2009年8月23日(日)
8月22日、東京ビッグサイトにて開催されているガンダム大博覧会“GUNDAM BIG EXPO”の『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)(以下、ガンダムUC)』ステージイベントにて、本作に出演する声優陣が公開された。
『ガンダムUC』は、福井晴敏さんの同名小説をアニメ化したもの。1話50分、全6話構成のOVAとして2010年春より展開予定。Blu-ray・DVD展開、イベント上映、インターネットを利用しての多言語対応しての世界同時期配信などが企画されている。
作品の舞台は、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から3年後の宇宙世紀0096となっており、ユニコーンガンダムや、Zガンダム・メタスの流れをくむ可変機・リゼルといった最新鋭モビルスーツが登場する。またそれ以外にも、ジェガンや改装されたネェル・アーガマなど、過去作品のファンには耳なれたマシンも登場する。
そんな本作の物語は、工業用スペースコロニー・インダストリアル7で幕を開ける。主人公のバナージ・リンクスは、アナハイム・エレクトロニクス工業専門学校の学生としてこのコロニーで暮らしていたが、ある日、謎の少女・オードリー・バーンの窮地を救うことに。それがキッカケとなり、地球圏に混乱を招くという“ラプラスの箱”をめぐる騒動に巻き込まれ、白いモビルスーツ・ユニコーンガンダムのに乗ることになってしまう、という展開だ。
8月22日に開催されたステージイベントには、本作小説を執筆した作家・福井さんや、に加えて、内山昂輝さん(バナージ・リンクス役)、藤村歩さん(オードリー・バーン役)、浪川大輔さん(リディ・マーセナス役)、甲斐田裕子さん(マリーダ・クルス役)、柿原徹也さん(アンジェロ・ザウパー役)、戸松遥さん(ミコット・バーチ役)、下野紘さん(タクヤ・イレイ役)、豊口めぐみさん(ミヒロ・オイワッケン役)ら8名の声優陣が出演。本作にかける意気込みなどを語ってくれた。では、この日明らかにされた声優陣の情報と、イベントの模様をお届けしていこう。
バナージ・リンクス……内山昂輝
オードリー・バーン……藤村歩
リディ・マーセナス……浪川大輔
マリーダ・クルス……甲斐田裕子
アンジェロ・ザウパー ……柿原徹也
ミコット・バーチ……戸松遥
タクヤ・イレイ……下野紘
ミヒロ・オイワッケン……豊口めぐみ
フル・フロンタル……池田秀一
サイアム・ビスト……永井一郎
カーディアス・ビスト……菅生隆之
アルベルト……高木渉
スベロア・ジンネマン……手塚秀彰
フラスト・スコール……小山力也
ダグザ・マックール……東地宏樹
(※敬称略)
▲イベントに参加した声優陣。写真左・左から浪川大輔さん、甲斐田裕子さん、豊口めぐみさん、内山昂輝さん。写真右・左から藤村歩さん、柿原徹也さん、下野紘さん、戸松遥さん。 |
▲そして最後にステージの中央に福井さんが登場し、イベントがスタートした。 |
▲イベントの冒頭では、約2分間の初公開映像が上映された。池田秀一さんのナレーションによる本作の説明を交えたこの映像を、ファンだけでなくキャストも真剣な表情で見つめていた。 |
▲福井さんが「フル・フロンタルは、もうあの人の声しかありえないということで池田さんになりました」と発言すると、会場からは大きな拍手が。またサイアム・ビストの声を永井さんが演じることについては「『機動戦士ガンダム』の最初のナレーションは、サイアムがしゃべっていたのかもしれない、とも受け取れるよう意味を持たせての人選です」とのこと。 |
▲「あまりプレッシャーを与えたくないんだけど、すっごく重要な役です!」と、内山さんにプレッシャーをかける福井さん。さらにオードリー役の藤村さんにも「歴史を背負った役柄なんで大変だと思います。ただ、内山君の「俺を必要だといってくれ」という声を「必要ない」と、バシっと切れる地力を持っています」と、ほめつつプレッシャーをかけていた。 |
▲浮き沈みの激しい役だというリディを演じる浪川さんは「今までのシリーズでは非業の死を遂げる役が多かったんですが(笑)、感情の浮き沈みをていねいに演じつつ、生き残れるように頑張ります」とやる気をあらわにしていた。また、過去のシリーズ作品でオペレーター役を演じたこともある豊口さんは「以前演じた役よりも大人なので、その部分に気をつけてビシっと演じたいですね」と意気込みを語ってくれた。 |
▲福井さんに「タクヤは……脇役オーラが出ているデザインですけど、重要な役どころです」と聞かされた下野さんは「本当ですか!?」と目を輝かせていた。さらに「ミコットも最初は不人気でしたが、後半に行くにしたがって人気が出たキャラです。おいしいところを持っていくんですよ」と続ける福井さんに、戸松さんは「では、おいしく頑張りたいと思います(笑)」と笑いながら返していた。 |
そんな福井さんに、下野さんが「モビルスーツに乗りたいな~」とおねだり。「何枚か動画を描いてくれたらいいですよ」という条件に、笑顔を浮かべる下野さんだったが、福井さんの「でも、乗ってもきっといいことないですよ(笑)」という言葉にガックリ。
最後は内山さん、藤村さん、福井さんが「役が決まったと連絡をもらってからも実感がありませんでしたが、今日、実感を通り越して“夢か現実か?”という気分になりました。ただ、映像を見てやる気が出て起案した!(内山さん)」、「ガンダム30周年の歴史の新たな1ページに加わる作品に、重要な役として出演しますが、皆さんの期待を裏切らないよう一生懸命取り組みますので、よろしくお願いします(藤村さん)」、「ご覧の通り、ものすごく力を入れて作っています。制作は順調に進んでいますので、2010年春を楽しみにお待ちください。ありがとうございました(福井さん)」とあいさつ。大きく拍手が鳴り響く中、イベントは終了となった。
(C)創通・サンライズ
■OVA『機動戦士ガンダムUC』