2008年8月27日(水)

リアルサッカーに近づいたサッカーゲーム――『FIFA 09』ではココが進化した!!

文:電撃オンライン

 エレクトロニック・アーツは、10~11月にかけて新作サッカーゲーム『FIFA 09』を5つのプラットフォームで発売する。

『FIFA 09』 『FIFA 09』
『FIFA 09』 『FIFA 09』

 『FIFA 09』は、人気サッカーゲーム『FIFA』シリーズの最新作。PS3/PSP/Xbox 360では『FIFA 09 ワールドクラス サッカー』が11月に、Wiiでは『FIFA 09 All-Play』が11月に、PCでは『FIFA 09(英語版)』が10月にそれぞれ日本国内で発売される。海外ではPS2版とDS版のリリースも明言されているが、日本での発売は現時点で予定されていない。

 『FIFA』シリーズといえば、その名の通り「国際サッカー連盟(FIFA)」公認のサッカーゲームとしてお馴染みで、選手名やチーム名がほぼ実名で登場する点が最大の特徴。『FIFA 09』では約570チーム・約13,000名の選手が収録されており、シリーズ最大規模だ。ヨーロッパはもちろん、メキシコ、ブラジルなど世界中のリーグに所属するチームと、多数のナショナルチームが用意されている。

 先日のニュースで、現実のサッカーリーグとゲーム内のパフォーマンスをリンクして毎週アップデートする「ADIDASライブ・シーズン」がPS3/Xbox 360/PC版に搭載されることが明らかになるなど、『FIFA 09』の進化はとどまるところを知らない。

 ここからは、コンシューマで発売される『FIFA 09』の各作品を個別に紹介していく。『FIFA 08』から、さらなる進化を遂げた本作。サッカーファン、サッカーゲームファンはぜひともチェックしてほしい。

■ 『FIFA 09 ワールドクラス サッカー』(PS3/Xbox 360) ■

『FIFA 09』

 PS3版とXbox 360版では、実際のサッカーゲームのような、リアリティのあるグラフィックを再現。チーム内の連動や連係、選手個々の動きなど、『FIFA 08』で考慮された要素をさらに強化している。実在有名選手によるモーションキャプチャも行っているため、本物さながらの動きでリアルなサッカーを楽しめる。

 ゲームモードは、1試合だけ手軽に遊べる「クイックマッチ」、各国のリーグやカップを戦い抜く「リーグ/カップ」、監督視点で15年間を戦う「マネージャーモード」、複数ユーザーでリーグを戦う「ラウンジ」などがある。そして新モード「BE A PRO シーズン」も備える。もちろん、世界中のユーザーと戦えるオンライン対戦機能も完備!

『FIFA 09』 『FIFA 09』
▲何といっても美しいグラフィックが特長のPS3版とXbox 360版。高解像度による、きめ細やかなCGでリアルなサッカーを満喫できる。

●新たなモードと演出に注目!

 『FIFA 08』で初登場した、任意の選手1人を固定して操作する「BE A PRO」モード。今回新たに、その固定の1選手で4シーズンを戦う「BE A PRO シーズン」モードが搭載される。活躍するとナショナルチームの代表選手に選出されたり、シーズンオフに移籍のオファーが入ったりと、現実さながらのサクセスストーリーが描かれることも!?

 また、オンライン対戦での「BE A PRO」は、これまで最大5人vs5人による試合が行えたが、キーパーを除いた「10vs10」の対戦に対応。ついにフィールドプレイヤー全員を人間が操作する、というシチュエーションも可能になった!

『FIFA 09』 『FIFA 09』
▲プレイヤー自身がフィールドに立っているような感覚を味わえる「BE A PRO」モードがパワーアップ!

●チームタクティクスで戦術設定

 新機能の「チームタクティクス」により、戦術の反映がさらにきめ細かく行えるようになった。デフォルト戦術の他、カウンターアタック、ハイプレッシャー(プレスを強く掛ける)、ポゼッション(ボール保持率を高める)、ロングボールといった戦術を指定できる。

 さらに細かいものとして、例えばボールを持って攻撃する際に、パス意識、前にボールを出す意識、ポジショニングの自由度などを指定したり、チャンスと判断した時のパス・シュート・クロスの意識を変えたりできる。上級者であれば、あらかじめこうした設定を決めておくことで、チームを「自分色」に染められるというわけだ。

『FIFA 09』 『FIFA 09』
▲「右サイドから攻撃を組み立てる」といった個々のケースでも、監督(プレイヤー)が考える戦術をより的確に反映させられる。

●AIも大きく進化を遂げた!

 現実の「サッカーらしさ」に近づけるため、CPUのAIをさらに進化。本作では『FIFA 08』のAIをベースに、フィジカルとスピードの要素を意識しているという。ボールの位置、ボールを保持選手の動作、相手の接触方法、接触角度、各選手の身体特徴、能力――あらゆるデータを計算した結果を、さまざまなバリエーションによるモーションで表現。「局面」での選手の動きにリアリティを与えている。

『FIFA 09』 『FIFA 09』
▲『FIFA 08』では「1対1の状況」でCPUが繊細なプレイを披露していた。その流れを本作でも継承しているようだ。

●解説はもちろん「岡ちゃん」!

 『FIFA 08』に続き、実況は西岡明彦氏、解説は岡田武史氏が担当。実況の台本を一から書き起こしているため、西岡氏や岡田氏の「らしさ」があふれる音声を楽しめる。

●細かい微調整も多数!

 『FIFA 08』から進化した部分は多岐にわたり、その数は250以上だそう。ボタン操作のカスタマイズ、ボタンのレスポンス向上、ゲームスピードの調整機能、試合中に主審副審が出現など。細かい部分ではあるが、シリーズファンにとって非常にうれしい改良点といえる。

『FIFA 09』 『FIFA 09』 『FIFA 09』



■ 『FIFA 09 All-Play』(Wii) ■

『FIFA 09』

 Wiiリモコンによる操作が特徴的なWii版。ポインタで方向を指示し、リアルタイムに動く選手たちをフィールド全体から見渡して操作する。非常に直感的なため、サッカーゲーム初心者でも簡単にプレイできる点がウリだ。実況は西岡明彦氏、解説は岡田武史氏が担当する。

 Wiiに搭載されているキャラクター作成機能「Mii」を使った「8vs8」対戦が行える。プレイヤー自身で作ったキャラクターをゲーム中に登場させることも可能な他、“ロナウジーニョ”や“ルーニー”、“リベリー”のMiiも登場するという。

『FIFA 09』 『FIFA 09』
『FIFA 09』 『FIFA 09』
▲リアルなサッカーゲームだけでなく、Miiによるコミカルなミニサッカーも楽しめる。“ルーニー”も“リベリー”もよく似ている!?

 またWii版には、他機種版にないモードとして「サッカーアカデミー」と「Footii Party」がある。「サッカーアカデミー」は、Wiiリモコンを使った操作方法を学べるチュートリアル。「Footii Party」は、テーブルサッカー、ジャグリング、PKゲームといったミニゲームを遊べるもので、有名選手のMiiはここで獲得できるという。

【PSP版『FIFA 09 ワールドクラス サッカー』は……?】

 PS3版やXbox 360版と同様に11月の発売が予定されているPSP版。最大のポイントは「BE A PRO」モードがPSPで初めて搭載されること。前作の『FIFA 08』PSP版は日本国内で発売されなかったこともあり、どんな内容になるか今から気になるところだ。PSP版の詳しい情報はまだ明らかになっていないため、続報に期待していてほしい。


データ

▼『FIFA 09 ワールドクラス サッカー』
■メーカー:エレクトロニック・アーツ
■対応機種:PS3/PSP/Xbox 360
■ジャンル:SPG
■発売日:2008年11月予定
■価格:PS3、Xbox 360 7,665円(税込)/PSP 5,040円(税込)
▼『FIFA 09 All-Play』
■メーカー:エレクトロニック・アーツ
■対応機種:Wii
■ジャンル:SPG
■発売日:2008年11月予定
■価格:6,090円(税込)
▼『FIFA 09(英語版)』
■メーカー:エレクトロニック・アーツ
■対応機種:PC(対応OS:Windows)
■ジャンル:SPG
■発売日:2008年10月予定
■価格:オープン

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