2008年5月31日(土)
5月17日にカプコンが開催したXbox 360用ソフト『ロスト プラネット コロニーズ』のユーザー体験会「トライアルミーティング」。このイベントでは、メディア向けの体験会も行われたので、筆者が体験した様子をお届けする。
『ロスト プラネット コロニーズ』は、TPS(サードパーソンシューター)をベースにアクション要素を取り入れたことで、世界的に高い評価を得た人気アクションSTG『ロスト プラネット』シリーズの最新作。通常のキャンペーンモード(シングルプレイ)の他に、ミッションボスと連戦する「トライアルバトル」と、キャンペーンモードでスコアを競う「スコアアタック」の2つのモードが追加されている。また、オンラインバトルでは、新ルールや新マップが追加されており、前作以上に白熱したバトルを楽しめる。
本作よりオンラインバトルに追加されたルールは、「エイクリッドハンティング」、「エイクリッドエッグ戦」、「カウンターエッグ(2種類)」、「VSデストロイ」、「カウンターポスト」、「ポイントサバイバル」の7つ。新マップには「エリア921」、「十砲都市」、「強襲宙域」、「ロストアリーナ」が新たに登場している。以下に、体験した感想を記載していく。
HUMANとエイクリッド(以下、AK)に分かれて戦う新ルール。参加者はゲームスタート時に、ランダムでどちらかに振り分けられる。AK側に選ばれた場合は、これまで倒される側であったAKとなり、HUMANたちを蹴散らすことが可能。AKはHUMAN同様にさまざまな攻撃方法を持っているのだが、それらの攻撃の多くは、ヒットすればほぼ一撃でHUMANを倒すことができるほど強力だ。1体1体が強力な反面、倒されてしまった場合は、味方の戦力ゲージがかなり減少してしまうので、リスクも存在する。
何度かプレイしてみたところ、最初のうちはその攻撃力の高さからAK側が連勝していた。しかしHUMAN側も負けてばかりはいられない。障害物を利用して、AKの攻撃が届かない位置から攻撃したり、「プラズマグレネード」でAKの足を止めて、そのすきに集中砲火を浴びせるなどの対策を講じていく。最終的には、AK側が「連係がきつくて、動けない」と感じることもあった。プレイしてみて感じたのは、「プラズマグレネード」の重要性だ。味方と連係し、なるべく大勢で攻撃するようにしたい。なお、マップによってはバイタルスーツ(VS)が配置されているので、こちらも活用すればHUMANはより戦闘を有利に進められるだろう。
「エイクリッドエッグ戦」は、マップ上に配置されたAKの卵を自陣の規定位置まで運び、その数が規定数に達するか、多かった方が勝ちというもの。卵を運んでいる最中は攻撃できないが、アンカーショットを使うことはできるので、上手に利用して近道や敵のいないルートを進みたい。今回イベントでプレイした際に感じたことは、敵の妨害と味方との連係が重要になるということ。こうやって書くと当たり前のようだが、即席のパーティということもあってか、連係が取れずに勝利を逃してしまった。何度かプレイして役割などが決まってくると、非常に盛り上がるだろう。
「カウンターエッグ」は、卵を所持していた時間を競うという新ルールのオンラインバトル。卵は奪い取ることができ、チーム戦では卵を持っていた時間が長いチームが、個人戦では長く保持していた人が勝利となる。卵の位置は地図上に表示されるため、卵の所有者はいかに逃げるか、テクニックを問われるモードと言える。
こちらも「エイクリッドエッグ戦」同様にチームでの役割分担がカギとなりそうだ。なお、個人戦では他のメンバーから狙われるという恐怖を味わうことができ、いつもとは違った気持ちで楽しめるだろう。
相手チームリーダーが乗るVSの破壊を競うルール。チームリーダーはランダムで決定され、リーダーになるとVSに乗った状態でスタート、その他のプレイヤーは、HUMANとしてプレイすることになる。リーダーはVSから降りられないが、サーマルエナジーが切れることのない、特別仕様のVSを操作できる。
VSは破壊されると負けてしまうため、初心者はしり込みしそうだが、そんなことはない。初心者がVSに乗ったなら、それを皆でフォローするというチームワークを楽しめるし、サーマルエナジーが無限なので、爽快感も抜群。もちろん熟練プレイヤーが操作した場合に比べると破壊力は下がるかもしれないが、初心者でも楽しく遊べるルールだと感じられた。なお、VSの弱点といえば、装甲の薄い部分。ここをいかに狙えるかが、勝負の分かれ目となるだろう。
広大な砂漠に建設されたコンビナートが舞台。ステージに点在する施設は、地下のパイプで連結しているので、これを使い密かに移動することもできる。また時間の経過により、視界状況が変化するので注意する必要がありそうだ。
雪の降る広い街を利用した市街地戦が行われるマップ。中央には開けた道路がある一方、身を隠せる建物が存在するなど、幅広い戦闘が可能となっている。敵味方入り乱れての乱戦を行うもよし、各地で個人戦を行うもよし。多種多様な戦い方が堪能できる。
宇宙空間に浮かぶ、宇宙戦艦と補給艦の上で戦うSFチックなステージ。人工的に地上と同じ重力が保たれており、操作性に違いはないが、船から落下しないように気をつけよう。
VSの戦闘を主体に考えられた巨大なアリーナ。中央ではVS同士のバトル、外周を囲む観客席や通路ではHUMANの戦闘に向いているという。なお闘技場にある、細い溝は、AKやVSの攻撃が届きにくいため、HUMANが身を隠すのに最適だ。
新ルール、新マップの追加により、前作以上に楽しみ方の幅が広がった本作。6月5日に発売されるPC版と現在発売中のXbox 360版は、「Games for Windows - LIVE」のサービスを利用して、クロスプラットフォーム対戦ができる。興味のある人はぜひオンライン対戦に参加してみよう。
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