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2009年7月3日(金)

日本一の正統派RPG『ラストリベリオン』がPS3で登場! 主題歌は影山ヒロノブ!!

文:電撃オンライン

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 ここからは、『ラストリベリオン』の主題歌『EVER LAST』と挿入歌『戦絆』を歌う影山ヒロノブさんへのインタビューをお届けする。作詞は2曲ともBee'さんが、『EVER LAST』の作曲・編曲は上松範康さん、『戦絆』の作曲・編曲は藤田淳平さんらElements Garden(エレメンツガーデン)の2人がそれぞれ担当しており、そのあたりも含めて、影山さんらしい熱い歌が完成した経緯とレコーディングの様子などを詳しく伺った。

『ラストリベリオン』
▲インタビューが行われたのは、主題歌と挿入歌のレコーディングを終えたその日。ちなみに歌のディレクションも手掛けた上松さんは、影山さんの大ファンだそうだ。

『ラストリベリオン』

――主題歌と挿入歌、それぞれの曲を初めて聴いての感想はいかがですか?

影山:デモを送ってもらって聴いた時に、どちらもすごい展開が早くてどんどん場面が変わっていくので、アニソンっぽい曲でおもしろいと思いました。でも、歌うのが大変だとは思いましたね(笑)。上松さんの作った主題歌の曲は、サウンドは牧歌的なのですが、キーのレンジがすごく広いんですよね。特にサビの部分が、落ちたと思ったら急に上がって、また落ちたっていう、すごく凹凸の激しい曲で――「ああ、すごいな」って思いましたね(笑)。もう1曲の挿入歌の方は、テンポがたぶん190近くあると思うんです。それで言葉も機関銃のように入っている曲なので、ノリ遅れないようにしないとカッコよくならないな、と。

――では実際に歌ってみてからは、曲をどのように感じましたか?

影山:今日も歌っていてつくづく思ったのは、曲がおもしろいということですね。主題歌を作曲した上松さんも、挿入歌の藤田さんも、ツボをすごく心得た曲作りというか、今のアニメやゲームの曲はやっぱりこのくらいスピード感があって、メロディが個性的でかつ場面転換が激しい曲でないと、映像のほうのテンポについていけないのかな、というのは感じました。自分もJAMなど(で作曲)をやっているので、いい勉強になりました。あとキャラクターの画像を事前に見せていただいたのですが、こういう世界観のゴージャスさが、特にオープニングのほうは出ていると思いましたね。詞もそうなんですけど、J-POPとかではありえない、すごく個性的な世界観に合わされて作っているな、というのを感じました。

――歌う上で苦労した点はありますか?

影山:今日、2曲を1日で録ったのですけれど、かなり体力的にしんどかったですね(笑)。「こんなに必死に歌ったのは、何年ぶりだろう」というくらいボリューム感がありました。JAM(JAM Project)などのコンサートよりも頑張った感じですね。料理でいえば、超大盛りで5杯くらいおかわりした感じです(笑)。

――お疲れ様です(笑)。

影山:どちらも最後、ハイトーン、ロングトーンで終わる曲なんですね。両方とも自分の中では一番高い音なので、何回もやると「もう勘弁してくれよ!」って(笑)。あと挿入歌は、すごく速いテンポの中に言葉を入れていかないといけないので、滑舌が……。自分はちゃんと歌ったつもりでも、プレイバックして聴いてみると「うぉ、言えてねぇよ!」というのは結構ありました(笑)。でもそんなに苦労したというのはなくて、歌っていてすごく気持ちよかったですし、デモを聴いて「こんな風になったらいいな」と思ったようには、自分なりにできたと思う気持ちがあるので、すごく満足感はあります。

『ラストリベリオン』

――それは歌を聞かせていただくのが楽しみです。歌の聴きどころとしては、どのあたりになるのでしょうか?

影山:挿入歌のほうは、やっぱりスピード感とドライブ感が一番カッコいいところだと思うんですね。特にサビは、畳み掛けて前へ、前へというスタイルなので、そういうロック的なスピードのあるドライブ感を楽しんでくださるといいと思います。主題歌のほうは、すごく個性的なメロディでありつつ、ハリウッド映画のすごいCGを駆使した映画を見ているように場面転換が早いんです。音楽なのに映像的だと思うんですね。そういうところが魅力だと思います。

――(実際に2曲を聞く)影山さんらしいすごく熱い曲ですね! レコーディングの際は、どのようなやりとりをなされましたか?

影山:今日は、まっさらな気持ちでレコーディングに臨んだんですけど、上松さんが、『ドラゴンボール』のころから僕の歌が大好きだったと言ってくれて。それで上松さんのディレクションも、僕らしい部分をところどころに求めてくれたんですね。歌を歌う時って、自分の感じたところでまず歌ってみて、そこへ「そこはもっとこう歌ってほしい」とディレクションが入って、お互い歩み寄っていくものなんです。今日の上松さんは、みんなの思う“影山ヒロノブ”の一番MAXのところを、「ここはこうですよね~、影山さん!」という感じでディレクションしてくれたので、すごく乗せられて、全開でやったという感じです。

――挿入歌のほうは特に前向きな歌詞や曲で、歌も影山節全開という印象を受けました。

影山:挿入歌は、バトルシーンのようなところで使うと最初に聞かされていたんですね。そういうのって自分の今までの経験からしても、一番大事なのは勢いだと思うんですよ。なので俗に言う「体の中が熱く燃えられる」ような歌を歌うように努力しました。歌って、弾ませるテクニックというのがやっぱりあるのですが、それは小手先のことではなく、目一杯の力で、目一杯前に前にって感じで、ほとんどスポーツと同じようなノリで歌うしかないので。かなり汗だくになるくらいのレコーディングでしたね。(終わった後は、)そのまま椅子に沈むような感じで……「じゃあコーラスやりまーす」と言われた時は、「エー!」という感じでしたね(笑)。

『ラストリベリオン』

――その汗の結果が、この熱い歌を完成させたのですね。ちなみに、ゲームの楽曲を担当するElements Gardenからのオファーで主題歌と挿入歌を担当なさることになったそうですが、一緒にお仕事をなさることはよくあるのでしょうか?

影山:JAMでもたまにお世話になっているのですが、自分がソロでお世話になったのは過去に1回くらいだったんです。でも、最近のElements Gardenというチームの仕事ぶりは、業界にいる僕らはよく耳にするし、やっぱりすごいな、いいチームだな、とずっと思っていたので、今回一緒に仕事ができてすごくよかったですね。

『ラストリベリオン』

――よろしければ、今後の活動についてもお聞かせください。

影山:JAM Projectのツアーが6月12日の日本武道館で終わりになって、自分としてはひと段落です。ただ、今日も上松さんの曲で歌いながら思ったんですけれども、今までのことは今までとして置いておいて、もっといっぱい“おもしろいこと”をやりたいなと思いました。JAMとしてもElements Gardenの皆さんと同じような気持ちで、これからもアニメやゲームにかかわる、もっと個性的なことをやりたいなと思っています。あと個人的には7月~8月に、遠藤(JAM Projectのメンバーでもある遠藤正明さん)と一緒に、香港、ブラジル、アルゼンチンなどでコンサートやります。

 去年、JAMで世界回ってみて、今世界中の若い人たちが日本の文化を愛してくれるのを直接見てすごく感動したんですね。たとえば僕が、『CHA-LA HEAD-CHA-LA』なんかを歌うと、その場を盛り上げる一番のアイテムになっているのを見て、もっといろんなところに行けるんだったら行って、世界中のアニメファン、ゲームファンのみんなに日本のオリジナルシンガーの歌を聴かせてあげたいな、というのをすごく感じました。たぶん僕みたいな年齢の人は、今年こうする、来年こうするではなく、ずっと同じことをやり続けるのが、自分の立ち位置だと思っています。

『ラストリベリオン』

――ご活躍、期待しています。では最後に、ファンへのメッセージをお願いします。

影山:このニュースが流れた時は、みんなきっと喜んでくれると思います。自分たちのファンにも喜んでほしいし、まだ出会ってない人たちにも、影山ヒロノブというシンガーのスタイルをわかってもらって、好きになってもらえればうれしいと思っています。

(C)2009 NIPPON ICHI SOFTWARE INC./HITMAKER,INC.

データ

▼『ラストリベリオン』
■メーカー:日本一ソフトウェア
■対応機種:PS3
■ジャンル:RPG
■発売日:今冬予定
■価格:未定

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