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2009年1月19日(月)

【POPプレイレポ】ACT苦手でも大丈夫! 今度のプリンスは死にません!!

文:電撃オンライン


 ACTは苦手といろいろなところで何度も言っておりますが、“苦手”なだけでプレイするのは大好きなりえぽんです。そんなりえぽんが挑戦するのは、爽快なアクションが魅力のACTシリーズ『プリンス・オブ・ペルシャ(以下、POP)』の最新作! 20年の歴史を誇る『POP』シリーズですが、今までの作品は、どれも少しのミスが即死につながるという高難易度。そんな難しいACTが、はたしてりえぽんにプレイできるのか!?とお思いでしょうが、今回の『POP』は今までのシリーズとは違い、ACTが苦手でも安心の“ステキシステム”が用意されているのです。それならりえぽんにもプレイできるかも!! それでは早速、1月22日にPS3版が発売される前に、すでに発売中のXbox 360版のプレイレポをお届けします! あ、りえぽんが勝手に命名した“ステキシステム”については後で説明するので、とりあえず読み進めてくださいね。

■穢れ(けがれ)た大地を浄化せよ!

 ゲームを始める前に、本作のストーリーと目的をさらりと紹介。物語の舞台は、光の神・オルマズドと、その弟である闇の神・アーリマンが互いに争う世界。主人公・プリンスは、砂漠を放浪中に出会った謎の美女・エリカに巻き込まれる形で、偶然にも1,000年もの長い眠りからアーリマンが復活する場面に遭遇してしまいます。アーリマンが完全に復活する前に再び封印をしなければ! そこから、プリンスとエリカの過酷な冒険が始まります。

『プリンス・オブ・ペルシャ』 『プリンス・オブ・ペルシャ』
▲砂漠を放浪中のプリンス。空から美女が降ってきた!? って、崖から落ちただけでした。▲美女の正体は王女様!? 成り行きで王女・エリカを追っ手から助けたプリンスは、この後アーリマンの復活に巻き込まれることに……。

 アーリマンが復活した世界は“穢れ(けがれ)”に覆われてしまいます。アーリマンを封印するために、各地を“浄化”しなければなりません。でも、浄化ってどうやれば……。すると、エリカが「“豊穣の台座”に連れてって」と言い出します。どうやら、エリカが使う魔法のような“オルマズドの力”を台座で使えば、浄化ができるみたいです。それなら、さっさと豊穣の台座に向かい浄化を進めていきましょう!

『プリンス・オブ・ペルシャ』 『プリンス・オブ・ペルシャ』
▲怪しげにうごめく、“穢れ”に覆われ荒れ果てた世界。穢れが道をふさいでいる場所は進むことができません。アーリマンのしもべたちも襲ってくるし、油断しているとやられちゃう! ただでさえ移動に集中しているのに、緊張しっぱなしですよ……。▲“浄化”するとそのエリア一体に緑が戻り、美しい世界が広がります。穢れも消え、新たなルートに進むことも可能に。穢れに覆われていた時と同じ場所とは思えないほど、光に包まれた美しい世界! ついつい先に進むのを忘れて、ゆっくり景色を眺めちゃいました。

■簡単操作で華麗なアクションができる!

 『POP』シリーズといえば、プリンスの超人的なアクションが見どころ。壁に張り付いて走ったり、壁に生えたツタをたどって移動したり、柱の間をジャンプで飛び移ったり……とさまざまなアクションが可能です。これだけアクションが豊富にあると、操作が難しいのでは?と少し心配になりましたが、プレイしてみるとそんな心配は無用でした。

『プリンス・オブ・ペルシャ』 『プリンス・オブ・ペルシャ』
▲道なき道を行くプリンスの華麗なアクロバティックアクション! カ、カッコイイ! そんな、常人にはできないようなアクションを披露するプリンスに、しっかりとついてくるエリカ。女王様なのに、ただ者ではないと見た! でも、ツタにつかまって移動する時は、プリンスにしっかり抱きついちゃってますね。ちょっとカワイイ! でも、なんだか難しい操作が必要そうなアクションですが……。

 移動の際に必要なアクションは、“ジャンプ”、“つかみ”、“エリカの力を借りる”のたった3つ。しかも、これらは対応するボタン一発で使用できます! また、それぞれのアクションは、プリンスの位置や、地形の状況によって、自動的に対応したアクションパターンが発動します。例えば、ジャンプボタンなら、亀裂を飛び越える通常のジャンプ、壁に向かってジャンプすれば“ウォールラン(壁走り)”、柱やポールをたどっての移動など、1つのボタンで多彩なアクションが可能! さらに、飛ぶ方向などもある程度は自動で調整してくれるので、よっぽどおかしな方向にジャンプしない限り、きちんと柱などに向かってジャンプしてくれます。ACTが苦手なりえぽんでも、華麗なアクションを自由自在に繰り出すことができました。

『プリンス・オブ・ペルシャ』 『プリンス・オブ・ペルシャ』
▲自由自在……と書きましたが、押すボタンを間違えて崖の下へ真っ逆さまなことも何度かありました。特に、この“リング”をつかみボタンでつかんで移動するのが難しい! ジャンプボタンを押してしまい、リングから手を離してヒモなしバンジーしてしまうこと多数……何度も失敗するうちに上手くなりましたけどね(泣)▲プリンスのジャンプだけでは届かない足場も、ジャンプ中にエリカボタンを押すことで彼女が途中で引き上げてくれて登れます。って、ちょっと待てよ? これ、連続で使えばどこまでもジャンプできるんじゃない?と、甘いことを考えましたが、エリカは1回のジャンプで一度しか引き上げてくれませんでした。エリカの力にも限界がある? 残念!

■新生『POP』の最大のポイント! ゲームオーバーがない!!

 アーリマンを封印していた“光の寺院”でのイベント後、4つのエリアにある豊穣の台座を目指します。目的地まで向かうルートをプレイヤーが自由に選べる“フリーパスデザイン”により、穢れた地を浄化する順番は特に決められていないので、とりあえず一番左のエリア“廃墟となった要塞”の“王の門”へ向かってみます。

『プリンス・オブ・ペルシャ』 『プリンス・オブ・ペルシャ』
▲“光の寺院”を中心に、4つのエリアが広がる本作の舞台。最初に向かう“王の門”を目的地に設定すると……。▲目的地の設定後、フィールドでエリカボタンを押すと、エリカが青い光で目的地までの道筋を教えてくれます。方向音痴なりえぽんは、少し進むたびに何度もエリカに道を教えてもらいました。

 先ほど紹介したさまざまなアクションを駆使して、豊穣の台座へ向かいます。まだ最初のエリアだというのに、穢れに突っ込んでしまったり、足場がない場所へジャンプしてしまったりと、失敗すること数知れず。この手のACTでは、一度失敗すると“最初からやり直し”なんてこともよくありますよね……。でも!本作は違うんです!
 冒頭で紹介した“ACTが苦手でも安心のステキシステム”。なんと、今回のプリンスは絶対に死なないのです! たとえ、崖の下にダイブしてしまっても、強敵にやられそうになっても大・丈・夫! つねに一緒に行動するエリカが、不思議な力を使って助けてくれます。ゲームオーバーがないので、失敗してしまってもすぐにその場からやり直せるのがうれしいですね。いちいちタイトル画面に戻されることもないので、テンポよくプレイできるのも好印象!

『プリンス・オブ・ペルシャ』 『プリンス・オブ・ペルシャ』
▲うっかり足場のないところへジャンプ! あ、危ない!! けれど、大丈夫!▲エリカが手を伸ばし引き上げてくれる。ありがとうエリカ! でも、助けてくれるとわかっていても、落ちたときにはゾクッとするよ……。ドキドキ。

■1対1で行われる超緊張の戦闘!

 エリカに何度も助けられながら、最初の豊穣の台座へようやく到着。なんとそこには、アーリマンのしもべの1人・ハンターが待ち構えていました! 浄化するためにはこいつを倒すしかない!
 敵との戦闘は、1対1のバトルで行われます。移動時と同じく、戦闘も難しい操作はありません。剣を使った攻撃、ガントレットでのつかみ攻撃、敵との位置調整にも使えるアクロバティック攻撃、エリカの魔法による攻撃を使い分けることが重要。ちなみに、これらの攻撃は特定の順番でつなげることでコンボ攻撃になり、大ダメージを狙うこともできます。なので、積極的に狙いたいのですが……。

『プリンス・オブ・ペルシャ』 『プリンス・オブ・ペルシャ』
▲プリンスの前に立ちふさがるハンター! 敵の攻撃をはじいてスキを作り、コンボ攻撃で大ダメージを狙いたいのですが、最初は攻撃をはじくタイミングがつかめなくて大変でした。でも、戦闘中にもピンチになるとエリカが助けてくれるので、何度も挑戦するうちにはじくタイミングもバッチリに! コンボが華麗に決まると爽快ですよ。▲敵の特殊な攻撃時は、画面にボタンが表示される。素早く対応したボタンを押して応戦……する予定が、ここでもボタンの押し間違え&操作遅れが多数(泣)。い、いいんだもん、エリカが助けてくれるもん!

■浄化してからが本番かも……?

 ある程度ダメージを与えると、急にハンターがどこかへ行ってしまいます。まさか、どこかから狙っているのか……?と思いましたが、どうやら逃げちゃったみたいですね。フフフ、プリンス(ではなく、失敗してもめげずに何度も助けるエリカ)の力に恐れをなしたようですね! とにかく、逃げられてしまいましたが、なんとかハンターを退けました! というワケで、いよいよ最初の浄化に挑戦です。豊穣の台座の上で、エリカボタンを連打! これで“王の門”の浄化完了! やったー!!

『プリンス・オブ・ペルシャ』 『プリンス・オブ・ペルシャ』
▲このように、光っているところが豊穣の台座です。これでやっと“王の門”が浄化できます。エリカが助けてくれる“ステキシステム”のおかげで、たどり着くことができました! もう、エリカがいないと不安で仕方ありません……コレって恋?▲浄化すると、エリカの足元から緑が広がって……。荒れ果てていた穢れた大地が、あっという間に美しくなりました。

 浄化して周りを見渡すと、光る玉のようなものがたくさん出てきた! これは……? 実はこれが、この先のエリアに進むために必要な“光の種”なのです。光の種を一定数集めると、エリカが新たな“オルマズドの力”を習得できるようになります。この力がないと、各エリアの奥にある豊穣の台座へは到達できないので、光の種集めは必須! と言っても、エリアにある光の種すべてを集める必要はなく、光の種が見つからなくて先に進めないなんてことにはならないのでご安心を。けど、何事もコンプリートを目指したいりえぽんは、ついつい光の種集めに熱中しちゃいました。コンプリート欲が強い人は、なかなか先に進めないかも!?

『プリンス・オブ・ペルシャ』 『プリンス・オブ・ペルシャ』
▲ふわふわと浮かぶ光の種。光の種のほとんどは、エリアの入り口から再度豊穣の台座へ向かう道をたどれば回収が可能です。でも、中には見えにくいところに隠されていたり、見えていても取れそうもないところにあるものも。エリアを浄化したら、まずはエリア全体をじっくり見渡してみることをオススメします。▲ここの光の種、いくら頑張っても取れませんでした。どうやって取るんだー!? 見えるのに取れない! もどかしい!! ゲームオーバーがないことを利用して、高いところからわざと落下して取ったらどうだろう?とか考えましたが、それでも取れませんでした……。というか、その取り方はずるいですよね(笑)
『プリンス・オブ・ペルシャ』 『プリンス・オブ・ペルシャ』
▲エリカの新たな力は、紋章のような“パワープレート”がある場所で使用できます。プレートの色によって、使用できる能力が異なります。光の種の一部は、パワープレートを使わないと取れないモノも。新しい力を手に入れたら、もう一度浄化した土地に戻って確認してみよう!▲4種類ある“オルマズドの力”も、どの順番で習得するかはプレイヤーの自由です。りえぽんは“オルマズドの翼”を最初に選んでみました。黄色いパワープレートから飛び出し、決められたルートで空を飛ぶことができる! 飛ぶスピードは速くはないのですが、目まぐるしく移動する方向が変わるのでちょっと怖い……。

■すべての地を浄化するまで冒険は続く!

 このように、豊穣の台座に向かう→立ちふさがる敵と戦闘→浄化して光の種を集める→次のエリアへ、といった流れですべての地を浄化し、アーリマンを封印するまで冒険は続きます。アクション重視の作品かと思いきや、水路をパズルのように動かして貯水池に水を貯めて仕掛けを動かすなど、頭を使う謎解きが用意されているエリアもあり、アドベンチャー的な要素も強い作品です。

 また、ACTにしては珍しく、プリンスとエリカの会話パターンが非常に多い! 任意でエリカに話しかけることができるのですが、新たなエリアに入ったり、ボスとの戦闘後、エリアの浄化後などに話しかけてみると、ストーリーにまつわるさまざまな会話を聞くことができます。中にはストーリーとはまったく関係ない会話もあり、ついついいろいろな場所でエリカに話しかけちゃいました。
 なお、“電撃PlayStation ONLINE”で、プリンス役の声優・浪川大輔さんと、エリカ役を務める女優・成海璃子さんのインタビューが掲載されています。収録ボイスの多さがわかるコメントもあるのでチェックしてみてくださいね!

 ACTが苦手なりえぽんでも、エリカと一緒に進むことでゲームオーバーの心配がなく、気軽に爽快アクションを楽しむことができた本作。アクロバティックアクションを駆使して、すべての地を浄化した先に待ち受けるのは!? PS3/Xbox 360をお持ちの方は、ぜひプレイして確かめてみてください!

 と、プレイレポートはここで一度まとめましたが、まだ次回に続きます! 次回は、今回紹介しきれなかった、『POP』のアラビアンナイトをモチーフとした、ステキな世界観の各エリアを詳しく紹介しちゃいます! 名づけて“『POP』観光案内”!! りえぽんが独断で選んだ、絶景ポイントをたくさん案内しますよ!

 さて、観光案内のために全エリアを浄化しに行かないと! エリカと一緒なら頑張れる! よし、やるぞー!!


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データ

▼『プリンス・オブ・ペルシャ』
■メーカー:ユービーアイソフト
■対応機種:PS3/Xbox 360
■ジャンル:ACT
■発売日:Xbox 360 2008年12月18日/PS3 2009年1月22日
■価格:7,329円(税込)
 
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