2008年10月10日(金)
「東京ゲームショウ2008」のメインステージで、フルCG映画「バイオハザード ディジェネレーション」の記者発表会が実施された。
「バイオハザード ディジェネレーション」は、カプコンとソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが、10月18日に世界に先駆けて日本での公開を予定しているフルCG映画。『バイオハザード2』から7年後のアメリカ中部にある空港を舞台に、テロリストによるバイオテロに立ち向かう、“レオン・S・ケネディ”と“クレア・レッドフィールド”の戦いが描かれる。
発表会には、監督の神谷誠氏とプロデューサーであるカプコンの小林裕幸氏が登壇。神谷氏は、映画の話を聞いた時に「長編の映画は初めてなんですが、それでこんなビッグタイトルをやらせてもらっていいのかと思いました」と感じたそうだ。続いて小林氏は、「ソニーさんとは、実写映画で一緒に仕事をさせてもらい、その経緯からCG映画を提案してもらい、実施に至りました」と制作経緯を説明した。
神谷氏は、リアルなキャラクターによるCG映画に対して、ある時期から本数が減っていたため、プレッシャーもあったという。しかし、『バイオハザード』の世界観を映画にするのに、デフォルメキャラではおかしいということで、リアルキャラに挑戦したという。結果としていいものができたようで「自信を持ってオススメできます」と熱く語った。
また小林氏は、ゲームファンにも馴染みのある“レオン”と“クレア”が登場するこので、ファンはもちろん楽しめるが、1つのシナリオとしてよくできているので、シリーズを知らない人でも楽しめることをアピールした。
左から、神谷監督、小林プロデューサー。映画「バイオハザード ディジェネレーション」は、キャラクターの動きにアメリカ人俳優を起用して、モーションキャプチャーで取り込むなど、アメリカ人が見ても違和感のないものに仕上がっているという。 |
ここで、エンディングテーマ「GUILTY」を歌う歌手・女優の土屋アンナさんが姿を見せた。映画を見終えた後に、かかってくる自身の曲を聴いた時にスタッフで「イメージに合うね」と語り合ったとか。神谷監督も「バッチリはまっていて、いただきました!っていう感じでした」とコメントした。土屋さんは、ダークな音や、少しクセのある音が好きで、この「GUILTY」は、『バイオハザード』から感じたハードでダークな中にある美を意識しているという。
そんな土屋さんは、“クレア”が投げられたハンドガンを瞬間で持つシーンがお気に入りなのだとか。他にも、風が吹いて髪が揺れるシーンの繊細な動きに「これは実写でしょ?」と驚いたことを明らかにした。
「もし映画に出るならどんなキャラクターになりたい?」という質問に対して土屋さんは、「見た目はセクシーな悪役ですね。その方が似合っているとみんな思っているんじゃないですか?(笑)」と笑顔で語った。 |
最後に、神谷氏と小林氏はファンに対して「ホラーの要素もあるが、アクションに重点を置いて作っています。怖いのが苦手な人でも楽しめます(神谷氏)」、「ファンの期待にそえるように、頑張って作りました。期間限定ですが、ぜひ見に行ってください」とメッセージを送った。
発表会に登場した、神谷氏、土屋さん、小林氏。「バイオハザード ディジェネレーション」は、東京・新宿ピカデリー、大阪・梅田ブルク7、名古屋・ミッドランドスクエアシネマで、10月18日から2週間限定で上映される。 |
(C)2008 カプコン/バイオハザードCG製作委員会
■「バイオハザード ディジェネレーション」