2009年1月24日(土)
マイクロソフトは、2月26日に発売するXbox 360用ソフト『Halo Wars』のクローズド体験会を、本日1月24日に同社社内で実施した。
『Halo Wars』は、人気アクションシューティング『Halo』シリーズの前史を描いたリアルタイムストラテジー(RTS)型SLG。『Halo』シリーズの時代から20年前、人類とコヴナントが戦い合う背景が描かれる。プレイヤーはコヴナントとの戦いで、UNSC(国連宇宙司令部)の兵士ユニットや戦闘車両などを活用しながら指揮を取ることになる。開発は人気RTSを作ってきたことでおなじみの米・Ensemble Studiosが担当する。
この体験会は、招待者とプレス向けに行われたもの。2月5日からXbox LIVEで配信される予定の体験版を先行でプレイできた。
▲マイクロソフトのマーケティングを担当する南雲聡さんが『Halo Wars』について説明。ところどころでEnsemble Studiosの開発秘話を語っていた。 |
日本ではあまりRTSというジャンルが認知されていないと話す南雲さんは、「RTSは対戦、対人戦がおもしろいんです」と語り、日本のプレイヤーにもそのことを知ってほしいと熱く話した。本作は、全世界に先駆けて日本を含むアジアで最初に発売される(米国は3月3日予定)ため、日本のプレイヤーは海外よりも先にプレイできる。南雲さんは、対人戦について「(先に)練習すれば有利ですね」と笑った。
続けて南雲さんは、家庭用ゲーム機でRTSを出すことへのこだわりを強調。Ensemble Studiosは、Xbox 360コントローラで多くのコマンドをどうやって出すかについて相当研究を重ねていたという。さらにチュートリアルが充実していることにも触れ「RTSを遊んだことのない方でも楽しめます」とアピールしていた。
記者もチュートリアルとキャンペーン、そして対CPU戦のスカーミッシュモードをプレイした。コントローラの全ボタンを使わなければならないため、最初は操作に慣れなければいけないものの、チュートリアルが懇切丁寧なので大きな問題はなさそう。一方で、RTS経験がないプレイヤーは“RTSらしい戦略のコツ”をつかむまでに時間が必要だろうとも感じた。これはRTSのタイトルに共通することではあるのだが……。
キャンペーンは序盤の1と2をプレイ可能。プレイヤーはUNSC側を操り、コヴナントと戦っていく。1つ目のステージはチュートリアルの延長のような簡単さで、2つ目は若干難易度が上がる。いろいろと戦術を変えて戦ってみたところ、こちらの行動を見切って敵が動くようで、思わずうなってしまった。なおストーリーの詳細は、体験版を実際に遊んで確認していただければと思うが、少なくとも『Halo』シリーズをプレイしたことのある方なら、間違いなく先を見たくなるものだとお伝えしておこう。
▲RTS経験者も、そうでない人も夢中でプレイ。記者の隣で、取材そっちのけでハマる村田(仮)。仕事してください。 |
スカーミッシュでは、UNSC側もコヴナント側も体験可能。記者はそれぞれで通常難度と最高難度をプレイしてみた。通常難度では、序盤は基地に引きこもって資源をひたすら増やし、多数のユニットを一斉に敵陣へ仕掛ければ簡単に撃破可能だった。最高難度でも同様の戦術で進めたところ、敵の抵抗が多少増したものの、問題なく勝利できた。プレイして最も強く感じたのは“コントローラによる操作を覚えれば難しくない”こと。RTS経験者は、操作デバイスの違いさえ克服できれば、CPU戦はそれほど苦にならないと思われる。
総括すると、感じた点は2つ。ゲームバランスのチューニングがすばらしいこと、対CPUよりも対人の方が圧倒的におもしろい(だろう)こと。今回、対人戦は体験できなかったが、駆け引きが重要なRTSというジャンルの特性上、かなり期待が持てそうだ。
▲RTSつながり(Ensemble Studiosつながり?)で、『Age of Empire』のコミュニティでオーナーをしている、まつじゅんさんがスカーミッシュの最高難度をデモプレイ。開始早々にラッシュ(速攻)を仕掛けるも失敗し、長期戦を強いられてしまう……。このあたりにもゲームバランスのよさがうかがえる。 |
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