News

2008年11月14日(金)

【今週の1本】長い冬もこれ1本あれば乗り切れる!? 『英雄戦記レーヴァテイン』

文:電撃オンライン

 11月になり、寒くなってきた今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか? もう少しするとクリスマスやお正月の季節なわけですが、プレゼントやお年玉がもらえるどころか、渡す立場になってしまった村田(仮)です。こんにちは。コタツの中でゲームをプレイするにしても、年末の出費を考えると本数を絞りたいので、どうせなら長く楽しめるゲームを購入したいところです。

 そんなわけで今回は、12月4日発売予定のDS用シミュレーションRPG『英雄戦記レーヴァテイン』のプレイレポートをお届けします。S・RPGはちまちまと進めることができ、長く楽しめるので、なにかと支出が多い年末にうってつけでしょう?

■まずは物語の導入から

 物語は、「バレンシア」という小国の王子である主人公の“エルネスト”が、状況報告の途絶えた自国の砦に向かうところから始まります。そこで彼が見たものは砦を取り囲むアンデッドの群れ。助けに行こうとする彼の前に謎の甲冑少女“ヴァレリー”が現れ、なぜか「英雄武装」という武器を渡してくれます。なんでも「英霊」という存在の力が宿った「英雄武装」でないと、このモンスターは倒せないとのこと。そんなわけで“エルネスト”は、「英雄武装」を手にアンデッドと戦うことになりました。

▲主人公“エルネスト”に「英雄武装」をくれる“ヴァレリー”。「甲冑に身を包んでいる」という外見から男言葉で話すキャラクターかと思いきや、なんだか普通の村娘っぽい感じです。

■見た目はオーソドックスなS・RPGですが……

 といったところで戦闘開始です。まず、1人の英雄と8人の兵士から構成されたユニットを選択し、移動先を決定。攻撃範囲内に敵がいれば、攻撃を仕掛けることができます。各ユニット同士の戦闘では、S・RPGとしてはめずらしくターン制のコマンド入力式を採用。毎ターン、通常の「攻撃」、命中率と回避率が下がる代わりに敵に与えるダメージが増える「突撃」、「突撃」とは反対にダメージを犠牲にして命中率と回避率を上昇させる「牽制(けんせい)」、攻撃を放棄して敵の攻撃に耐える「防御」の4種類の中から1つを選んで戦います。この辺は、コマンド入力式のRPGを想像してもらうと、わかりやすいのではないでしょうか。

▲こちらがコマンド入力画面。相手の「突撃」に対して「牽制」を使うと有利になるなど、自分と相手のコマンドの組み合わせによって有利不利が決まります。相手の行動を先読みすることが重要になるわけですね。

 コマンドを選ぶと、次に攻撃対象を選択することになります。攻撃対象は敵英雄と敵兵士の2種類があり、戦闘の目的は、敵英雄を倒すこと。ですが、敵兵士の人数が多いほど、こちらが受けるダメージが増加します。多少の被害を覚悟しつつ一気に敵英雄を倒すか、まずは被害を抑えるために敵兵士からつぶしていくか、どちらを攻撃するかが戦略的に重要になるわけです。

■勝負のカギは「アウトブレイク」!

 本作には、攻撃力や防御力、HPといったステータスの他に、「練気ゲージ」というものがあり、敵を攻撃したり、逆にダメージを受けたりすると上昇していきます。さらにこの「練気ゲージ」が満タンになると、「英霊」の力を解放するという必殺技「アウトブレイク」が使えるようになります。

▲やたら強力な「アウトブレイク」。序盤なら1発で敵英雄を兵士ごと倒せてしまいます。どのタイミングで「アウトブレイク」を使うかが勝負のカギを握ることになると言っても過言ではないでしょう。

■“エルネスト”は戦乱の渦へ

 さて、戦闘が終わり無事砦を奪還すると、“ヴァレリー”とともに「英雄武装」を手に城へと帰ることになった“エルネスト”。本来「英雄武装」は、「ユーラメカ大陸」の大半を支配する「ガリア帝国」にしか存在しないはずの強力な武器で、それを手に入れてしまった「バレンシア王国」は、機密保持を目的に王国侵略を開始した帝国と戦うことになります。また、なぜか「英雄武装」を持っていた謎の少女“ヴァレリー”や王国を襲ったアンデッドの群れなど、さまざまな謎も用意されており、ストーリー的にも今後の展開に期待が高まってきます。

■自分好みの部隊が作れる!

 “ヴァレリー”がくれた「英雄武装」以外にも、本作にはたくさんの「英雄武装」が装備アイテムとして登場します。そして、この「英雄武装」を変更すると、なんと装備したキャラクターの職業も変わります。魔法使いが多いマップでは、魔法防御力が高い「アーチャー」をそろえる、攻撃力が高い「サムライ」が多いマップでは防御力の高い「ファランクス」を中心にするなど、戦況に応じた部隊編成が可能です。もちろん、あえて自分の趣味を優先することも可能なので、プレイヤーの数だけ部隊が存在すると言えるでしょう

▲「英雄武装」を変えることで、装備しているキャラクターや、その兵士が率いる兵士の職業も変化。本作では、「もっとこの職業のユニットがいればクリアできるのに!」と頭をかかえることはありません。

 オーソドックスなマップクリア型を採用し、初心者にも優しいシンプルなシステムと、自分好みの部隊編成ができるという自由度をあわせ持った『英雄戦記レーヴァテイン』。初心者にもとっつきやすい難易度になっているので、普段S・RPGをプレイしないという人も、この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 さらに、今回は最初のステージのプレイ動画を用意したので、「村田(仮)の説明ではよくわからなかった」と言う人はぜひチェックしておいてください。


 さて、いくら長く楽しめるとはいえ、S・RPGというだけなら他にもタイトルはあります。そんな中でなぜ『英雄戦記レーヴァテイン』を選んだかといいますと、本作が通信プレイにも対応しているからなのですよ。つまり、ゲームをクリアしてもそこで終わりなわけではないのです! そんなわけで、次回11月21日には本作の大きな特徴である通信プレイについて紹介しようと思いますので、お楽しみに! (村田(仮))

データ

▼『英雄戦記レーヴァテイン』
■メーカー:ガンホー・ワークス
■対応機種:DS
■ジャンル:S・RPG
■発売日:2008年12月4日
■価格:5,040円(税込)
 
■『英雄戦記レーヴァテイン』の予約・購入はこちら
Amazon

関連サイト

(C)2008 GungHo Works, Inc.