2009年6月25日(木)
カプコンから本日6月25日に発売されるPS3/Xbox 360用ACT『バイオニック コマンドー』のプレゼンテーションが、同社東京支店にて開催された。
『バイオニックコマンドー』は、1988年に発売されたファミコン用ソフト『ヒットラーの復活』の続編。前作から10年後の世界が舞台となる本作では、主人公のラッド・スペンサーが、アセンション・シティに爆弾を投下したテロ組織・バイオレインとの戦いを繰り広げる。左手のバイオニック・アームに備え付けられたワイヤーは、さまざまな箇所にひっかけてスウィングしたり、敵を攻撃するために利用したりすることができる。
「いろいろな勉強をさせてもらったタイトル」と語っていたベン氏。自分が子どものころに遊んだゲームの続編を作れたことを誇らしげにアピールした。 |
プレゼンテーションに登場したのは、店頭体験会や『バイオニックコマンドー マスターD復活計画』メディア向け発表会でおなじみ、浪速のナイスガイプロデューサー ベン・ジャッド氏だ。ベン氏は、『バイオニックコマンドー』の開発に着手した当時、海外のソフトメーカーと組んで一緒に作っていくことを、他のプロデューサーから提案されたと明かした。「カプコン内で作ることも考えたが、サードパーソンシューティングは海外の方が経験豊富だったため、ヨーロッパのデベロッパーであるGRINと組むことを決意しました」と続け、当時を振り返った。
ベン氏が不安に思っていたのは、日本国内と海外との温度差。『ヒットラーの復活』は、海外においてはカルト的な人気を誇っているが、日本国内では知名度が低い。このことから「海外向けタイトルにする」という方針もあがったそうだが、ベン氏は「自分は日本のゲームがとても好き。日本のユーザーを無視することは、自分自身を否定することと同じ」と考え、海外のユーザーだけでなく、日本のユーザーも意識したのだという。他にも、ヘビーユーザーとライトユーザーに関して、どこに落としどころを持ってくるのか、相当悩んだことを告白。ところが、これまでに行われてきた体験会の様子を見て、かなりの人がスウィングアクションに10分くらいのプレイで慣れていたので、ほっとしたとのこと。
とはいえ、アクションゲームは失敗して覚えるもの。自らコントローラを握って、ヘリからヘリに飛び移るステージや、大型のメカ・コンストラクター上で戦うステージをプレゼンする際には、ミスをしてゲームオーバーになる場面も。どうやら、歯ごたえ・やりごたえはしっかりあるようだ。 |
会場では最新のプロモーション映像も公開された。以下の画像をクリックすると、さまざまなステージでスウィングするスペンサーの姿を確認できるので、ぜひご覧いただきたい。
テーマソングを歌う、歌手の水木一郎さんからのメッセージも上映された。水木さんを起用した理由についてベン氏は「何を見て80年代を感じるかをリサーチして、当時のアニメやマンガを連想してもらえるように、水木さんと(作曲家の)田中公平さんに依頼しました」と語っていた。なお、水木さんが歌うテーマソング『バイオニックコマンドー』のCDは、6月10日に発売されている。 |
先日明らかになった、現在配信中のPS3/Xbox 360用ソフト『バイオニックコマンドー マスターD復活計画』と本作との連動特典も改めて紹介された。『バイオニックコマンドー マスターD復活計画』のデータがあると、隠しコスチュームを使えるのだが、ベン氏によると他にも連動要素があるという。6月29日までは価格が半額になっているので、『バイオニックコマンドー マスターD復活計画』をまだ落としていない人は入手してみては?
10年間という月日はスペンサーを変えてしまったが、以前と変わらぬ赤髪・サングラス姿の彼を操作したいファンもいるのでは? 誰よりも『ヒットラーの復活』のファンである、ベン氏の粋な計らいをぜひ体験してほしい。 |
スウィングを使った新感覚のアクション、心の葛藤を描いたストーリー、オンラインマルチプレイなど見どころ満載な『バイオニック コマンドー』。ベン氏は最後に「新世代スウィング・アクションによって、革新的なゲームになっています。マンネリ化を感じるような作品ではなく新鮮な感覚に仕上がっている本作を、ぜひ遊んでください」とユーザーに向けてのメッセージを語り、プレゼンテーションは終了となった。
バイオニック・アームを装着し、ソフトをアピールするベン氏。同氏が2年以上に渡って手がけてきたACT『バイオニック コマンドー』は、本日発売! |
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