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2008年8月28日(木)

【オンライン最強への道】ユーザー対戦企画実施! なんか活躍できちゃったよ?

文:電撃オンライン

 どうも、こんにちは。村田(仮)です。シングルプレイ、編集部内対戦、開発スタッフとの対戦、ついでにNG集と続いてきた、現在発売中のPS3用アクションAVG『ヴァンパイア レイン ─アルタードスピーシーズ─』のプレイレポートもいよいよ最終回。今回は、ゲームが発売された直後の8月23日に行った、ユーザーとのオンライン対戦会の様子をお届けします。

 実を言うと、対戦会が始まる前は「練習はしたけど、上達したという感触があまりないから、ユーザーにボコボコにされた話しかできないかなぁ」と思っていました。ところがフタを開けてみると、1回だけとはいえ見せ場と呼べる瞬間もあったんですよ! いや、ボコボコにされなかったわけではないんですけどね。まがりなりにも活躍できたことがあんまりうれしかったので、今回は自分主体でレポートにしたいと思います。対戦会に参加してくれた方、あまり話題に出せなくてすみません。

■われに秘策あり!

 さて、今回の対戦会はDOLの企画ということで、対戦相手の待合場所にあたる「ルーム」を村田(仮)が用意していました。本作では、「ルーム」を用意したプレイヤーが対戦の勝利条件やルールなどを決めることができるので、この「ルーム」内では村田(仮)が王様ですよ! とはいうものの、あまり同じステージ、同じルールばかり採用するというのも他のプレイヤーが飽きるのではないかと思い、適当に変えたりしていました。一見、(気のきかない村田(仮)にしては)バランスよくプレイしているように見せかけていますが、最初から狙いは「Team Capture the Flame」というルールでプレイすること。

 このルールでは、プレイヤーは2チームに分かれてお互いの陣地にある、チームのシンボルである炎を奪い合い、先に規定のポイントに到達したチーム、もしくは制限時間が来た時点でよりポイントの多いチームが勝利となります。このポイントは敵チームの炎を奪うことで増え続け、その炎を自陣まで持ち帰ることでさらにボーナスポイントが加算。また、奪われた自陣の炎を奪還することでもポイントが獲得できます。実は今日この日のために、村田(仮)は勝つための計画を立てていたのです。

「ナイトウォーカー」に変身すれば、きっと活躍できる!

「Team Capture the Flame」において、チームのシンボルとなる炎。敵陣に攻め込むオフェンスと、自陣を守るディフェンスに分かれるなど、戦略的な戦いも可能です。敵陣の炎を奪ったキャラクターは炎に包まれるので、周りから丸わかり。そのキャラクターが敵チームなら殺そうと、味方チームなら守ろうと注目が集まります。

 計画とは言えないほどバカっぽい話ですが、村田(仮)はわりと本気ですよ。この連載や特設ページをすでにご覧になっている方は、オンライン上でプレイヤーが「ナイトウォーカー」という吸血鬼に変身できることはご存知だと思います。シングルモードの敵役でもある「ナイトウォーカー」は人間をほぼ一撃で殺せるほどの攻撃力を持っているわけですが、村田(仮)が目をつけたのはその防御力とスピードです。

 まず防御力についてですが、「ナイトウォーカー」は銃弾が1発2発当たったところで大したダメージにはならないほど頑丈。おまけに移動速度も高いので、逃げに回ればそうそう殺されることはないでしょう。さすがに無敵というわけではないので、「ショットガン」で至近距離から頭を狙う、とにかく弾数で勝負するなど、対策はいくつもありますけどね。

 そうすると、問題になるのが「ナイトウォーカー」を相手にした場合ですが、こちらの移動速度は相手と同じなので、一直線に逃げていれば追いつかれる心配はありません。また、「ナイトウォーカー」は近接攻撃しか使えないので、背後から遠距離攻撃を放たれることもないのです。ここまで読めば想像がつくとは思いますが、村田(仮)の思いついた秘策とは、

人間のままで相手の炎を奪い、そのまま「ナイトウォーカー」に変身して全力逃走!

オンライン対戦では、「ナイトウォーカー」に変身することも可能。モーションがかっこいいので、ただ戦っているだけでも結構楽しいですよ。

 ……いやいやいや、わかっていますよ? 防御力と移動速度の高い「ナイトウォーカー」を使って、逃げることに専念すればほとんど攻撃を受けることがないということくらい、このゲームをプレイしていれば、誰でも思いつくと思います。ただ、実行してみようとすると、そうそう都合よくコトは運ばないんですよ。いくつかこの作戦の欠点を挙げますと、

・「ナイトウォーカー」に変身するには、ダメージを受けるとたまっていくゲージが満タンである必要がある。

・「Team Capture the Flame」では、「ナイトウォーカー」への変身時間に制限がある。(変身時間に制限がないルールもあります)

・変身が完了するまでの数秒間、自分が無防備な状態になってしまうので、敵の攻撃を受けない場所で変身するなど、自分の安全を確保しなくてはいけない。

・「ナイトウォーカー」に変身後、少しでも余計に逃げるため、人間のまま敵陣の近くまでたどり着く必要がある。

 今挙げたような条件が、制限時間である10分(時間の変更は可能です)かそこらでそろうわけがないんです! (個人的意見) まぁ、きっと世の中には、意図的にすべての条件を満たすことができる人もいるとは思いますが、そんな人は「ナイトウォーカー」に変身しなくても炎を自陣まで持ち帰れると思います。そこまでのテクニックを持ち合わせていない村田(仮)ですが、ゲーム開始直後からそれらの条件が揃うタイミングだけを狙っていれば、もしかしたらうまくいくかもしれないじゃないですか。……「まともに戦っても勝てないから、終始大穴狙い!」といった感じですけどね。

とりあえず敵陣にたどり着くため、壁と壁の隙間などの狭くて目立たないところを通る村田(仮)。ただ、狭いところって逃げ場がないので、敵に見つかるとあっという間に射殺されてしまうんですよね。

 ……ところがですね、本当に来たんですよ! その千載一遇のチャンスが!! いやぁ、あきらめないって大切ですね。

■時は来た!

 それは、「ナイトウォーカー」に変身するためのゲージが満タンになったので、意気揚々と敵陣に向かっている時でした。ふと画面のすみを見ると、別の味方プレイヤーが敵の炎を持って走ってきています。炎は各チームとも1つずつしかないので、今から敵陣に行ったとしても炎はありません。ただ、仮にこのプレイヤーが殺された場合、奪った炎はその場所にとどまり、最初に敵プレイヤーが触れると敵陣に一瞬で帰還。逆に最初に触れたのがこちらのチームだった場合は、そのまま継続して炎を持ち帰ることができます。

 つまり、ここで奴(炎を奪った味方プレイヤー)が死んでくれれば、村田(仮)にも活躍のチャンスが! とは思うものの、そこは知らないプレイヤーとのチーム戦。追いかけてくる敵を排除、最悪でも時間稼ぎになろうと味方プレイヤーの元に駆けつけようとしました。ちなみに、これがDOL編集部スタッフとの対戦だったら間違いなく殺していましたね!

 すると幸いなことに、じゃなかった、残念ながら村田(仮)が近づく前に殺されてしまいました。ここは彼の意志を継ぐべく、責任を持って村田(仮)が自陣まで持ち帰ることにしましょう。と考えながら炎に向かって走っていると、炎をはさんでちょうど反対側あたりに敵プレイヤーの姿が! このまま走っていっても間に合わないかもしれないし、間に合ったとしてもこの敵プレイヤーは倒さなくてはいけない。自分のテクニックを考えると、非常に分の悪い賭けにしかなりません。仕方がないので、一か八かその場で「ナイトウォーカー」に変身!

画像右側が、タッチの差で先に炎をゲットした瞬間。なんか、すごくいい判断をしたように書いていますが、実は「どうせ、こんなチャンスは二度来ないだろうから、一か八かでもとりあえず変身しておけ!」くらいな気持ちでした。

■村田(仮)、思いの他に活躍!(1回だけですが)

 さて、目的のブツ(炎)はいただいたので、あとは全力で逃げるだけ。敵が後ろから撃ってきますが、気にせずダッシュ! 移動速度はこちらが圧倒的に速いので、すぐに相手の射程範囲から離脱できました。実は、この時の様子を動画で撮影していたので、それを後でチェックしていたのですが、逃げ方がいかにも「何も考えずに逃げています」といった感じでした。普通は、敵に後ろから撃たれたりしないよう、遮へい物を利用したりジグザグに走ったりするのですが、ひたすら一直線に逃げていました。慣れない活躍の場であせっているのはわかるけど、もう少し考えようよ、自分……。無事帰ってこられたのは、ひとえに運がよかったおかげでしょう。

遮へい物がない場所を一直線に走っているので、うまい人から見ると絶好の的になっている村田(仮)。なんというか、逃げ方まで考えている余裕はなかったのですよ(気持ち的に)。

 そんなこんなで、無事に炎を持ち帰った村田(仮)。すると、目の前には別の敵プレイヤーの姿が! どうやらこちらの炎を奪い、今から持ち帰ろうとしているところの模様。しかも、気づいていないのか、こちらに背中を向けたままですよ! 敵の炎を奪い取っただけでなく、今度は自陣の炎を奪還するチャンスまで!? 何このナチュラル接待プレイ!

撃つのですが、ドキドキしすぎて上手に当てられません。ただ、相手も動揺しているのか、逃げようとするだけで反撃をしてきません。逃げる敵を追いかけながら、弾数に任せて撃っているうちになんとか撃退。そのまま炎を奪還できました。と、炎に触れたとたんゲーム終了。ひょっとして……。

勝った! 画面を見ればわかるとおもいますが、muratakariのポイントが一番高いんですよ。つまり一番活躍したといっても過言ではないのです! (編注:味方の援護など、裏方に徹するとポイントが入りにくいので、ポイント=活躍度とは言い切れません)

■ゲームが下手な人だって活躍したい!

 さて、基本的に自分のことしか書かなかったプレイレポートですが、いかがでしたでしょうか? 今回の対戦回、実際のプレイ時間は2時間強で、今回村田(仮)が書いた部分など時間にすれば10分もなかったと思います。チームの勝利に貢献した話にいたっては、10回くらい対戦した中のたった1回ですよ。でも、『ヴァンパイア レイン』に限らず、ゲームをプレイしていてめざましい活躍ができたと思った時は、そのゲームを知っている人に自分の武勇伝を話したくなるものではないでしょうか? というか、村田(仮)は話したくなります。もしそれが、まったく知らない人との対戦であれば、なおさらかと思います。

 普通のゲームなら、初心者やゲームが下手な人間では、そうそう強い人間に勝てません。公平な対戦を目的としているゲームであれば、プレイヤーが操作するキャラクターの性能に圧倒的といえるほどの差がないことが基本ですから。でも『ヴァンパイア レイン』でなら、「ナイトウォーカー」という強力なキャラクターを使うことで、ある程度の実力差を埋めることができます。もちろん、ゲームがうまい人も下手な人も同じように勝てるというわけではありません。ただ、個人戦ならただのマグレで終わったものが、今回のようにチーム戦であれば、チームメイトの点数が加算された結果、1回のマグレでチームを勝利に導くこともあるわけです。チーム戦で活躍できると、「ゲームで勝てた」という単純な喜びと、「チームに貢献した」という集団の中での満足感の両方が、同時に味わえるわけです。そういった理由から、本作のオンライン対戦は「ゲームうまくないし、対戦ゲームなんてしないよ」という人にこそ、プレイしていただきたいと思います。最初はそれほど興味がなくても、1回勝ってしまえばハマりますよ! (村田(仮))

(C)AQ INTERACTIVE

データ

▼『ヴァンパイア レイン ─アルタードスピーシーズ─』
■メーカー:AQインタラクティブ
■対応機種:PS3
■ジャンル:A・AVG
■発売日:発売中(2008年8月21日)
■価格:7,140円(税込)
 
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