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2009年8月14日(金)

本格派なのに気軽に遊べるプロ野球ゲーム『パーフェクトナイン』を先行プレイ!

文:電撃オンライン

 エヌ・シー・ジャパンは8月18日より、基本プレイ無料の3Dオンラインプロ野球ゲーム『パーフェクトナイン』のクローズドベータテストを開始する。電撃オンライン編集部ではベータテストに先がけて、実際ゲームに触れる機会を得たので、そのインプレッションをお届けしよう。今回のゲーム解説を担当してくれたのは、同社デジタルエンターテイメントユニット マネージャーの高橋秀壽さんとチーフプロデューサーの前田幸佑さんのお二人である。

『パーフェクトナイン』 『パーフェクトナイン』
▲画面は開発中のもので、実装時には変わる可能性があります。

●どんなゲームべたでも直感でプレイ可能な優しいインタフェース

『パーフェクトナイン』

 『パーフェクトナイン』は、ごくごくオーソドックスなルールを採用した3Dオンラインプロ野球ゲーム。国内に実在する12球団とその選手約800名が実名で、しかも過去10年分にわたるデータとともに登録されているのが大きな特徴だ。しかも選手情報にはイラストではなく、本人の顔写真がキチンと使われており、プロ野球ファンにはたまらないだろう。筆者は取材中に「ところで野球は1チーム9人ですか、11人でしたっけ?」と質問したぐらいなので、選手名がサッパリ分からず申し訳ない気持ちになったが……。

 試合までの流れはまず自分のプレイしたい球団を決定。チーム管理画面で先発、ベンチ待機の選手を決定しておき、対戦ルームを作成してあとは相手が入室するのを待つだけだ。それまでの戦績やレベルなどによって対戦ルームは分かれているので、全くの初心者と上級者がぶつかるといった心配はない。自分のレベルに近いプレイヤーと遊べるようになっている。また、謎のコーチによるチュートリアルモードも用意されているので、野球ゲームに馴染みのないビギナーでも対戦前に納得いくまで練習できる。

『パーフェクトナイン』 『パーフェクトナイン』 『パーフェクトナイン』
▲バッティング、投球の練習ができるチュートリアルモード。画面下にいるのが謎のコーチで、褒めたり、叱ったり、なだめたり……はしないが、プレイヤーの面倒をみてくれる。

 さて、実際の試合中の操作だが、これが驚くほどシンプルで分かりやすい。バッティング、投球、送球など全てマウスだけで行えるのだ。カジュアルゲームの基本は少ない操作で、誰でも簡単に遊べることだが、『パーフェクトナイン』はゲームセンスの無さで知られる筆者にとっても「あ、これならすぐ遊べそう」と思わせてくれるほど、かなり理想的なインタフェースであった。実はキーボード操作にも対応はしているのだが、PCゲームであまり遊ばないライトユーザー層には、WASDキーによる移動なども「難しい」と思われがちゆえに、極力シンプルなインタフェースとなっている。

 バッティングは自分の予想したタイミングで画面を左クリックするだけ。しかも空振りした時には画面上で“遅すぎます”“早過ぎます”とアドバイスをくれるのが嬉しい。一方の投球と守備だが、投球は最初にストライク、カーブなどを選択。次にストライクゾーンが白い枠で表示されるので、どこに投げ込みたいのかをマウスで指定する。あとはゴルフゲームなどでよく見られるパワーゲージとインパクトゾーンに合わせてクリックするだけだ。あと2mm分だけ右に投げたいといったときに、マウスによる直感的な操作ができる点は高く評価したい。守備は球を捕るところまでは自動操作なので、プレイヤーはどの塁に送球するか判断すればOK。野球のルールを詳しく知らなくても、とりあえずクリックしていればなんとなーく打って、投げて、守って遊べる。『パーフェクトナイン』は、そんなお手軽な野球ゲームに仕上がっている。

『パーフェクトナイン』 『パーフェクトナイン』
『パーフェクトナイン』 『パーフェクトナイン』
▲スクリーンショットでは操作の簡単さ、シンプルさがうまく伝わらないのがもどかしいところ。誰でも手軽に遊べる、というキャッチコピーはホントだった。

●プレイ方針で選手の能力が変わる成長要素

 試合を重ねるごとに経験値やゲーム内通貨がたまり、より強いチームに成長するというのはどの野球ゲームでも見られる要素だが、『パーフェクトナイン』では選手育成という部分により力を入れている。例えば、カーブばかり投げさせた投手はカーブが得意な選手に育ち、ミートバッティングを強化した選手は安打を生みやすい選手になる。試合終了後に選手情報を見ると、活躍した選手はパワー、守備、送球、フォークなど、使った能力別に経験値バーが伸び、一定値溜まればその能力がレベルアップするという仕組みだ。もちろん高レベルなほど安定して高い能力を発揮できる。この細かな成長システムにより、全く同じチームで同じ選手を使っていても、プレイヤーごとに個性の違いがハッキリ出るというのは、今までの野球ゲームにはなかった魅力だろう。

『パーフェクトナイン』 『パーフェクトナイン』
▲試合終了後には結果とMVP選手、獲得したゲーム内ポイントなどが表示される。▲画面右側の“選手経験値”で、指定した選手がその試合で獲得した経験値、現在のレベル、チーム全体の経験値が分かる。ところでFOはフォークの略なんでしょうか?

 8月18日のクローズドベータテスト開始日に遊べるのは、実在の東京ドーム、ナゴヤドームに加え、『パーフェクトナイン』オリジナル球場の3つ。さらにオープンベータテスト以降には、阪神甲子園球場など実在する球場が順次実装される。その他にも、オリジナルの球団作成、COM対戦機能、公式大会なども今後のアップデートで予定しているとのことだ。ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金で、試合後の選手の疲労度を癒す、回復アイテムなどが中心になりそうだ。また、試合に参加すれば獲得可能なゲーム内通貨でも、同じ回復アイテムの購入は可能とのこと。選手の疲労度は放っておいてもあまり自然回復はしないので、1日に何試合もプレイはできないという人は課金アイテムを。比較的時間に余裕があればゲーム内ポイントだけでのプレイもできそうだ。

 先行プレイ終了後、高橋秀壽さんと前田幸佑さんにショートインタビューを行ってきたので最後にお伝えしよう。

『パーフェクトナイン』
▲エヌ・シー・ジャパン デジタルエンターテイメントユニット マネージャーの高橋秀壽さん。

──御社では『雀龍門』のオープンベータテストを今年4月にはじめたばかりですよね。中身は麻雀と野球でだいぶ違いますが、同じカジュアルゲームというジャンルを立て続けに始める理由を教えてください。

前田:『タワー オブ アイオン』のプレイヤーがメンテナンスの間や、ちょっと息抜きにカジュアルゲームを遊んでもらう。そういったplayncの中でのプレイヤーの循環を作りたいと考えて、『パーフェクトナイン』を持ってきました。弊社の場合はカジュアルゲームといっても、一般的なタイトルに比べてクオリティの高さと重厚感に力を入れています。

──オンライン野球ゲーム自体はそれほど珍しいものではありませんが、『パーフェクトナイン』ならではの魅力はどこなんでしょう。

前田:やはり登録選手の多さですね。約800名というのは野球ゲームというジャンルの中でもトップクラスですし、何よりも選手それぞれに割り振られている能力値の項目の多さは、おそらくトップじゃないかと思います。投手で言えば中継ぎの成績、出塁率まで反映されますから。

 また、野球には興味あるんだけどゲームはあまり……という方にも、マウスだけで直感的に操作ができるというところをアピールしたいです。本当に簡単なんですよ。

高橋:レギュレーションについては多少アレンジした部分もありますが、現在の日本のプロ野球に限りなく近いものを採用しました。

──各選手の情報欄がイラストではなく、選手本人の顔写真なのに驚きました。12球団全員分のデータを扱うのは大変だったでしょう?

高橋:本タイトルは日本野球機構の許可を得ていますが、実際に写真データをいただくのは12球団個別に交渉が必要ですので、それなりに時間を要しましたね。交渉中に選手の方が移籍したりもありましたし。

『パーフェクトナイン』
▲チーフプロデューサーの前田幸佑さん。

──今後、実際のプロ野球で選手の移籍などが行われた場合はどうなるんですか?

前田:そうですね、直後にそれをゲーム内に反映させるのは難しいですが、アップデートのタイミングで最新情報に合わせていくつもりです。実在する選手がその球団で遊べる、というのも本タイトルの魅力ですから。

──しかし野球というだけで男性プレイヤーがメインになりそうですが、先ほどおっしゃった『タワー オブ アイオン』などは、オフラインイベント見ると今までにないほど女性が多いですよね。女性ターゲットのカジュアルゲームを準備される予定はありますか。

前田:plaync全体におけるプレイヤー層は、やはり20代後半~30代後半の男性となります。しかし今お話された通り、『タワー オブ アイオン』のイベントを見ると、確かに女性の参加率が目立ってきましたし、家族連れなどこれまでにあまりなかった層が見受けられるようになってきました。ですので女性を含むライト層向けとしては、つい2週間程前になりますがplaync内に「playncミニゲーム」といってFLASHゲーム&ダウンロードゲームのページをリニューアルしています。今後は毎月3タイトルずつ増やし、9月にはさらに170タイトルを追加します。年内には200タイトル提供を目指していますよ。ポップなデザインのゲームも多いので、男女問わずこちらも楽しんでいただけると思います。

 「パーフェクトナイン」に関してはライトゲーマー層、かつ年齢層的には40代以降の方々から、若年層のまで幅広くターゲティングしていますので、playncコンテンツ全体で見れば核となる層からスパイラルで広がっていくような構図ができれば理想かなと思っています。

──『パーフェクトナイン』の今後のスケジュールを教えてください。

高橋:8月14日ティザーサイトをオープンし、同時にテスター募集が始まります。8月18日からクローズドベータテスト開始します。期間は8月末までの予定ですが、バグなどの状況に応じてということでまだ決まってはいません。正式サービスは9月以降を予定で、クローズドベータテストで作成したデータは削除されます。

──それでは最後に、電撃オンラインの読者向けにメッセージをお願いいたします。

前田:最近はサッカーに人気を取られがちな野球ですが、昨今のWBCなどを見ると野球人気もまた盛り返しつつあります。『パーフェクトナイン』は3Dゲームですがわりと低スペックのPCでも動きますので、「高スペックなPCが必要なオンラインゲームは遊べないけれど、『パーフェクトナイン』なら遊べる」という方も多いと思います。弊社としてはカジュアルゲームにも力を入れていく予定ですので、今後とも期待していてください。

『パーフェクトナイン』 『パーフェクトナイン』 『パーフェクトナイン』

(c)2009 NC Japan K.K.All rights reserved. (c)NEOWIZ GAMES. All rights reserved. (c)WISE CAT Inc. All rights reserved. (社)日本野球機構承認 NPB BIS プロ野球公式記録使用

データ

▼『パーフェクトナイン』
■メーカー:エヌ・シー・ジャパン
■対応機種:PC(対応OS:Windows XP/Vista)
■ジャンル:スポーツ(オンライン専用)
■サービス開始日:2009年秋予定
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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