2009年7月27日(月)
キャラアニより、ドラマCD『英雄伝説 空の軌跡 ヨシュア物語~封じられた記憶~(以下、ヨシュア物語)』と『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd ~魂の刻印~(以下、the 3rd)』が7月25日に発売された。これら2作のキャストに見どころをうかがってきたので、ここに掲載する。
▲こちらは、『ヨシュア物語』と『the 3rd』がセットになったオリジナル特典付きキャラアニ限定版のパッケージ画像。 |
『ヨシュア物語』と『the 3rd』は、日本ファルコムからPCとPSPで発売中の人気RPG『英雄伝説 空の軌跡』シリーズからスピンアウトしたドラマCD。特に『ヨシュア物語』は、1作目『英雄伝説 空の軌跡 FC』以前の、ヨシュアが結社“身喰らう蛇”にいたころのエピソードが描かれたオリジナル作品だ。なお『the 3rd』も、ゲーム『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』の本編をベースとしながら、ゲームでは語られなかった部分も描かれている。
●『英雄伝説 空の軌跡 ヨシュア物語~封じられた記憶~』 | ||
|
【キャスト】 ヨシュア……斎賀みつき レン……西原久美子 ティオ……山口繭 フランツ……小原雅人 カリン……小寺可南子 |
ヨシュアの結社時代から、エステルと出会って心を開くまでが描かれた『ヨシュア物語』は、『英雄伝説 空の軌跡』ドラマCDシリーズの第3弾。アフレコ現場にうかがった日にいらした斎賀さん、西原さん、岸野さん、田中さん、小寺さんの5人に話をうかがった。ここでは、彼の暗い過去や心の傷が深く描かれる結社時代について聞いている。
▲左から田中さん、岸野さん、西原さん、小寺さん、斎賀さん。 |
――『空の軌跡外伝 ヨシュア物語』でキャラクター演じての感想をお聞かせください。
斎賀:最初にゲームがあって、我々はその後にできたドラマCDから関わらせていただきました。こんなに長い間ユーザーさんに愛されて、何本もドラマCDをやらせていただけるのは本当にありがたいことだなと思いながら、演じさせていただいています。また外伝であったり、別の形であったりで展開していったらいいのに、と期待感のある作品でした。
小寺:そもそもこんなすごい現場にお邪魔させていただいて、夢のようです。
西原:レンはドラマCD2作目で、この前はエステルとメインで絡んで、今回はヨシュアと絡みました。1人で収録するゲームと違って、人と絡んでお芝居ができるのはとても楽しいです。なので、こういったドラマCDがこれからも続けばいいなと思っています。
岸野:ゲームは1人でやるので、(相手との空気感が)まったくわからないのですが、こうやってみんなで集まるとなんとなくわかりはじめてきますね。ドラマCDは相手と絡めるので、何本も続けばいいなと思います。
――ゲームとドラマCDではだいぶ違いますか?
岸野:そりゃあ、もう全然違いますよ。1人でやってると寂しいもんです(笑)。
田中:あとドラマCDだと、(TVアニメなどと違って)自分の間とかテンポが規制されないから、自由に芝居ができるっていうよさもありますよね。
――ゲームはないエピソードが描かれている本作ですが、演じてみて今までのヨシュアと印象が変わった部分はありますか?
斎賀:もともとゲームの時の年齢でしか演じてなかった部分もありますので、今回初めて、彼の小さいころの経緯を演じさせていただいて「ああ、そうだったのか」と思うところもあれば、今までのゲームやドラマCDでのヨシュアの片鱗を見せてきた部分もある、という感じです。自分の中でのヨシュア像が充実して、さらにヨシュアを理解できるようになりました。
――ヨシュアを結社に引き込んだワイスマンですが、そのあたりの絡みはどうでしたか?
斎賀:ワイスマンはどっちにしろ腹黒いですよね。でも、今までやってきたドラマCDでは本当に“悪役”全開でしたけれど、今回は「いい人ですよ」みたいないやらしい感じもありましたよね。
田中:そうですね(笑)。とってもおもしろかったですよ。
――ブライト家に引き取られる前の前半部分は、ヨシュアの重い過去を描いていて、特にゲームなどとは印象が異なると思います。
斎賀:ブライト家に行く前なんですが、レンという女の子と出会うことによって、彼本来の人間らしさが垣間見える部分があります。結社にいる時の中では、ワイスマンに教育されたヨシュアではなく、本来のヨシュアっぽさを感じてもらえるのではないでしょうか。
――ゲームでは主題歌を歌った小寺さんですが、今回、ドラマCDに声優として初挑戦することになってどのような思いですか?
小寺:ヨシュアのお姉さん役のカリンを演じさせていただきました。自分の歌を使っていただいたのも『空の軌跡』が初なので、すごく思い入れのある作品で、こういった形で関わらせていただいたのもうれしかったです。
――カリンを演じるにあたっての感想をお聞かせください。
小寺:滅相もない、とんでもない、という感じで、昨日はお風呂に入っている時なんかもずっと練習させていただきました。私なりにお姉さんかな? とは思えたのですが、皆さんにどう感じていただけるかすごく怖いです。
――他の皆さんは、小寺さんの演じたカリンはいかがでしたか?
西原:びっくりしましたよね。テストの時はすごく緊張されていたのに、本番と言われた時の演技はガラッと変わっていましたよね。
斎賀:ちゃんとヨシュアのお姉さんになっていました。
――歌とアフレコはどっちが緊張しましたか?
小寺:それはもう全然こっちです! 軽々しくやりたいです、なんて言った自分を何度も責めました(笑)。
――ヨシュアがエステルと出会う前についても深く描かれている本作ですが、その中で印象に残っているセリフやシーンを教えてください。
斎賀:基本的にヨシュアという少年の肉付けをさらに深めていただいて、この物語ができたこと自体、ありがたくて幸せかなと思っています。その中でも、執行者のような暗殺者として冷たく生きていくだけでなく、レンという女の子に引っ掻き回されることによって本来の彼がちょっと覗けるのは魅力的ではないかと思います。
小寺:印象に残ったというか、「ヨシュア」と呼びかけるのがとても難しくて、ずっと「ヨシュア、ヨシュア」と言っていたので、その単語が印象に残っています。
西原:私はゲームをやらないものですから、自分のキャラクターが出た場面しかわからずにドラマCDをやらせていただいたんですね。それで今回のお話で、レンがなぜ執行者になったのかという部分がほんのちょっとだけ出てきて――そこは私は喋ってないのですが――そのシーンが私にとって印象的でした。
岸野:「ヨシュア」ですかね(笑)。「ヨシュア」って難しいんですよ。
田中:特にどれというよりは、全体を通してワイスマンというのは、僕のとても好きな役ですね。
→次のページでは、『the 3rd』のキャストより話を聞きました!
(C)2009 Nihon Falcom Corporation.All Rights Reserved.