2008年9月27日(土)
AT-Xにて、10月1日よりシリーズ一挙放送がスタートする「スレイヤーズ」。シリーズのプロデューサーを務めるキングレコードの宿利剛氏と、一挙放送のプロデューサーでもあるAT-Xの井上健二氏にインタビューを行った。
前回掲載したインタビューでは、先日クライマックスを迎えた「スレイヤーズREVOLUTION」について話をうかがった。後半となる今回は、新シリーズの内容を中心に語っていただいたので、AT-Xでの一挙放送とあわせて、ファンはぜひチェックしてほしい。
インタビューに答えていただいた宿利氏(写真左)と井上氏(写真右)。 |
――では、ここからは新シリーズ(第2期)についておうかがいします。第1期(「スレイヤーズREVOLUTION」)と少し間を空けて放送する、分割2クールといった構成になっていますが、なぜこういった形にされたのでしょうか。
宿利氏:2クールって短いんですよね。スケジュール的に、後半どうしても駆け足になっちゃうんです。見る人にとってはまったく関係のない話なんですが、クオリティを保つために1カ月空けるというのは実は大きくて。スターチャイルドは2クールの作品って多いんですが、後半になると作画のクオリティなどが落ちてきますので……。ハイクオリティな26本を作りたいという意図があります。
――前半(「スレイヤーズREVOLUTION」)の13話で、一区切りはつくんですよね。
宿利氏:そうですね。話は一応終わっているので、気持ち悪さは残らないと思います。ただ後半では、前半に出てきた謎などが明らかになっていきます。
――後半もオリジナル展開になるのでしょうか。
宿利氏:ほぼオリジナルです。
――「スレイヤーズ」シリーズは、毎回タイトルで遊びがあるんですが、今回はタイトルにアルファベットがAから順番に使われていますよね。これを使い切って全26話になるのでしょうか。
宿利氏:なると思います。最初の「スレイヤーズ」もアルファベットなんですよ。「NEXT」がしりとり、「TRY」がいろはですね。
――「スレイヤーズ○○」というタイトルって、どういった具合に決まるんでしょうか。
宿利氏:いろいろな人がネタを出して、その中から選ぶ感じですね。ひさびさにはじまるので、インパクトがあった方がいいかなと思って「REVOLUTION」になりました。でも、やはり「スレイヤーズ」という名前が重要だと思っていますね。
井上氏:公募しちゃったらどうですか?
宿利氏:実は、いっぱいきてるんですよ。でも、悔しいからこちらで決めています(笑)。まぁ、新シリーズのタイトルが何に決まるかはお楽しみということで。
――新シリーズで新キャラクターが出たりといったことはないのでしょうか。
宿利氏:新しいキャラクターは……出てくるかも知れません……。
――旧作のキャラクターなどは出てこないのでしょうか。例えば“ナーガ”とか。
宿利氏:そうですね。“ナーガ”については、TVシリーズに出たことがないんですよ。なので、出しどころが難しいんですよね……。ですが、出ないとは言い切れないですね。
――今後、TV以外の展開はあるのでしょうか。
井上氏:さまざまな企画が現在動いています。まず@games「セルフィ」に、「スレイヤーズREVOLUTION」のアバターが登場しますね。コスプレをさせて楽しんでいただければと思います。あと『トキメキファンタジー ラテール』とのタイアップが決定しています。こちらは、より深くアニメシナリオ・キャラクターに関連した展開になるかと思います。このアバター関連の発表は、東京ゲームショウにて発表となるかと思うので、少々お待ちください。あと、「スレイヤーズ検定」なるものも現在予定しております。スレイヤーズファンの方、これからスレイヤーズをご覧になる方にも楽しめる内容となればうれしいです。それ以外にも、まだ企画調整中の案件もいくつかあります。随時情報をみなさまに発信いたしますので、スレイヤーズ関連の動きから目を離さないようにお願いいたします(笑)
――お2人の好きなキャラクターを教えてもらえますか?
井上氏:“アメリア”かなぁ……。胸が主張しているような容貌のキャラクターは好きなんですよ(笑)。
宿利氏:僕はもう、なんといっても“ガウリィ”ですね。本当はカッコいいのに、普段はものすごく頭悪いじゃないですか。でもいざとなったらメチャクチャ強くて。理想です。
井上氏:誰も主人公好きじゃないみたいじゃないですか(笑)。
宿利氏:“リナ”はもう、別格ですよね。
――作品の見どころはどこになるのでしょうか。
宿利氏:「REVOLUTION」を初めて見る人に、まずは昔の作品を振り返ってほしいですね。無印の「スレイヤーズ」、「NEXT」、「TRY」と、同じテンションで21世紀までやっているというところを感じ取っていただだきたいです。どのシリーズも見ごたえがあります。
井上氏:そこで、今回の企画がくるわけですね。
宿利氏:そうだねぇ。
井上氏:ナイスパスです(笑)。今、宿利さんがおっしゃっていたように、26話だとどうしても時間の制約があるので、過去の作品を見てそこにある作品の世界観やキャラクターの魅力を感じてほしいですね。シリーズごとに舞台が違うので、すべてのシリーズを見ると世界の大きさもわかってもらえるかなと思います。そこで、今回の「一挙放送企画」の出番なわけです!
――なるほど!
井上氏:なんと10月1日から半年間、「スレイヤーズ」シリーズがAT-Xですべて視聴できるんです。まずは「REVOLUTION」を見ていただいて、次に過去の作品を見ていただいて、そして新シリーズがはじまるという流れになっているんです。特別な半年間になると思いますよ。先ほどのアバターの話もそうですが、「スレイヤーズ」の枠組みの中で、アニメだけでなく音楽やイベントなども楽しんでほしいといった考えがありまして、その中にこの一挙放送もあるという位置づけですね。皆さんで「スレイヤーズ」を楽しんでいただいて、企画を終えた後にスタートする新シリーズで、往年のファンも「REVOLUTION」で初めて「スレイヤーズ」を知った方も、一緒に盛り上がってもらえればうれしいです。情報は「超スレイヤーズ祭」公式サイトにまとめましたので、ぜひご覧ください!
――それでは最後に、ファンに向けてのメッセージをお願いします。
宿利氏:変則的なオンエアになって申し訳ないんですけど、テンションは変わらず、よりおもしろいものを作っていきますので。次回作があることだけは、大きな声で言いたいですね。
井上氏:「スレイヤーズ」は、既存のファンも、新しいファンも見て楽しめる作品だと思います。なので、きばらずに見てほしいですね。そしてDVDを買ってください(汗)!
――ありがとうございました。
(C)神坂一・あらいずみるい/富士見書房/スレイヤーズR製作委員会
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