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2008年6月20日(金)

逆転に次ぐ逆転の対戦が熱い! 『国盗り頭脳バトル』編集部対抗戦をレポート

文:電撃オンライン

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■真の頭脳バトルはこう! 勝利者のプレイ展開を追う

 逆転が多いと紹介した本作だが、やはり決勝でも逆転劇が勝利を決定づけている。なお決勝では、各地方マップ「関東」を舞台に、50万石の達成、もしくは30ターン経過時点での順位で優勝が争われた。

『国盗り頭脳バトル 信長の野望』
4名で争われた決勝戦。使用された大名は“北条氏康”、“武田信玄”、“上杉謙信”、“伊達政宗”の4人だ。

 序盤、“伊達”を操作するデンゲキニンテンドーDSが支配地を大幅に広げ、石高を上げていく。この快進撃に対し、竹田氏ら開発陣は「金山のあるマスや石高の高いマスを支配しているのが大きいですね」と分析。あっという間に40万石を突破したのだが……。

『国盗り頭脳バトル 信長の野望』
石高の高いマスが勝利する上で重要なのはもちろんだが、金山など特殊な効果があるマスを所有しているのも戦略上重要であるそうだ。佐渡の金山などは、やや取りづらい場所にあるが、狙いたいマスであるという。

 しかし、常に順位の表示される本作の対戦では、1位が集中的に狙われるのがパターン。この時も“伊達”は、切り札を使って一気に戦力を高めた“上杉”から猛攻を受けて大きく順位を下げてしまう。なお後で竹田氏から、「逆転は頻繁に起きますが、皆でけん制しあっていると1位があっさり逃げ切ることもあるので、それを防ぐ手を用意しておくことが重要ですね」という話を伺った。この時の“上杉”は、まさに妙手を打ったと言えるだろう。

『国盗り頭脳バトル 信長の野望』 『国盗り頭脳バトル 信長の野望』
有利なマスを多く支配し、勢いに乗る“伊達”であったが……。“上杉”の策にが見事はまって大きく順位を下げてしまう。マップの広さに対して動かせるコマの少ない本作では、1つの策で順位が大きく変動するので最後まで気が抜けない。

 そのままずるずる石高を減らしていく“伊達”であったが、ある転機が訪れる。本作ではコマが敗走すると城に戻されて、3ターンで復活する。そしてなんと、手薄な“伊達”の城に周囲の敵が押し寄せていたタイミングで、敗走していた“伊達”のコマが一気に復活、それらを一網打尽にしてしまう偶然が起きた。それをきっかけに勢いを得た“伊達”は、切り札も使用しての快進撃を重ね、ピンチからの大逆転でみごと優勝を遂げた。

『国盗り頭脳バトル 信長の野望』 『国盗り頭脳バトル 信長の野望』
一時は最下位まで落ち込んだが、耐え忍んだ後のチャンスから一気に策を打ち続け、本人が「運もよかったですね(笑)」とも語っていた大逆転を遂げたデンゲキニンテンドーDS。本戦、決勝戦ともに逆転の目立った対戦が多かった。

『国盗り頭脳バトル 信長の野望』
試合後には打ち上げも。二転三転する状況に興奮し、大いに盛り上がった参加者たちは、お互いの健闘を称えあっていた。中には、打ち上げ中にも対戦に熱中していた参加者もいた。

 決勝戦後の打ち上げでは、竹田氏、石川氏、高木氏からお話を伺うこともできた。「今回の対抗戦は、対戦のおもしろさを知っていただくために開催しました」とのことで、本文中にも何度もお伝えしてるように、逆転に逆転が重なって最後まで気の抜けない楽しさが本作ポイント。対戦のおもしろさを伝えるのは難しく、最初は「社内でもなかなかわかってもらえず大変でした」と竹田氏は語っている。

 そこで対戦のおもしろさをユーザーに伝えるべく行ったのが、体験版へのオンライン対戦機能搭載だという。この決定にはいろいろとハードルがあり、直前まで悩んだそうだが、「本作のおもしろさを体験してもらうには、対戦の体験をできるのが必要だと思いました」と高木氏が語っていたように、現在は公式サイトからオンライン機能を搭載した体験版をダウンロードできる。

 本作では、対戦プレイへの調整が数多く行われたそうで、ルールやゲームバランスも「最初は散々でした」とのこと。しかし、試行錯誤を重ねに重ねた末、まるでつき物が落ちたようなきっかけを境に作業が進み、30分ほどのプレイでみんなが盛り上がれる現在のルールやバランスに落ち着いたそうだ。

『国盗り頭脳バトル 信長の野望』
左から石川氏、竹田氏、高木氏。「昔、歴史資料を購入するため何度も神保町に行きました」といったお話など、戦国時代への思いも伺うことができた。

 以上が対抗戦の模様。みんなが集まってのパーティゲームとしては非常に盛り上がる作品なので、興味の湧いた人はまず体験版をダウンロードしてみてほしい。

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データ

▼『国盗り頭脳バトル 信長の野望』
■メーカー:コーエー
■対応機種:DS
■ジャンル:TBL
■発売日:2008年6月26日
■価格:4,800円(税抜)
 
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