2009年6月4日(木)
最新作『Forza Motorsport 3』は収録車種400台以上! MSブースインタビュー
米国現地時間6月2日、ロサンゼルスで開催されている“Electronic Entertainment Expo 2009(以下、E3 2009)”のマイクロソフトブースで、日本プレス向けの合同インタビューが行われた。ここでは、その内容をお届けする。
MSブース内のバックヤードにある個別プレイルームで行われた今回のインタビュー。実は現場に到着するまで“新作タイトルについてのインタビュー”としか伝えられていなかったプレス陣だが、そこで待っていた人物を見ることで今回インタビューできる作品を知ることとなった。
我々が目にした人物は、谷口潤氏。これまでに数々のレースゲーム開発に携わり、MS傘下のTurn 10スタジオに移籍してからは、Xbox 360『Forza Motorsport 2』の開発に尽力したシニアゲームデザイナーだ。
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ちなみに、『Forza』シリーズは、数多くの実車データを収録したリアルレーシングシミュレーター。精巧かつ超絶美麗映像を駆使したRCGとして、数多くのファンから支持されているシリーズだ。今回は、MSブースで公開された北米版シリーズ最新作Xbox 360『Forza Motorsport 3(以下、『Forza 3』)』についてお話を伺ってきたので、以下にその内容を掲載する。
――『Forza 3』の注目点といえばやはり収録車の種類ですが、今回は何車種くらい収録されているのでしょう?
谷口氏:今回は、なんと400台50メーカーの車種を収録しています。もちろん市販車のみではなく、アメリカの人気レースカテゴリに登場するレースカーなども収録しています。
――フェラーリなどは収録の許諾が難しいようですが……本作には?
谷口氏:もちろん、収録されます。そして、しっかりと壊れます。クラッシュすれば美しいフェラーリでさえボコボコになるくらいリアルなのが『Forza』シリーズですから。
――では、今回の『Forza 3』を開発する上で、最も重要視した部分は?
谷口氏:本作はレーシングシミュレーターではありますが、まずは親しみやすい、遊びやすいゲームを目指して制作しています。
――シミュレーターですと結構細かい操作などを必要とされる場合もありますが、その辺に関してはどのように対処なされたのですか?
谷口氏:難易度設定に非常に多くの項目を設け、その設定次第でRCG初心者にとっては手軽に、上級者にとってはリアルにドライビングを楽しんでもらえるように作りました。
――その中でも特徴的なシステムなどはありますか?
谷口氏:はい。本作には自分のドライビングを、好きな時に好きな場所まで巻き戻して何度でもやり直せる“リワインド”機能を搭載しています。これがあれば、コーナー1つでも納得いくまでやり直すことができます。しかも、難易度にかかわらず何度でも使用でき、もちろん使用によるペナルティもありません。
――プレイヤーが使うか使わないか、それだけで難易度がかなりかわりそうですね。
谷口氏:もちろん使わないというのも選択の1つですね。ただ、このリワインド機能は単純に同じ場面をやり直せるだけじゃないんです。
――というと?
谷口氏:たとえばBコーナーの進入で追突されたからAコーナーまで戻って再度挑戦するとします。その時、Bコーナーまでを繰り返すたびに同時に走行しているライバル車の状況が変わるんですよ。同じ状況が生まれないという意味では、使ったからといって難易度が単純に下がるというわけではありません。
――なるほど。ちなみにXbox 360ということでダウンロードコンテンツ(DLC)についてもお聞きしたいのですが。
谷口氏:DLCに関しては、正直まだそこまで決まってないのが現状です。
――でも、収録車種の増加などは予想されますよね?
谷口氏:もちろん、それも考えてはあります。ただ、今のところは発売時点の400台というのが確実な数字ですね。
――コースについては、何種類くらい収録されるのでしょうか?
谷口氏:トータルで、100種類ですね。
――トータルというと、逆コースなども含め、ということですうか?
谷口氏:そこは、まだヒミツということでお願いします(笑)。でも今後も大きな情報を出していく予定なので、その辺で明らかにしていたけたらと考えています。
――では、最後に日本版の発売日について教えてください。
谷口氏:日本版は……。
MS広報氏:では、お時間になりましたのでこの辺でインタビューは終了とさせていただきまーす!
といったところで、今回のインタビューは終了。最後に谷口氏が何を口にしようとしたのか非常に気になるところではあるが、日本版の発売自体はあるようなので、続報に期待しよう。
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