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2009年7月14日(火)

『The Tower of AION』正式サービス直前、ローンチングパーティを開催!

文:電撃オンライン

 エヌシー・ジャパンは7月11日、東京・恵比寿ガーデンホールで“エヌ・シー・ジャパンが行く! 特別編 タワー オブ アイオン ローンチングパーティ”を開催した。

 本イベントは、7月17日の正式サービス開始が決定したPC用MMORPG『The Tower of AION(以下、AION)』に関連したイベント。会場では、本作の魅力を改めてプレイヤーに伝えるとともに、今後のアップデートに関する最新情報も発表された。約500人が来場しにぎわったイベントの様子をお届けしよう。

『AION』 『AION』 『AION』

 来場者を楽しませるため、ステージ上ではさまざまなイベントやクローズドベータテストの動向報告などが行われた。まずは、日本独自サービスの詳細および、“アトレイア未来予想図”と銘打った、今後のアップデート情報の2点からお伝えしていこう。解説を行ったのは『AION』日本プロデューサー西本直樹さん、そしてPC用MMORPG『リネージュII』などのオフラインイベントでもすっかりおなじみの田邊さんと青木さんの2人である。西本プロデューサーは冒頭で、クローズドベータテストにおけるログイン障害や誤情報の流出について謝罪を述べた後、正式サービス開始以降に順次実装される6つのサービスやシステムについて解説した。

・パールアイテム
パールアイテムは会員登録や専用通貨カイモのチャージなどでたまっていく、専用ポイント“パール”と交換できるアイテムのこと。各種ポーション、漆黒など特殊な色に装備を染められる染色アイテム、性能というより見た目が楽しい防具としてケルビム ホーン フードやスプリッグ フードなどが用意される。

・付加サービス
キャラクターの名前、外見、性別などが変更できるというもの。ただし、こちらは正式サービス開始直後には実装されず、やや先の話になるとのことだ。

・パワーウィキ
『AION』の基礎知識やクエストの情報が調べられるものだが、すでに公式サイト上で公開済みである。

・ファンプランナー
完全日本オリジナルのシステムで、パーティメンバー募集をWeb上で事前に行えるというもの。当日に限らず、数日先まで目的地と募集人数、クラス、レベルを指定して仲間を募集できるので、普段は忙しくて一度にまとまったプレイ時間がとれない人でも、ログインしたらすぐ合流して遊べるという魅力的なサービスだ。

・知識エンチャント
知識エンチャントはプレイヤー同士で利用するQ&A掲示板のこと。大手ポータルサイトが開設している、“Yahoo!知恵袋”や“教えて!goo”などのサービスをイメージすればわかりやすいだろう。プレイヤーが『AION』に関する疑問・質問をピンポイントで書き込むと、親切な他プレイヤーが掲示板方式で回答を寄せ、ベストアンサーに選ばれると“知識経験値”を獲得できる。この知識経験値がたまると、とある物と交換が可能に……。とある物がいったい何かは、今後公開される予定だ。

・BOT対策と通報システム
現在もワールドによっては、エリアチャットなどを利用したRMT業者の宣伝が目立つ状況だけに、来場者の注目度も高かったこの項目。西本プロデューサーは「韓国と日本ではサービス開始時期の違いや、そもそもプレイヤーの母数が大幅に違うため、単純な比較はできない」としつつも、不正プログラム利用者の処分件数のグラフを表示。初日の3日間だけで約8,000近いアカウントを処分しており、今後も海外IPからの接続遮断、BOTなどの不正ツールの利用監視などは行っていくと述べた。さらに不正行為を働くプレイヤーを見つけた場合、プレイヤーが直接ペナルティを与えられる通報システムについて詳しく説明された。

 本システムは1キャラクターに対してプレイヤーからの通報が増えるほどに、段階を追って経験値やアイテムドロップ率の減少、NPC利用不可、トレード不可などのペナルティが課せられるというものだ。もちろんレギオン(=ギルド)ぐるみでのポイント付与ができないように、通報できる回数や間隔、同じレギオンのメンバーは一定時間内に同じプレイヤーを通報できないといった制限を設けている。

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▲パール交換アイテムがこちら。染色剤はここでしか手に入らないレアカラーがそろっている。▲クエストクリアの方法がわからない、といったピンポイントの質問から、好きなクラスは? などのアンケートもとれる知識エンチャント。
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▲すでにゲーム内でRMT関連の広告チャットや、BOTと思しき動きを繰り返すプレイヤーも目立っているだけに、早い対応が望まれる。

●天族と魔族の対立がより激しくなる要塞戦など、これからの『AION』アップデート情報

 続けて、イベント後半で公開された今後のアップデート情報をスクリーンショットとともにお伝えしよう。まず、天族と魔族、そしてNPC種族の竜族が直接対立し、特殊な報酬や戦利品を得られるエリア“アビス”についてだが、9つの要塞をめぐる要塞戦が可能となる。要塞を占拠したレギオンには多大なメリットがあるだけでなく、2つの種族の勢力図にも大きく影響する。ただし、要塞の占拠はかなりハードルが高そうだ。要塞の上空には結界が張られ、そのまま攻め込むことは不可能に近い。結界を消すためには要塞内部へ進入し結界生成石の破壊が条件となる。しかし要塞入り口には城門が存在し、防衛側レギオンは城門守護石を用いてダメージを回復させることができるのだ。ただし、城門は攻城兵器に弱いという欠点も持っている。

 また要塞周辺にはアーティファクトと呼ばれる古代遺跡が複数残っており、遺跡を守る守護者を倒せばアーティファクトが持つバフ、またはデバフ効果を有効に使えるようになる。アーティファクトで味方を優位に導きつつ城門を破り、結界石を壊して地上と上空の両方から攻めるルートを作れるかが、要塞戦の勝敗を握っていそうである。なお、2種族の勢力バランスを取る竜族ドレドギオンについては、次のアップデートで実装される予定だ。

 2つ目の情報は、インスタンスダンジョン“炎の神殿”の実装について。天族、魔族で別々に実装されるが、基本的には魔族向けの内容で関連クエストも天族に比べると多いようだ。ダンジョンの中はネームドモンスター7匹、さらにボス“クロメデ”が出現しパーティ必須という高難易度だが、その分レベル30~40で使えるクロメデ武器シリーズを手に入れるチャンスがあり、報酬もおいしくなっている。たまーにクロメデではない、より強大なボスがレアモンスターとして出現するらしいので、我こそはと思うプレイヤー&レギオンは炎の神殿にチャレンジしてほしい。

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 この日最後のアップデート情報として、特殊効果が得られる神石が紹介された。神石は武器に付与するのエンチャントアイテムで、全13種の異なる効果が用意されている。基本はモンスターからのドロップでしか入手できないが、攻撃時に一定確率で移動不可、攻撃スピード低下、出欠、各種属性ダメージ、麻痺、毒といった効果を与える強力なアイテムだ。神石を使うと武器にその性能を現すエフェクトが表示されるので、要塞戦やPvPで出会ったら、真っ先につぶしておくべき敵としてマークされるだろう。韓国サーバではオークションなどに出品されているが、価格はその効果によって200万~1千万ギーナとかなり高額とのこと。

 さらに戦闘態勢に入ると形が変わる“アビス装備”、日本オリジナルアイテムとして、浴衣アバターなども画像が公開された。西本プロデューサーいわく「見た目だけではなく、性能もちゃんとあります」という話なので、どういった形で実装されるのか楽しみにまっていよう。

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 この他にも会場では、天族と魔族が通常サーバで敵対種族のエリアを訪問して、何も知らないオンラインの一般プレイヤーを襲い、ポイントを競う“ワールド潜入アトラクション サバイバル24”、クローズドベータテストで作られたキャラクターの種族、職業、男女比などの統計を発表するアトレイアクローズドベータテストレポート、同社のオフラインイベントでは定番となった、ゲーム内アイテムがあたるガチャマシーンなどが行われ来場者を楽しませていた。

 イベント閉会のあいさつとして西本プロデューサーは、「『AION』は2つの種族による戦いある世界がメインと思われがちだが、本当は同じ仲間だったはずなのに、どちらかが倒れるまで戦わねばならない哀しみを描いていると思います。プレイヤーと運営側もときに相手の存在、立場が見えなくなることがあるが、本当は『AION』というゲームに集まった仲間だを考えています。常に我々はプレイヤーの側にいて、よりよいサービスを提供したいと思っています」と述べた。

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The Tower of AION. is a trademark of NCsoft Corporation. Copyright (c) 2009 NCsoft Corporation. NC Japan K.K. was granted by NCsoft Corporation the right to publish, distribute and transmit The Tower of AION. in Japan. All rights reserved.

データ

▼『タワー オブ アイオン』
■メーカー:エヌ・シー・ジャパン
■対応機種:PC(対応OS:Windows XP/Vista)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2009年7月17日
■プレイ料金:3000円(税込)/300時間(30日)

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