日本一決定戦でも勝ち上がってきた「かりんちゅ」は、予選1位通過の貫禄を見せ付けていた。シビレ罠から飛び出した直後に落とし穴にかけ、落とし穴からナルガクルガが出てくる寸前に狩猟笛でスタンさせ、その間大剣がクリティカルを連発するセットプレイを確実に決めていたのが印象的だった。

「モンスターハンターフェスタ’08」 「モンスターハンターフェスタ’08」
女性2人のチーム「教官の愛弟子?」。女性2人で地区大会決勝まで勝ち上がったのは、去年の大会も含めて初とのことだ。
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福岡大会の結果を踏まえてか、大剣+狩猟笛、大剣+大剣という組み合わせが多かった東京大会。武器出し攻撃が確実にクリティカルになる大剣装備のスキル「抜刀術」も魅力だが、この組み合わせにすれば2人とも罠を持てるのも大きなポイントだろう。

 結果は、「SMART BRAIN」が優勝、「かりんちゅ」が2位、「機械仕掛けのネコ軍団」が3位となった。決勝大会進出が決まった上位3チームは、「頑張ります」と大会への意気込みを語っていた。

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クリアタイムはこの通り。「SMART BRAIN」の2人は「罠がラッキーでした」と話していた。動き回るナルガクルガにどうやって罠を掛けるかが、今後の課題になりそうだ。

 メインステージではこの後プレゼントが当たる抽選会が行われ、「モンスターハンターフェスタ’08」東京大会は終了となった。

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■「モンスターハンターフェスタ’08」地区大会日程
【地区大会日程】
 ・4月26日……福岡大会:福岡ファッションビル(※終了)
 ・4月29日……東京大会:東京ビッグサイト西4ホール(※終了)
 ・5月3日……札幌大会:札幌コンベンションセンター大ホール
 ・5月6日……大阪大会:大阪マーチャンダイズマート展示ホールA~C
 ・5月10日……名古屋大会:ポートメッセ名古屋第3展示館
【各会場共通】入場無料開催時間10:00~17:00(最終入場16:00予定)

データ

▼『モンスターハンターポータブル 2nd G』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PSP
■ジャンル:ACT
■発売日:発売中(2008年3月27日
■価格:4,800円(税込)
 
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