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2008年12月1日(月)

錬金術がテーマの大型アップデート! 『マビノギ』チャプター3~アルケミスト~

文:電撃オンライン

 ネクソンジャパンがサービスを提供しているPC用MMORPG『マビノギ』で12月11日に実装される大型アップデート「チャプター3~アルケミスト~(以下、C3)」。その記者説明会が、本日12月1日に都内で行われた。

 『マビノギ』は、古代ケルト神話をモチーフにした北欧ファンタジーの世界「エリン」で、冒険や生活を楽しめる人気MMORPG。世界やキャラクターが、カートゥーンレンダリングによるあたたかみのあるグラフィックで描かれているのが魅力となっている。2008年4月に正式サービス開始3周年を迎え、ユーザーイベントなどで大きな盛り上がりを見せた『マビノギ』。今回のアップデートも含め、まだまだ今後の展開が気になる作品だ。

 「C3」のメインテーマは「アルケミー」――錬金術で科学の力をつかさどる新システムが実装される。「ウルラ大陸」には、錬金術にかかわる新たな都市「タルティーン」が導入され、新たなメインストリーム(シナリオ)も追加される。

 発表会には、『マビノギ』の開発を担当するdevCAT studio マビノギチーム長のハン・ジェホ氏、海外ライブチームで海外サービスを担当しているファン・チャンヒさん、日本での運用を担当している佐々木浩明氏が出席。ハン氏から「C3」の詳細と最新開発状況の、佐々木氏から日本での今後の展開についての説明が行われた。

『マビノギ』 『マビノギ』
『マビノギ』
写真左から、佐々木氏、ハン氏、ファンさん。

■「C3」新要素を紹介、「錬金術」って何?

・錬金術

 エリン世界の新しい哲学であり科学だという「錬金術」。『マビノギ』における「錬金術」は、魔方陣や錬成陣を使う呪術的なものではなく、火、土、風、水の4つの元素を組み合わせて新しい物質を作ったり、自然の力をコントロールしたりできる科学的なものとのこと。既存スキル群の「生活」、「戦闘」、「魔法」に継ぐ新しいスキル群として、さまざまなタイプのスキルが追加される予定だ。

『マビノギ』 『マビノギ』
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錬金術の基本的な練成道具として、2種類の「かまど」が使用される。「湿式かまど(上段左)」は、さまざまな力を持った「結晶」を作り出す。「乾式かまど(上段右)」はアイテムの調合や合成、分解を行うことが可能だ。また錬金術師は「シリンダー」と呼ばれる練成装備を使用し、「湿式かまど」で作り出した「結晶」を使い、戦闘などに役立てることができる。

・ウルラ大陸の拡張

 「ウルラ大陸」に新たに追加される街「タルティーン」は、錬金術の街として栄えている。また、今でこそ緑に囲まれ平和な雰囲気の街となっているが、「モイトゥラ2次戦争」では、王国の首都「タラ」を守る城塞都市として激しい戦闘が繰り広げられていたという。なお、首都「タラ」も「C3」で今後実装予定となっている。

『マビノギ』 『マビノギ』 『マビノギ』

・メインストリームの追加

 『マビノギ』では、「メインストリーム」と呼ばれる大きなストーリーが用意されている。「チャプター1」などで展開していたメインストリームとは異なり、今回のアップデートではウルラ大陸とイリア大陸の世界観をつなぐ新たな物語が楽しめる。ソウルストリームの危機に立ち向かう錬金術師たちと、人間、エルフ、ジャイアントの3種族の英雄たちを中心に、“モリアン”、“マハ”に続く最後の女神“ネヴァン”がかかわる内容になるという。

『マビノギ』 『マビノギ』 『マビノギ』

・影の世界

 現実世界と並行して存在する「影の世界」は、ざまざまなミッションが用意されている新インスタンスダンジョンだ。パーティ単位で「影の世界」に入り、ミッションをこなしていくことになる。

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■「C3」のこれからの方向性と『マビノギ』の今後

 「チャプター2」では、「イリア大陸」の導入など「冒険と開拓」がテーマとなっており、新エリアの追加に関するアップデートが中心となっていた。それに対して今回の「C3」の基本方針は、錬金術を中心とした「物語」に関するものになるという。また、現在も『マビノギ』をプレイしている人だけではなく、初心者も含めた誰もが楽しめるアップデートを提供することが目標で、一方的なコンテンツの提供だけではなく、さまざまな素材と空間を提供することによってユーザー自らが作っていけるものを追加していく予定とのことだ。

『マビノギ』 『マビノギ』 『マビノギ』

 そして、今後の展開例として韓国での最新開発状況も公開された。韓国ではジェネレーション9の「シーズン2」と「シーズン3」が実装され、錬金術の新スキルや農場システム、フィールドボスの追加などが行われたという。またジェネレーション10も開発中で、首都「タラ」の実装やメインストリームの追加、女神“ネヴァン”の登場などが予定されている。

『マビノギ』 『マビノギ』 『マビノギ』

■課金システム変更でより遊びやすく!

 日本では「C3」の実装にともない、課金システムのリニューアルが行われる。『マビノギ』は、基本無料でプレイを楽しむことができるが、キャラクターを育てるための「転生」には課金アイテムが必要となっていた。しかし、アップデートにともなう課金システムのリニューアルにより、6週間間隔であれば無料での転生が可能となった。

 また、課金アイテム「キャラクターカード」を使っての転生周期も変更され、従来の3週間間隔から最短2週間間隔で転生ができるようになる。転生に必要な「キャラクターカード」の購入回数は増加してしまうが、カードも価格を下げるためユーザーの出費は抑えられるという。

 また、日本独自のコンテンツとして、電撃文庫(アスキー・メディアワークス)が原作のアニメ「灼眼のシャナ」とのタイアップ企画が進行中だ。「灼眼のシャナ」に登場する衣装や髪型などがアイテムとして登場する。導入予定は2009年3月。他にも、「電撃×マビノギ」コラボ特集ページで紹介しているボイスドラマやコミックに続いて、ゲーム以外の展開も広げていくとのことだ。

 「C3」の導入を記念したイベントも開催される。ゲーム内ではクリスマスにちなんだイベントが用意されている他、2007年クリスマス期間限定カードとして発売された「サンタクマ」と「トナカイ」のキャラクターカードが再販される。クリスマス限定アイテム、“ナオ”のサンタ服、振袖なども販売される予定だ。

『マビノギ』 『マビノギ』 『マビノギ』

 さらに、「C3」記念ペットとして「スプライト」が販売される。「スプライト」は、普段は妖精のように飛び回っているが、キャラクターと合体すると背中から羽が生えたような外観になるのが特徴だ。種類はイエロースプライト、ライムスプライト、レインボースプライトの3つ。レインボースプライトは時間の経過とともに羽がさまざまな色に変化する。

『マビノギ』

 今後は、エモーションやラットマンの追加などに続き、日本のプレイヤーからの要望を積極的に取り入れていきたいとのこと。スキーイベントや花見イベントなど、日本ならではの風情を感じられるイベントも企画されている。日本からの要望の実装については、2009年4月に予定されている『マビノギ』の4周年記念イベントで発表予定だ。「C3」の実装や、課金システムの変更により、よりプレイしやすい環境となった『マビノギ』。この機会に、エリン世界での生活を始めてみては?

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データ

▼『マビノギ』
■メーカー:ネクソンジャパン
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2005年4月26日
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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