2008年10月11日(土)
人気アクションアドベンチャー『バイオハザード』シリーズの最新作であるPS3/Xbox 360『バイオハザード 5』。「東京ゲームショウ2008」では、本作の一部を体験できる。
試遊台では、シングルプレイとコープ(協力)プレイが体験可能。シングルプレイの場合は、AIがパートナーキャラクターを操作し、コープモードの場合は隣にいるユーザーが相棒となる。今回はコープモードを体験した。
筆者は“クリス”を操作。マップは「Assembly place」と「Shanty Town」が選べたが、どちらにするかを迷っていると、時間制限によって「Assembly place」になってしまった。一緒に組んだ人に聞いてみたところ、どちらでもよかったというので、安心してプレイをスタート。
ゲームがスタートして進んでいくと、映像が流れ、その後“クリス”と“シェバ”のいる部屋に敵が迫ってくるシーンになる。部屋に立てこもるシチュエーションは、前作『バイオハザード4』でもあったので、落ち着いてプレイしていたのだが、攻撃する直前に敵が頭を振り、弾が当たらない場面もあった。「今回の敵も知能を持っているので、武器で攻撃したり、避けたりしてくるのがやっかいだ」と考えていたその時! 死角から敵につかまれてしまった。これはピンチだ! このようにキャラクターがピンチの時には、もう1人のキャラクターの画面に「HELP」というアイコンが表示され、近づいて表示されているボタンを押すか、銃などで敵を攻撃することで救うことができる。
「やばい! 助けてくれっ!!」と思って、画面の右にあるアイコンを見ると、“シェバ”のステータスにも「HELP」の文字が。どうやら、お互い捕まって、サポートを求めていたらしい。画面中で互いのキャラクターがピンチだというのに、2人で見つめ合い、なんとなく苦笑いをしてしまった。しかし、これがあってからなんとなく親近感を感じたのか、互いにサポートしながら進めていくことができた。
近くにいると、互いのサポート以外にも、アイテムの交換ができる他、回復アイテムを一緒に使用するなどのメリットが存在する。キャラクターが持てるアイテムは9種類で、武器はハンドガン以外に、ショットガンかライフルを所持している。所持していない弾薬に関しては、パートナーに早めに渡したいので、なるべく行動をともにしたほうがいいだろう。パートナーが装備している銃の弾数も表示されるが、これが地味に便利なので、弾数が減ってきたら早めに補給することをオススメする。
また、キャラクターの体力が少なくなると「瀕死」状態に。画面に赤いエフェクトが入り、動きが極端ににぶくなる。この状態では敵から逃げるのもままならないのだが、この時にパートナーが回復アイテムを所持していた場合、瀕死のパートナーに使用することができる。アイテムは消費してしまうものの、本作ではパートナーが死ぬとゲームオーバーになってしまうので、惜しまず使いたい。なお、回復アイテムがなかった場合でも、近づいて表示されているボタンを押すことで、瀕死状態のみを解除する鎮痛剤のようなものを使用する。ただし体力はそのままなので、早めに回復したいところだ。
画面には、現在装備している武器の残弾数と所持している弾の数が表示されている。0になる前に、パートナーの弾薬を持っているなら渡したほうがいいだろう。 | なお、アイテム欄を開いている時でもリアルタイムで時間は進行する。敵の目の前で装備を変更したりアイテムを交換したりすると、手痛い目にあうので注意したい。 |
敵の攻撃をなんとか退けていた我々の前に、ボス敵のようなキャラクターが登場。両手に持つ大きな斧を振り回して、それまで道をふさいでいたドアをあっさり破壊したので、これまでにない緊張感が2人を包んだ。幸い、手にはショットガンがあったので、接近して攻撃……え? ひるまない? マジですか? そのまま、敵の斧で攻撃され、瀕死寸前となってしまった。パートナーに回復してもらい、生き延びることはできたが、それからはビビッてしまい、遠距離からの攻撃でチクチクダメージを与えていくことに。しかし、逃げた先にいた敵に“シェバ”が捕まってしまう。今度は自分が助ける番だと、近づいて強烈なフックをお見舞いしたものの、すっかり四面楚歌。そのまま、ボスの斧で無残にも切られ、プレイは終了となった。
プレイ時間がまだ少しあったので、もう片方の「Shanty Town」に挑戦してみた。こちらでは、所持している武器は“クリス”がライフルで、“シェバ”がサブマシンガンとなっていた。しばらく進んでいくと、協力ジャンプを使って先に進めるシーンが。“シェバ”を行かせると、敵に囲まれてしまう。予期せぬ分断に驚いたが、遠距離からの狙撃で援護していく。しばらく敵の数を減らしていると、チェーンソーを持った敵が姿を見せた。ボスだ! 設置されていた「爆発するドラム缶」や、ひるませてからのアクションでダメージを与えていったものの、ザコ敵からの攻撃を受けた際にボスに詰め寄られ、今度は自分が操作する“クリス”が真っ二つに切り裂かれてしまった。
一応、名誉のために言っておくと筆者は『バイオハザード4』の「PROFESSIONALモード」をクリアしている。確かに最近プレイしていないので、腕はなまっているとは思うが、本作の難易度がしっかり歯ごたえのあるもの……だと信じたい。 | 2人の協力によって道が開ける「協力ジャンプ」。しかし、行った先で孤立してしまうこともあるので、しっかりと準備をしておいたほうがいいかもしれない。 |
ステージクリアはできなかったが、最後に、本作のビジュアルのすごさを付け加えておこう。街には、砂ケムリが上がり、ゴミなどが落ちてくるなど、とてもリアルだ。また建物の質感や、銃のエフェクト、敵の数など、すべてがこれまでのシリーズを凌駕しており、圧倒的な表現力を存分に堪能できる。「さすがPS3、Xbox 360」というビジュアルや演出を見せてくれるので、まだハードを持っていない人も、本作のためだけに購入してもいいと思う。カプコンブースでは、50台の試遊台が用意されている。コレまで以上にリアルな『バイオハザード 5』。ぜひ体験してほしい。
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■「東京ゲームショウ2008」開催概要