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2009年6月17日(水)

野球狂の叫びがドームにこだまする! 『お茶プロDS』最強監督決定戦【中編】

文:電撃オンライン

 「この場面、自分が監督ならこんな指示を出す!」プロ野球中継を見ているときに、そう思うことはないだろうか? 『お茶の間プロ野球DS』は、そんなプロ野球ファンの願いをかなえてくれる本格SLG。その素晴らしさのとりこになったアスキー・メディアワークス(AMW)きっての野球狂たちが、トーナメントで大激突! No.1の座を勝ち取るのはいったい誰だ!?

■野球狂といえど空気は読むべき

 攻撃時はミート打ちやバント、盗塁などを指示、守備時なら球種やコースを指示するなど、プレイヤーの采配が勝敗のカギを握る本格野球SLG『お茶の間プロ野球DS』。その魅力に取りつかれたAMWの野球狂たちが開いたトーナメント戦も1回戦が終了し、勝ち残った野球狂はカープ山添、G.G.、オッシー押野の3人となった。あとは準決勝と決勝の2試合を残すのみ。AMW最強監督の称号をかけた最終決戦が、ついに始まる! ……ハズだったのだが、ここで同席した電撃オンライン編集者がひとこと。

「このまま会議室で優勝決めるっていうのもしょぼくね?」

 うむ、まさにその通り。しかも、隣は面接待ちの応募者が集う部屋だったわけで(※前回参照)。試合の興奮で社会常識を忘れていた野球狂たちも、ここにいたってようやく空気を読み、準決勝と決勝は舞台を他に移して行われることになった。

■ジャイアンツファンじゃなくとも東京ドームは行っておくべき

 我に返った野球狂たちが向かった先は、読売ジャイアンツの本拠地にして日本初のドーム球場として有名な東京ドーム(別に、近場で手軽だったからじゃないですよ?)。野球狂たちの中にジャイアンツファンはいなかったが、プロ野球の息吹を感じる場所だけに、各人のテンンョンも上がってきたようだ。当日は残念ながら野球の試合は行われておらず、ドーム内には入れずじまい。試合会場はドーム周辺のオープンカフェになったが、野球狂たちのテンションはまったく衰えを見せず、その情熱のままに準決勝が行われることになった。なおルールは、第1回戦と同じ3イニング勝負の短期決戦。準決勝はカープ山添とG.G.が戦い、その勝者が決勝でオッシー押野と戦う。こうして野球狂たちの意地がぶつかり合う決戦の火蓋は切って落とされた!

『お茶の間プロ野球DS』
▲東京ドームを前に、記念撮影に興じる野球狂たち。試合前に野球博物館の見学なども行い、野球狂たちのテンションはマックスに!

■技の純血 VS 力の外国人! 決勝に進出するのは!?

『お茶の間プロ野球DS』

 広島ファン一筋20年のカープ山添と、阪急時代からのオリックスファンというG.G.。どちらも豊富な野球知識を持つ両者だが、カープ山添は「広島純血打線の復活こそわが使命!」といい、日本人選手のみ起用する方針。対するG.G.は「ブルーサンダー打線とはこういうものだ!」と破壊力を重視し、ローズやカブレラなどの外国人選手を1番から並べるという、まったく逆の方針で1回戦を勝ち抜いてきた。まるで対照的な2人の対決がどうなるのか? 注目の準決勝が始まった。試合は、広島が前田健、オリックスが金子という若手右腕同士の先発でスタート。金子はまずまずの立ち上がりを見せるが、そこに立ちはだかったのが、カープ山添が3番に起用したベテラン前田智。「チームの精神的支柱でもある漢(おとこ)・前田は絶対に外せない!」というカープ山添の声援を受けた前田智は、ライト前へ見事なヒットを放つ。続く栗原も左中間へのツーベースを放ち、ランナーは2・3塁に。このチャンスで打席に立つのは、1回戦でデッドボールを当てられるなど、あまりいい場面がなかった梵。「今度こそ活躍してくれるでしょ、梵なら」とカープ山添も期待を寄せる。だが、カープ山添は梵にすべてを託すような発言のウラで、果敢にもエンドランの指示を出していた! これがなんと……大失敗! 梵が空振りした間に飛び出した3塁ランナーがサードでアウトに。「あ、あれ……?」とカープ山添が呆然とするなか、広島のチャンスは一瞬で幕を閉じた。

『お茶の間プロ野球DS』 『お茶の間プロ野球DS』
▲前田智、栗原の連続ヒットで、チャンスは一気に広がる。

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▲「空振りとかマジないわ……」とうなだれるカープ山添。対するG.G.はピンチを切り抜けニンマリ。

 ピンチをしのいだオリックスが反撃に出たのはその直後。ツーアウトからカブレラと大村が連続ヒットで出塁し、ランナー2・3塁という広島とまったく同じチャンスをつかむ。ここで迎えるバッターは、1回戦で決勝打となるホームランを放った5番大村。「大村は任せたほうがいい結果が出るんですよね~」と、G.G.はあえて指示なしの采配を行うと、こちらは大当たり! 大村はレフト前にタイムリーヒットを放ち、オリックスが先制点を獲得する。そのあとは前田健が踏ん張ったが、カープ山添は「なんか嫌なムードに……」と意気消沈。このムードを振り払おうと、エンドランやセーフティバントなどで金子を攻めるが、なかなか結果が出ない。最終回でも「純血打線なら緒方の出番!」とベテランの緒方を代打で投入するが、あえなくセカンドゴロに終わりゲームセット。金子の完封でG.G.が決勝戦にコマを進めた!

『お茶の間プロ野球DS』 『お茶の間プロ野球DS』
▲敗北に頭を抱えるカープ山添だが「今日はアウェイの東京ドームだからしょうがない」と発言は強気。「緒方の能力はもっと高いはず」と、カープ愛も健在のようだ。

■待ったなしの決勝戦! 勝つのは野村采配かG.G.采配か!?

 決勝でG.G.を迎え撃つのは、オッシー押野率いる東北楽天ゴールデンイーグルス。1回戦では延長5回に及ぶ激戦が繰り広げられたが、野村采配をひたすら信じる(=ほとんど指示を出さない)采配と、日本トップクラスの右腕・岩隈の好投で勝利を手にした。決勝でもその基本方針は変わっておらず、今度は野村采配と若きエース・田中の力で勝利を目指す。「岩隈じゃなくていいの?」というG.G.の言葉に「開幕7連勝のまーくんをなめちゃいけませんよ!」と余裕しゃくしゃくで返すなど、自分の采配(?)に自信満々の様子だ。対するG.G.も、ここまで強豪を下して勝ち抜いてきた強者。強打者重視の打線と、チャンスの場面をあえて選手に託す采配で優勝を目指す。そして、注目の決勝戦は始まった!

『お茶の間プロ野球DS』 『お茶の間プロ野球DS』
▲どちらも自分の采配こそ最良と信じて勝ち上がってきた2人。優勝の栄冠をつかむのははたしてどっちだ!?

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 オリックスが金子、楽天が田中の先発で始まった試合の初回は投手戦に。とくに田中は、ローズ・フェルナンデス・カブレラと続く打線を3者連続三振に抑えるなど、上々の立ち上がりを見せる。これには「さっすがまーくん!」とオッシー押野は満足気だ。しかし、金子もバツグンのコントロールで楽天打線に出塁を許さず、パーフェクトピッチングを続ける。この好投に奮起したのか、2回ウラに4番大村が田中のストレートをジャストミート! 打球は運悪くセカンド正面に飛んでアウトになるが、初めてのいい当たりに「しっかりまーくん!」と、オッシー押野の顔から余裕が消える。この動揺が選手にも移ったのか、次の後藤に対して田中はストライクが入らず、カウントはノースリーに。ここでストライクを取りにいったストレートを後藤が強打! 打球はレフトスタンドへ飛び込むホームランとなり、オリックスが先制した。

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▲「まーくんが打たれるとは……」と、まさかの先制打に驚きを隠せないオッシー押野。後藤はそれほどパワーがある打者ではないので、G.G.にも予想外だったようだ。

 先制に成功したオリックスは、残る3回表を切り抜ければ勝ち。ここでG.G.は「さて、守備固め守備固め」と、ローズやカブレラなどの強打者を次々に下げていく。「後悔しても知りませんよ……?」とオッシー押野は舌戦を挑むが、G.G.は「うちの投手陣を信じてますから♪」とどこ吹く風。しかも、万が一に備えてブルペンに控え投手を入れておくなど、ソツのない采配で試合にのぞむ。こうして相手の動揺も見込めず、さらには下位打線から始まるという不利な状況に追い込まれていくオッシー押野。すると彼は、「道は自分の手で切り開く!」と、野村采配(というか、すべてゲーム任せプレイ)からの脱却を宣言! すると、代打に起用した内村と草野が連続ヒットを放ち、逆転のチャンスに! 「まだまだ勝負はこれかれですよ~!」と、オッシー押野の鼻息も荒くなる。だが、こんな逆境にもG.G.は揺るがず、行った采配は投手を左の吉野に交代させただけ。「あくまで選手の力を信頼します」と、不動の構えだ。その期待に応えた吉野は楽天の鉄平をあっさりセカンドフライに打ち取りゲームセット。「オリックスは本当は強いんです!」と高らかに叫ぶG.G.がAMW最強監督の称号を手にした!

『お茶の間プロ野球DS』 『お茶の間プロ野球DS』
▲代打の内村の起用まではよかったが……。▲見事な采配で優勝に輝いたG.G.。最後は野村采配を捨ててまで食い下がったオッシー押野だったが、あと一歩及ばなかった。

 こうしてG.G.の優勝で幕を閉じたトーナメント戦だったが、終了後に電撃オンライン編集者に届いたメールで状況は一変する。メールの送信者はナウプロダクション。そう、『お茶の間プロ野球DS』を開発した会社である。メールの内容は、「AMW最強の監督がいると聞きました。ならば、うちの開発チームと試合してみませんか? ふふふ。」というものだった。そう、最強を名乗るなら、ゲームを知り尽くしたナウプロダクションとの対決は避けられない。話を聞いたG.G.は「もちろん、受けて立ちましょう!」と力強く答える。決戦の舞台は、ナウプロダクションが居を構える大阪。次回、『お茶の間プロ野球最強監督決定戦』最終章を期待して待て!!

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データ

▼『こだわり采配シミュレーション お茶の間プロ野球DS』
■メーカー:ナウプロダクション
■対応機種:DS
■ジャンル:SLG
■発売日:2009年6月4日
■価格:5,040円(税込)
 
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