2009年5月17日(日)
第3部は、今野さんが情念たっぷりに歌う『三十路岬』からスタート。着物姿で朗々と歌声を響かせた今野さんに負けじと、白石さんは『俺の忘れ物』を披露した。しょっぱなのあいさつをちょっぴり失敗したものの、一緒にステージに上がったにゃもーのぬいぐるみに歌っている途中に話しかけるなど、演出にもこだわりを見せていた。その後は『かおりんのテーマ』でのしっとりとした歌声や、『恋のミノル伝説』でのシャウトでしっかりと観客を盛り上げていた。
ここで、相沢さんと水原さんにステージを任せて応援団長2人はステージから退場。続いて、“こなたとパティ”こと平野さんとささきさんが、振り付けがとてもかわいらしい『コスって! オーマイハニー』、と正調(?)ヒーローソング『悠長戦隊ダラレンジャー』で会場を魅了していた。そんな“こなたとパティ”の直後、第3部の冒頭で対決した今野さん&白石さんがデュオ“有頂天”としてステージに現れた。「ファミレスで出会った俺たち~」という白石さんの語りから『有頂天がとまらない』につなぎ、そして2曲目の『曖昧ネットだーりん』へ。ステージを走り回っての観客サービスをしながらも、歌の中にアドリブをまぜたりと、素晴らしいパフォーマンスを見せていた。歌の途中で、今野さんが白石さんに飛び蹴りを繰り出すシーンがあったが、今野さんは「これまでで一番いい蹴りだった!」とうれしそうに言い、白石さんは痛そうにしながらも「さすが……本番に強い女……」とほめていた。
第3部の9曲目は、平野さん&加藤さん&福原さんによる『かえして!ニーソックス』。作中のこなたたちと同じチアガールの衣装をまとってステージに現れた3人は、今野さんたちをもしのぐ勢いでステージを縦横無尽に使い、観客をよりアツく盛り上げていた。そしてこの曲が終わると、3人と同じチア衣装をまとった水原さん、相沢さん、長谷川さん、茅原さん、清水さん、ささきさんがステージに登場。平野さんが「全員がそろいました! 次はもう何やるのか、皆わかってますよね!?」と問いかけると、会場からは期待に満ちた大歓声が! 「メンバー全員が、時間のない中で一生懸命練習して、やっと完成させました! でもここは、皆で歌って踊っていただきたいと思います! 準備はできてるかーい!?」という平野さんのシャウトにひときわ大きな歓声が巻き起こり、そして『もってけ! セーラーふく』を会場と一体になって歌い上げた。TVアニメの最終回でキャラクターたちが踊ったダンスを声優陣が素晴らしいクオリティで再現すると、それに答えるように会場はいっそうヒートアップ! この日最高の熱気と歓声に、武道館が包まれた。
この曲が終わると、イベントも終わりの時間に。今野さんの「皆さん忘れているかもしれませんが、紅白歌合戦なんですね」という言葉で今日の“主旨”を思い出したところで、観客による勝敗判定が行われた。その結果は――僅差で白組の勝利! 勝利を祝して白組リーダーの加藤さんが「こんな大きなステージで踊ったり歌ったりできて、本当にうれしいです。今日は、来てくれてありがとうございました!!」とコメント。紅組リーダーの平野さんも「負けちゃったけれど、この会場に来てくれた皆が『らき☆すた』ファミリーじゃないですか! 皆一緒になって楽しめたのがうれしかったです!!」と感極まった様子で話してくれた。
最後のアンコールでは、『組曲「らき☆すた動画」』をこの日歌を披露したほぼ全員で歌い、長時間のライブに付き合ってくれた観客にゲストを含めた全員であいさつすることに。最後は平野さんの「こなた風に言うと、「あじゅじゅしたー!」」というお礼の言葉と、今野さん&白石さんの締めの言葉で武道館での長い1日に幕が下りた。
(C)美水かがみ/らっきー☆ぱらだいす
■らき☆すた in 武道館 あなたのためだから 概要