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2009年1月30日(金)

【ハード番長】用途はゲームだけではありません!? 左手用ゲームキーボードをレポ

文:電撃オンライン

 どうも、手が小さいせいでショートカットキーをあまり使いこなせない村田(仮)です。こんにちは。PCを扱う上で、手が小さいのはいろいろと不便なわけですよ。例えばPCゲームをプレイする時も“とっさに指が届かなくて負けた”なんてこともあるわけです。……ごくたまにで、たいていは実力に差があるせいなんですけどね。

『ロジクール G13 アドバンス ゲームボード』
▲未来っぽいデザインがカッコいいG13。なんとキーが光ります!(詳しくは後述)

 そんなわけで、以前から左手用のゲームキーボードに興味はあったのですが、使えるかどうかもわからないものに金は出せずにいたところ、アクティのところに、ロジクールさんから1月30日に発売される左手専用ゲームキーボード『ロジクール G13 アドバンス ゲームボード(以下、G13)』が! ちょうどアクティが席を外していたので、勝手にいただくことにしました。これで予期せずゲームキーボードをゲット! せっかくなので、村田(仮)と同じように購入をためらっている人向けに、使い心地などをレポートしていきます。

 ちなみに、ゲーム以外の用途にも使ってみたので「PCでゲームをすることはあんまりないんだけど……」という人も最後までお付き合いください。

■そもそも左手用のゲームキーボードって?

 “手が小さいから使ってみた”という書き出しで始めておいて恐縮ですが、別に左手用のゲームキーボードは手の小さい人専用のものではありません。簡単に言えば、キー配置を好きなようにカスタマイズしたり、マクロ(連続したキー操作)を登録したりできる、ゲーム用に特化したキーボードです。FPS(ファーストパーソンシューティング)やRTS(リアルタイムストラテジー)といった、一瞬の差が勝敗を分けるゲームでは、特定のキーをいかにすばやく、正確に押せるかが重要になってきます。“だったらキーを再配置して、よく使うキーが自分の指の近くにあれば有利だよね”という話ですよ。

『ロジクール G13 アドバンス ゲームボード』
▲曲面を描く形状や、指先に近づくほど広がっていくキー配置など、手の構造も考えられたデザインになっています。

■最大で84のショートカットが使用可能!

 G13のキーは、ミニジョイスティックを含めて25個。ミニジョイスティックは4方向それぞれにキー機能を登録できるので、28の機能を割り当てられます。さらに、それを3パターン登録できるので、その気になれば84のショートカットを使うことができるわけですよ! まぁ、普通は別のゲーム用にパターンを分けるわけですけどね。

 G13はデフォルトで、FPSでよく使われるキーが登録されていますが、もちろん自分でカスタマイズすることも可能。キー機能やマクロはもちろん、テキストなども登録することができるので、「回復してほしい」とか「敵の後ろに回りこんで」といった、オンラインゲームでよくある他プレイヤーへの指示もボタン1つで済んでしまいます

『ロジクール G13 アドバンス ゲームボード』
▲こちらが付属ソフトのキーカスタマイズ画面。操作も見たままなので、左手用キーボードを初めて使う人でもキー登録に戸惑うことはないでしょう。

■地味に便利な機能が多数搭載

 キーボードでゲームをプレイする人なら、操作中に指の配置がずれてしまうこともあるのではないでしょうか? 先ほど例に挙げたFPSやRTSのように、一瞬の操作の遅れが勝敗を決めてしまうことがあるゲームでは、指の配置を戻すためにキーボードに視線を送る余裕がいつでもあるとは限りません。一応、ホームポジション(タイピングの際に指を置くべき位置)で人差し指を置くFキーとJキーにはごく小さな突起が付いていますが、小さすぎてわかりづらい。G13では、FPSなどで移動に使うW、A、S、Dが割り当てられている4つのキーを若干ヘコませてあります。触ればすぐにわかるので、指の感触だけですぐに配置を戻すことが可能です。

 ゲームをしていてもう1つよくあるのが、“うっかり必要なマクロを登録し忘れた”、“相手が予期しない戦術で来て、必要なマクロが登録されていない”という事態でしょう。ありがたいことに、G13はそんな事態にも対応可能。キーカスタマイズソフトを使用せず、ゲーム中にマクロを登録することができるんですよ! いちいちゲームごとにキー配置を調整しない村田(仮)のような無精者も安心ですね。

 また、先ほど“キーが光る”と書きましたが、別に“なんとなく見た目がカッコいい”からだけではありません。ショートカットを登録したパターンごとにバックライトの色を設定することができるのです。おかげで、パっと見ただけで自分が今どのパターンを使用しているのかが一目でわかります。

 今挙げた要素はどれも、ちょっとした手間を惜しまないのであれば、別になくてもかまわない機能です。ですが、一度気になりだすとストレスになるのも事実。この“ちょっとした手間”を省かせてくれる心遣いは、末永く使っていくには非常に重要なところでしょう。

■これって別の使い方ができるんじゃない?

 以前はゲームといえばPCゲームだった村田(仮)ですが、電撃オンラインで仕事をして、コンシューマゲームをプレイするようになったため、相対的にPCゲームをする時間が減ってきています。村田(仮)のようなケースは少ないにしても、社会人になって学生の時よりゲームの時間が減ってきた人もいるのではないでしょうか? PCゲームをガッツリプレイする人にとって、G13はお買い得だと思いますが、そんなゲームの時間が減った人にとっては、微妙にお高い気がしないでもありません。

 さて、先ほども書きましたが、G13はマクロも登録可能です。ふと「マクロを使うのはゲームに限った話じゃないよね」と思ったので、村田(仮)が仕事で使っているアプリケーションソフトのショートカットを登録してみました。

『ロジクール G13 アドバンス ゲームボード』 『ロジクール G13 アドバンス ゲームボード』
▲マクロの登録も直感的。登録中にうっかりキーを押し間違えたりしても、簡単に修正できます。

 ……これってメチャメチャ便利じゃない? マクロだけでなくテキストも登録できるので、定型文などをいちいち打ち込む必要もなくなるんです。あんまり便利すぎて、会社で使おうかと思っているほどですよ! ちなみに、ドライバーはPCではなく製品本体にインストールされるので、普段は使わないPCでも使用可能なところもポイント。重さも600g以下と、持ち運びもあまり苦になりません。

 ゲームキーボードとしての性能もさることながら、意外な使い方も可能なG13。これまでキーボードでゲームを遊んでいた人はもちろん、「最近はたまにしかPCゲームをプレイしなくなったなぁ」という人も、1台いかがでしょうか?(ショートカットをゲーム用に1パターン、作業用に2パターン登録している村田(仮))

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データ

▼『ロジクール G13 アドバンス ゲームボード』
■メーカー:ロジクール
■発売日:2009年1月30日
■価格:オープン(実勢価格:9,980円程度)
 
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