2008年10月11日(土)
「東京ゲームショウ2008」のセガブースで、2009年春発売予定のDS用ソフト『シャイニング・フォース フェザー』のステージイベントが行われた。
『シャイニング・フォース フェザー』は、人気RPG『シャイニング・フォース』シリーズの最新作。キャラクターデザインは、PS2『シャイニング・フォース イクサ』のキャラクターデザインを担当したpako氏と、ライトノベル「涼宮ハルヒ」や「灼眼のシャナ」のイラストを手掛ける人気絵師・いとうのいぢさんが担当する。
イベントには、まずプロデューサーの下里陽一氏が登場。なぜ、最新作をDSに? という質問に「『シャイニング・フォース イクサ』はPS2でしたが、今回はより多くの方にプレイしていただきたいので、DSで発売させていただくことになりました」とコメント。その後、3DCGと2Dが融合した迫力のムービーを披露。2Dのキャラクターは、pako氏の塗りに近づけるために、イラストのようにしたとのことだ。
次に、ゲストとしてフライト・プランの村井智幸氏が登場。本作の開発について聞かれた村井氏は、「『シャイニング・フォース』シリーズは、昔からプレイしていたシリーズなので、かかわることができてうれしいです」と語った。ステージは、村井氏を交えバトルパートの操作についてや、「フォース」、必殺技である「フォースMAX」についての説明を行ない、本作の魅力をアピールした。
▲敵キャラクターを最大3人までまとめて攻撃できることや、主人公“ジン”の「フォースMAX」が実際にスクリ ーンで公開。また、ゲームは爽快感を重視して作られており、気持ちよくプレイすることができるとのこと。 |
説明終了後、ここでスペシャルゲストのいとうのいぢさんが盛大な拍手とともに登場。本日参加する予定だったpako氏は、残念ながら都合がつかないということで不参加となった。
▲写真右端、いとうのいぢさん。 |
いとうさん登場後、まずはいとうさんを起用した経緯について「いとうさんと全然コネクションがなかったので、いとうさんの公式サイトにメールを送ったんですよ」と下里氏。しかし、フリーメールだったためか、いとうさんからの返事はなく「無視されたか」と残念がったそうだ。そのことをpako氏に話したところ、pako氏がいとうさんと知り合いだったため今回の起用が実現したのだという。pako氏から話を聞いたいとうさんはすぐに参加の返事をしたとのこと。しかし「(下里氏の)メールは……ちょっと見つからなかったです」とコメントし会場は笑いに包まれていた。
続いて、いとうさんのキャラクターデザインについての話題へ。いとうさんは「いつもは現代ばかり書いているのですが、今回はファンタジーということですごく悩みました。自分の描くキャラクターの現代っぽさを抜くのにとても苦労しました」と語った。また、「普段はもっと等身の低いキャラクターを描いてるので、pakoさんが描いたキャラクターの等身に合わせるのがとても大変でした」と本作のキャラクターデザインは苦労の連続だったという。
ここで、会場に“アルフィン”が来ているという発表が。いとうさんが「“アルフィン”」と本作のヒロインの名を呼ぶと、なんと“アルフィン”のコスプレ衣装に身を包んだ女性が登場した。この衣装は、いとうさんがゲームでは見えない、スカートの内側などを新たに書き起こしたとのこと。衣装の印象を聞かれた下里氏の「最高ですね」というひと言に、いとうさんは今日1番の笑顔を見せていた。
▲スクリーンでは、いとうさんが初期にデザインした“アルフィン”が公開された。写真左。 |
▲いとうさんの「“アルフィン”」という声とともに登場したコスプレ“アルフィン”。 |
▲さらに、ゲームでは見えないところまでいとうさんが描き起こしたという、衣装のラフまで公開された。 |
そしてイベントは最後の話題、メインビジュアルの話に移った。このメインビジュアルは、まずpako氏が全体のデザインを描き、その後、いとうさんが“アルフィン”のラフを描き、そしてまたpako氏が描くという具合に、完成まで1カ月ほど時間がかかったという。いとうさんは「完成した時はすごい感動しました」と話し、下里氏は「苦労したかいがありました」と自身を見せていた。そして、まだ未発表だが、メインビジュアルの後ろのほうに、いとうさんがデザインしたキャラクターが存在するとのこと。新情報が発表されるのを期待して待とう!
▲下里氏は、最後に「また、pakoさんといとうさんの合作がみられるかもしれません」とポロリ。 |
最後に、下里氏は「『シャイニング・フォース フェザー』は2009年春発売予定です。もう少しで発売日を発表できると思いますので期待していてください」とコメントしてイベントは締めくくられた。
(C)SEGA