2008年9月18日(木)
「『ストラングルホールド』をプレイしたのなら、刑事つながりでこっちもやってくださいよ」と、りえぽんから別の刑事もののゲームをすすめられた村田(仮)です。こんにちは。そんなわけで今回の「今週の1本」では、本日9月18日に発売されたDS用ソフト『野獣刑事 東京同時多発テロを鎮圧せよ!』のプレイレポートをお届けしたいと思います。って、これもメーカーがサクセスですか!? 村田(仮)はまだプレイしていませんが、サクセスはDSで『落シ刑事』というタイトルも発売しているわけで、9月だけで刑事ものを3本発売ということになります。どれだけ大好きなんですか!?
■国家権力に屈しない犯人たち!?
ゲームを始めると、いきなり事件が発生。主人公の“宍戸刑事”を操作し、パンチやキック、銃器などで事件を起こしている人間を倒して(逮捕して)いくことになるのですが、どういうわけか敵は問答無用で殴りかかってきます。中には火炎瓶で武装している者も! どれだけバイオレンスな世界ですか。警察が来ているんだから、まず逃げろよ!!
そんなわけでアクションパートです。システムは、70~80年代の古きよきアクションゲームを踏襲しており、操作はいたってシンプル。特に最初のステージは、操作に慣れる目的もあってか、難易度が低めに設定されているので、サクサクと進めることができました。
こちらが警察でも、恐れずに攻撃してくる犯人たち。それに対抗するためとはいえ、平気で相手を殴りつける警察(プレイヤー)もどうかと思いますけどね。 |
路上には、「ショットガン」や「マシンガン」といった、現実にあったら危険なアイテムが転がっていることも。ただし、使っている弾は殺傷力の低い「ゴム弾」なので、撃った相手が死ぬことはありません。とっても安心ですね(?)。 |
■顔も中身も濃いキャラクターたち
さて、最初の事件で基本操作を覚えながら犯人を捕まえると、やたら濃い顔のキャラクターによるイベントシーンがスタート。事件を解決し、一息ついた「八重洲警察署」に爆破予告ともとれる電話が入ってきます。一応、捜査をしてみたものの爆発物は発見できず、ただのいたずら電話と判断したのですが、その1時間後に爆弾事件が発生。早速、“宍戸”たちは事件現場に向かうことになるのですが――。なんだか、本格的な事件の始まりの予感がしますよ。
爆弾事件が発生! 当然、本格的な捜査が行われるのですが、実はこの事件もこれから先に起きる大事件の発端でしかなかったのです――。 |
先ほど解決した事件に関する衝撃の真実も! なんと罪状は、食い逃げだそうです。食い逃げ犯の仲間(?)が火炎瓶で武装!? |
■説明書も見逃せません
ここでちょっと説明書の話。一応、操作を確認するために説明書を読んでみたんですよ。先ほど「パンチやキックで戦う」と書きましたが、その説明が……。
「刑事(デカ)パンチ」いやいやいや、説明書でそんなに情緒的な説明をしなくても! もちろん、大半は操作などについて普通に説明しているのですが、たまに妙な遊び心が見え隠れします。とりあえず、意表を突かれたのでここで取り上げてみました。
こちらが「刑事パンチ」(画像左)と「刑事キック」(画像右)。通常攻撃にも名前がついているとは思いませんでした。 |
また本作には、各キャラクターごとに特殊な攻撃も用意されています。その名も「必殺逮捕技」! ……「必ず殺したら逮捕できないだろう!」という突っ込みは野暮ですか?
画像は、“宍戸”の「必殺逮捕技」。強力なのですが、使用すると体力を消費してしまうため、使い時も重要になるでしょう。 |
■あっ、コイツ死ぬわ
刑事ドラマにありがちな展開といえば、やはり殉職です。犯人の凶弾に倒れる刑事と怒り狂う主人公。ストーリーが盛り上がるところですよね。村田(仮)が予想する殉職要員が“牛島耕太”。なんでも高校受験をひかえた娘がいるとか。「娘のためにも死ねないのに……」とか言いながら死んでいきそうです。……エリート意識ばかりが強い新人刑事“鹿賀哲平”も捨てがたいんですけどね。“宍戸”と信頼関係が結べた直後くらいに死にそうです。今回プレイした範囲では(残念ながら)殉職はなかったので、興味のある方はぜひ自分の目で確認してみてほしいところですね。
“牛島耕太”(通称モーさん)。公式サイトによると、最近娘が口をきいてくれないのが悩みだとか。……ご愁傷様です(まだ早い)。 |
■ストーリーからも目が離せません
さて、ゲームが進むたびにいちいち突っ込みながらも、爆発事件の主犯と思われる謎のカンフーの達人“ブルー・ファイブ”を逮捕。単独犯によるただの(?)爆弾テロかと思いきや、犯人護送中に“ブルー・ファイブ”が殺されてしまいました。そして、この事件の背後に見え隠れする傭兵集団と黒幕……。刑事課課長と元刑事のテロリストとの因縁などもあり、おバカなゲームかと思っていたら(失礼)、なんだか古きよき時代の熱いストーリーも楽しめそうです。
システムもストーリーも、70~80年代をイメージしている本作。古い刑事ドラマが好きという人はもちろん、「最近はアクションゲームをやっていないなぁ」という古参のゲーマーにもオススメです。懐かしい気持ちに浸れると思いますよ。(村田(仮))
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