2009年7月17日(金)
日本一ソフトウェアは、PSP用ソフト『アンティフォナの聖歌姫 ~天使の楽譜 Op.A~(てんしのスコア オーパスエー)』を10月22日に発売する。
本作は、音楽と光があふれるアンティフォナ響国を舞台にした、ハートフルなファンタジーRPG。歌姫を姉に持つ少女・ミアベルが、姉の声が魔王に奪われたことをきっかけに冒険の旅へ出ることになる。ストーリーの各所ではミュージカルイベントが発生し、キャラクターたちが歌や音楽に合わせて歌い踊る。
キャラクターデザインは、DS『マール王国の人形姫 天使が奏でる愛の歌』の丸山薫さんが担当。音楽制作は、『マール王国』シリーズや『魔界戦記ディスガイア』シリーズでおなじみの佐藤天平さんが務める。通常版の他、初回限定版の発売も予定されており、初回版の特典は設定資料集とサウンドトラックが予定されている。
第1報となる今回は、本作に登場するキャラクターと世界観を紹介していく。
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アンティフォナ響国のとある村に暮らすミアベル・ドルファーは、音楽が大好きな女の子。そんなミアベルには数百年に1人の歌姫とウワサされるほどの姉・リリーがおり、姉を誇らしく理想的に思い、あこがれていた。
ところが、300年に一度行われる響国の大祝祭の直前に、突じょ現れた魔王アウロスがリリーの美しい歌声を奪ってしまった。さらに魔王は、次々と響国内の聖堂を荒らして、国に満たされていた音楽的な力を奪おうとしているようだった。
姉の声を奪われたことにショックを受けるミアベル。しかし彼女は、時間が経つにつれて“魔王から姉の声を取り戻したい”と考えるようになる。そんなミアベルは、リリーの学生時代の友人だと語る青年・イグナーツや、彼と行動をともにしている人形・クレフと出会い、もう1人の姉・クララを含めた4人で祈歌団を結成する。
そうして“普通の少女”ミアベルは、冒険の中で多くの人と出会い、たくさんの音楽を奏でながら、魔王のもとへ向かうことになる――。
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ストーリーの要所では、ミュージカルイベントが挿入される。同社の作品でおなじみの佐藤天平さんが作曲した歌曲が多数用意されている。その中から序盤で見られる『大切にしているベル』のミュージカルシーンを紹介する。
▲『大切にしているベル』の他にも、まだまだミュージカルイベントはある。それらは今後紹介していくので、期待していてほしい。 |
人々の想いが音楽となり、紡がれた音楽が世界を動かす力になる――そんな世界にあるアンティフォナ響国。歌や音楽が電気や火といった動力に変換されるため、音楽を歌う人形たちが人々の生活に欠かせない。
また優れた歌の才能を持つ者は、養成所で育成され“レイアラーク”という称号(職)を得る。もっとも優れたレイアラークは“歌天使アンジェル”として大祝祭で歌い、世界の音楽を調律(整理)するとされる。当代の歌天使アンジェルは、リリー・ドルファー。
▲国には音楽にまつわるものが多くあり、ベルを鳴らす時計台、風を受けて音を奏でる大型楽器、歌をささげる聖堂などが見受けられる。 |
響国には、人間の手で生み出された“楽譜を演奏することに長けた者たち”――いわゆる人形が多く存在する。人形たちは、生み出される際に人形の心(ハートオブクイン)が組み込まれ、心や自我を有することになる。性格や能力が人形それぞれで異なり、中には人と暮らしていく中で成長する人形もいるほどだ。
響国の人々は、そんな人形たちのことを道具として扱わず、仕事の相棒として、また家族の一員として扱っている。
チェレスタは、各自の能力や音を合わせることによって力を発揮する音楽集団。職業の構成は大きく分けて4種類あり、音楽を作詞作曲する“作り手”、伴奏の音楽を奏でる“奏で手”、歌を歌う“歌い手”、歌い手の歌を指揮する“導き手”だ。歌い手と導き手だけでも“歌う”ことは可能なので、ある程度の力は発揮できるが、奏で手や作り手が加わることで、発揮できる力も強くなる。
チェレスタを組んだ者たちは、響国にある4カ所の大聖堂をめぐり、歌や音楽を奉げる。各地で受けられる祝福は音楽的な力を持ち、多くの祝福を受けるほどにチェレスタたちを災禍から守るといわれている。ミアベルたちのように、大聖堂の加護を受けて困難に立ち向かいたいと願うものが集ってチェレスタを組むこともあるという。
※画面は開発中のもの
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