News

2009年3月19日(木)

予想外のおもしろさ!? 『MGS TOUCH』発表会にアッキーナとあのお兄さんが登場

文:電撃オンライン

 KONAMIは、本日3月19日より配信しているiPhone/iPod touch用ソフト『METAL GEAR SOLID TOUCH』のプレス発表会を、東京・原宿にあるソフトバンクショップ 表参道店で開催した。

 『METAL GEAR SOLID TOUCH(以下、MGS TOUCH)』は、登場人物や時代背景などの各種設定においてPS3『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS(以下、MGS4)』の世界観を生かしたオリジナルコンテンツ。マルチタッチインターフェイスを生かした操作感が特徴で、3.5インチワイドスクリーンに再現された戦場を舞台にタッチシューティングを体験できる。

 発表会が始まると、まずコナミデジタルエンタテインメント専務執行役員 小島プロダクション監督の小島秀夫氏が登場。配信開始と同時に、ダウンロードランキングで1位を取ったということについて「1位はうれしいですね。これまでの『METAL GEAR SOLID』シリーズは濃いユーザーが多かったのですが、そうではない人に届いて、この結果が出たのだと思います」と笑顔で話していた。本作が遊べるのは、iPhone/iPod touch。ゲーム機ではないハードに配信することに不安もあったようだが、“ポップでファッショナブルな人”に遊んでもらえるように企画しているというコンセプトを明かした。

本作について小島監督は、「ストーリーは『MGS4』のエンディングまで楽しめます。ゲーム性がシンプルなので、気軽に遊んでもらえるかと思います」とのこと。

 ここで、『MGS TOUCH』のプロデューサーが女性であることが小島監督の口から明かされた。これまで彼女はシリーズのウェブデザインのディレクションを担当していたが、ゲームから発信しているものとは違う“SENSE(センス)”を感じたために抜擢されたのだという。小島監督に紹介されて登壇したのは、小島プロダクション クリエイティブプロデューサーの渡邊靖予さん。現在の心境を聞かれた渡邊プロデューサーは「無事に配信されてうれしいです。それと同時に、1位という結果に驚いています」と答えた。

小島プロダクション初の女性プロデューサー・渡邊さん。小島監督は「普段からファッションのセンスもよく、デザインにも光るものがあったため大抜擢となりました」と起用の理由を説明した。

 そんな渡邊プロデューサーは、人気シリーズであるゆえにプレッシャーもあったことを告白。しかし、そこは新しいiPhone 3Gに挑戦しようと頑張ったのだという。作品の自信を聞かれると「電車に乗っていて、乗り過ごしてしまうほどおもしろいです。しかし、1ステージごとで止められるので気軽に遊べるよさもあります」と堂々とコメント。小島監督も「うるさい性格なので、口を出してしまいがちなんですが、今回はあまり出しませんでした」と笑いながらも、その出来に太鼓判を押した。

本作の操作性についても説明があった。スクリーンを直接タッチして、指でなぞるようにすると照準が移動。その状態でタップすることで射撃を行う。タッチする位置はどこでもよく、照準を直にタッチする必要はない。
指を離すことで、防壁に隠れる動作を行う。しかし、敵の攻撃の中には防壁にダメージを与えるものもあるので、いつまでも隠れていることはできない。もちろん、防壁がない状態では隠れていても、ダメージを受けてしまう。
ピンチイン(指を開くこと)ことで、スコープ画面に移行する。遠くの敵はこれで狙撃しよう。スコープ画面はピンチアウト(指を閉じること)でズームアウトする。また、ステージ中には『MGS4』にも登場したガーコとケロタンが登場。ガーコを撃つと体力が回復し、ケロタンを撃つとRPG-7という武器か、ステルス迷彩が手に入る。

 説明を終えた渡邊プロデューサーは「直感的なタッチ操作を生かしてアクションが苦手な人や女性でもサクサク進めると思います」と話すと、小島監督は「タッチすることがこれほど気持ちいいとは! 学校では教えてくれません(笑)」と続けた。

 現在900円で配信されているのは、12ステージを楽しめる前編にあたる。後日8ステージが追加されて全20ステージを遊べるようになる。前編をダウンロードしたユーザーは無料でアップデートを行え、後編を遊べるようになる。また後編の配信がスタートした際には、900円ですべてのデータをダウンロードできるようになる。小島監督は「この後編がすごいです! あっと驚くタッチが出てくるのでお楽しみ!」とアピールした。

渡邊プロデューサーが後半ステージの一部を披露。シャドーモセス島でのステージは、しばらくすると画面が寒さのために凍りついてしまうのだとか。そのままでは視界が悪くなってしまうので、本体を振ることで視界がクリアになる。

 ここで、本作の応援としてシリーズのファンを公言しているタレントの南明奈さんと、SoftBankのTV-CMに登場する“予想GUY”や“お兄さん”役のダンテ・カーヴァーさんが登場。南さんは「移動中や退屈な待ち時間に『メタルギア』を遊べるということで、うれしいし楽しみです!」と語ると、ダンテさんは「『MGS4』はアメリカでも大人気ですし、ボクも好きです。でも小島監督、ゴメンなさい。まだクリアしていません」といきなり謝罪し、会場を沸かせた。

配信記念として、小島監督と渡邊プロデューサーに花束を渡す南さんとダンテさん。

 ここでまだ『MGS TOUCH』をプレイしていないという2人が、実際にプレイしてみることに。登場する敵を16体倒すというステージ2に挑戦した。初めてプレイするという2人だったが、簡単でわかりやすい操作性のためか、ドンドン敵を倒していく。しばらくすると南さんが「やったー!!」という掛け声を上げて、ゲームクリアをアピール。どうやら、うまく隠れたりドラム缶を活用したのが功を奏したようだ。しかし、ダンテさんもその直後にクリアし、満面の笑みを浮かべた。

大興奮で『MGS TOUCH』をプレイする2人。クリア後に感想を聞かれ「めっちゃ楽しいです。簡単なので女の子でもやれると思います(南さん)」、「本当に楽しかったです。使いやすい操作がイイですね(ダンテさん)」とコメントした。

 2人のプレイを見た渡邊プロデューサーは「操作に慣れていない人だと、難しく感じてしまう場合もあるのですが、2人はとても上手でした」と語った。ここでダンテさんに「おもしろさはどうでしたか?」という質問が。ダンテさんは、白い歯を見せながら「予想外です」とお決まりのセリフを披露し、集まった報道陣を笑わせた。

 続いて「この楽しさを誰に伝えたいですか?」と聞かれたダンテさん。「ボクもiPhoneを使っているのですが、とにかく操作が簡単なので誰にもやってもらいたいです」とコメント。ところがイベントMCから「ぜひ、お父さんにも伝えてあげてください」と突っ込まれ、「スミマセンデシタ。お父さんのコト、忘れていました」とこれまたおなじみのセリフが飛び出し、再び会場を沸かせた。

ソフトの配信を記念して、iPhone 3G/iPod touch 2nd用オリジナルAirジャケットが発売される。小島監督は、自身の顔写真がプリントされた世界に1つしかないというiPhoneを公開。「いずれはこういう(オリジナルのiPhoneが増える)スタイルになっていくと思います」と期待をこめたコメントを。
会場には、iPhone 3G/iPod touch 2nd用オリジナルAirジャケットの実物も展示されていた。『MGS4』らしいものからオシャレなデザインまで、さまざまな種類が存在する。

 最後に登壇した4人から、メッセージが送られた。

南さん:男女を問わずに楽しめると思います。ホントに楽しいのでぜひやってほしいです!

ダンテさん:ホントに楽しかったです。iPhoneユーザーはぜひやってほしいですね。よろしくお願いします。

渡邊プロデューサー:今までプレイしていない人も楽しめますし、これまでのファンも新たな操作性によって違う感覚で触れていただければと思います。

小島監督:『メタルギアソリッド』というと名前は知られているんですが、やったことがない人も多い。オシャレな端末で気軽にやれるので、ぜひ楽しんでもらえれば幸いです。

本日のプレス発表会に姿を見せた4人。

(C)2009 Konami Digital Entertainment


関連サイト