2009年5月14日（木）
キミもケンシロウになれる！ 生まれ変わった『北斗の拳ONLINE』の見どころは？
■インタビュー
運営スタッフに“ヒーローシステム”実装の経緯や、改善したシステム、今後のアップデート内容についてお話を伺ったので紹介していこう。（インタビュー中は敬称略）
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| ▲左から運営スタッフの荻原智さん、西村大介さん、田口敏之さん、一迫健介さん。 |
――『北斗の拳ONLINE HEROES』へ大幅リニューアルを実施した経緯をお聞かせください。
一迫：お客様からいただいたご意見の中で一番多かったのが、原作のキャラクターにもっと会いたい、という内容でした。本作をプレイされているユーザーさんは、コンシューマゲームはやったことがあるけれど、オンランゲームは初めてという原作ファンが非常に多く、我々の予想を上回っていました。コンシューマゲームですと、自分でケンシロウなどの原作キャラクターを直接操作することができますが、オンラインゲームは自分で作成したキャラクターでプレイすることになります。そのため、「なぜケンシロウやラオウを操作できないんだ」というご意見も多くいただきました。そこで、原作のキャラクターにもっと会える方向性で大幅リニューアルを考えました。当初は、原作キャラクターをゲーム内にたくさん登場させることで、プレイヤーと接する機会を増やそうとしましたが、コンシューマゲームのようにプレイヤー自身が原作キャラクターになれてもいいんじゃないか、ということになり“ヒーローシステム”を実装しました。
――『北斗の拳』の熱烈なファンがユーザーさんに多いということですね。
一迫：そうですね、20代後半～40代の方まで幅広くユーザーさんがいらっしゃいます。やはり男性の方でほぼ占めています。ネットカフェでプレイされているユーザーさんが多いのも特徴です。
――ケンシロウやラオウといった原作キャラクターが強すぎるので、ゲームバランスを崩しませんか？
田口：強すぎますね（笑）。確かにバランスブレイカー的な存在ですが、ケンシロウやラオウは強くて当たり前なので、その強さを実感して楽しんでいただきたいですね。現在は9人のキャラクターが実装されていますが、今後もユーザーさんの意見を取り入れつつ、人気の高い順に入れていきます。熱い漢たちが、まだまだイッパイいますからね！
――女性キャラクターを使用しているユーザーさんは多いですか？
田口：他のコンテンツに比べると少ないですが、本作では女性で北斗神拳の使い手になることができます。女性用の衣装も多数ありますし、女性キャラクターでゲームを楽しんでいるユーザーさんには喜ばれています。
――劇的ワンキーバトルを採用した経緯をお聞かせください。
西村：マウス操作による従来のバトルシステムは、「誰でも簡単な入力で」というコンセプトでしたが、ゲームになれていない原作ファンには操作が難しく、「技が出せないのでストレスがたまる」という声を多くいただきました。そこで、ボタン1つで奥義が出せるように戦闘システムを改良しました。
――クライムシステムの強化で、『北斗の拳』らしさをゲーム内で楽しめるようになりましたね。
西村：暴力が支配する世紀末という世界観を重要視したゲームなのですが、ユーザーさんから「世紀末を生きるのは、こんなにつらいんだ」というご意見をいただきまして。物々交換もなかなかできないし、街を出ればすぐに高レベルのプレイヤーに襲われてしまうなど……。しかしながら、それらの要素を完全になくしてしまうと『北斗の拳』らしくないので、どのプレイヤーも傷つかずに、原作の雰囲気を楽しんでもらう要素としてクライムシステムを考えました。すでに物々交換のシステムやプレイヤー同士の戦闘システムにも、友愛、勇猛モードが追加され、遊びやすくなっています。
――プレイヤー同士の戦闘システムは、具体的にどのように改善されましたか？
西村：力こそ正義という弱肉強食の世界を再現するため、かつてはいつでもどこまでもPKができました。現在は、戦闘設定をONにしているプレイヤーキャラクター同士でしか戦うことができません。設定をOFFにしておけば突然、襲われるようなことはありません。戦闘で勝って得することもなければ、負けたほうがペナルティを受けることもありません。純粋に強さを競って楽しんでもらいたいですね。
――盗んだバイクで走りだせるのは、おもしろいですね。
西村：他のプレイヤーのバイクを盗めてしまうと、盗まれたほうのデメリットになるので、街に落ちているバイクを拾えるようにしました。移動に便利なアイテムなので、どんどん利用してほしいですね。
――今後のアップデートについて教えてください。
田口：5月末には、リンやバットのようなパートナーを連れて歩ける“相棒”システム、武器の作成などの新要素が追加されます。さらに、クライムシステムを拡張し、NPCやカベを殴ったり、ドラム缶を転がしたりと、チョイ悪プレイができるようにする予定です（笑）。
一迫：夏ぐらいに、ヒーロー専用のストーリーを楽しめるドラマチッククエストが実装される予定です。これは、原作では描かれていない本作のオリジナルストーリーになりますので、原作を読み尽くしたファンも新鮮な気持ちで楽しめると思います。
――電撃の読者へメッセージをお願いします。
一迫：『HEROES』の目玉であるヒーローシステムの実装やマウスバトルの改良などで劇的にゲームが変化しました。今後は、ドラマチッククエストなどが実装され、より『北斗の拳』らしいオンラインRPGに成長していきますので、ご期待ください。
西村：ヒーローに会えるゲームからヒーローになれるゲームになったと自負しております。ヒーローに当選した方には、事前にゲーム内で連絡がきますので、うっかり見逃すようなことは少ないと思います。ケンシロウになれる日は、早めに帰宅して存分にゲームを楽しんでほしいですね。北斗4兄弟でパーティを組んだり、原作では実現しなかったラオウとシンの対決など、夢のある遊び方を楽しんでください。
荻原：見えにくい部分でも、敵の配置や能力の調整、操作方法など細かい部分までリニューアルしており、より遊びやすく、楽しくなっています。以前、本作を遊んでいたけど今は休止しているというユーザーさんも、ぜひこの機会に世紀末に復帰して、原作キャラクターとのからみなども楽しんでほしいですね。
田口：主役はアナタです！ 世紀末バトルを存分に楽しんでください！
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- ▼『北斗の拳ONLINE HEROES』
- ■メーカー：ガンホー・オンライン・エンターテイメント
- ■対応機種：PC（対応OS：Windows 2000/XP/Vista）
- ■ジャンル：RPG（オンライン専用）
- ■プレイ料金：無料（アイテム課金）
