2009年7月21日(火)
8月1日から公開される映画『サマーウォーズ』の監督とキャストらが、作品の舞台となった長野県上田市を訪問した。
『サマーウォーズ』は、突然沸き起こった世界崩壊の危機に、とある大家族が立ち向かうアクション映画。監督は細田守さん、キャラクターデザインは貞本義行さん、脚本は奥寺佐渡子さんと、『時をかける少女』のスタッフが再び集結し製作を手掛けた。
上田市を訪れたのは、細田監督と、主人公・小磯健二役の神木隆之介さん、ヒロイン・篠原夏希役の桜庭ななみさん。当日は、上田市の母袋創一市長を訪問した後に記者会見を開き、上田城本丸跡にある真田神社でヒット祈願を行った。また夜には、上田市民会館で『サマーウォーズ』の試写会も実施された。
▲写真左から、母袋市長、桜庭さん、神木さん、細田監督。 |
今回の訪問について、先日学校の行事で上田市を訪れたばかりだという神木さんは「上田市は空が高くて青くて、爽快感があります。立ち寄った真田神社でも、沿道の方々が「頑張ってね」と声を掛けてくれて温かいところだなと思いました。(ロカルノ国際映画祭出品について)家族の絆は世界共通。映画が発信しているメッセージを全世界の人々に受け取ってもらいたいです」とコメント。上田市に初めて訪れたという桜庭さんは、「私の故郷・鹿児島に似ていて、懐かしい感じがしました。この映画を見た後、思わず家族に連絡したくなるほど家族が恋しく思えました。世界中の人々にそう思ってもらえるはずです」とそれぞれ話していた。
ロケハンを含め、上田市を何度も訪問しているという細田守監督は、「僕たちが生きている現代では、ちょっとしたニュースの中にも家族の問題が潜んでいます。こんな時代だからこそ、家族の力を肯定できる映画を作りたいと思いました。どんな映画も、実体験が伴わないと描けないと思います。結婚を期になじみの土地になったこの上田を舞台に、親戚・家族を主人公にした、これまでにない映画を作ろうと決めました」と述べ、母袋市長も「『サマーウォーズ』の故郷は上田市です。この映画で描かれている美しい風景は上田市が標ぼうする“理想の田舎”そのものです。ロカルノ国際映画祭をきっかけに世界中の人々にこの映画と上田市が理解されることを願っています」と語っていた。
(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS
■『サマーウォーズ』