2009年8月25日(火)
レベルファイブは、本日8月25日に東京・恵比寿のザ・ガーデンホールで“LEVEL5 VISION 2009”を開催した。
LEVEL5 VISIONは、レベルファイブが年に1回開催している新作発表会。同社代表取締役社長・日野晃博氏から、今後レベルファイブから発売される新作ソフトの最新情報が公開された。『レイトン教授』シリーズと『イナズマイレブン』シリーズに関する情報は、すでにアップされているニュース記事をご覧いただきたい。ここでは、DSの完全新作タイトル『ファンタジーライフ』をはじめ、DS用RPG『二ノ国』やPSP/モバイル用RPG『ダンボール戦機』、『アタマニア』シリーズなどについてお伝えする。
▲レベルファイブ代表取締役社長・日野晃博氏 | ▲発表会の司会進行は、フリーアナウンサーの荘口彰久さん(写真左)と、『レイトン教授』シリーズが大好きというグラビアアイドルの川村ゆきえさん(写真右)が務めた。 |
DSの知育系ゲームをメインに展開する『アタマニア』シリーズ。今後、新感覚ストーリーパズル『スローンとマクヘールの謎の物語2』が9月3日に、『多湖輝の頭の体操 第3集 不思議の国の謎解きおとぎ話』と『多湖輝の頭の体操 第4集 タイムマシンの謎解き大冒険』が10月8日に発売されることが発表された。
また、新タイトル『ミステリールーム』が2010年に発売されることも明らかに。本作は、仮説と空想で未解決事件に挑む空想推理ゲームで、『アタマニア』シリーズ初の原作を持たない作品だ。プレイヤーは、ポッチョとスライという2人の探偵とともに、集めた資料だけをもとにして、あらゆる難事件に挑むことになる。
▲DS『スローンとマクヘールの謎の物語2』(9月3日発売) |
▲DS『多湖輝の頭の体操 第3集 不思議の国の謎解きおとぎ話』(10月8日発売) |
▲DS『多湖輝の頭の体操 第4集 タイムマシンの謎解き大冒険』(10月8日発売) |
▲DS『ミステリールーム』(2010年発売) |
PSP『ダンボール戦機』のプレゼンでは、まず発売時期が2009年から2010年に変更されたことが日野社長から伝えられた。本作は、強化ダンボールの中で小型戦闘機ロボット・LBXを戦わせて遊ぶ“プラモクラフトRPG”。近未来を舞台に、主人公・山野バンが大きな事件に巻き込まれていく様を描く。
2010年から本作のTVアニメの放映が決定し、あわせてバンダイからLBXのプラモデルシリーズが発売されることが明らかになった。日野社長は、これらの展開を「『ダンボール戦機』を人気作にするための“仕掛け”」と言い、「やるだけのことをやってみようと、子どもが好きなものを全部詰め込んだ。チーム一丸となって作っている」と力強く述べていた。
▲バンダイが、『ダンボール戦機』に登場する主人公のLBX“アキレス”と、量産型LBX“デクー”をプラモデル化(発売日未定)。この2体以外のLBXのプラモデルも、今後制作されるとのこと。 |
▲PSP『ダンボール戦機』(2010年発売) |
DS『二ノ国』のプレゼンでは、出演声優が発表となった。『二ノ国』は、ゲーム制作をレベルファイブが、アニメ制作をスタジオジブリが、楽曲制作を久石譲さんが担当する壮大なスケールのファンタジーストーリー。レベルファイブ創設10周年を記念して企画されたタイトルだ。母親を亡くした少年・オリバーが、異世界・二ノ国での冒険を通して成長していく様子が描かれる。本ソフトには、ゲーム中に登場する魔法指南書・マジックマスターが実際に付属品として同梱され、プレイヤーはこのマジックマスターを駆使しながら物語を進めていくことになる。
担当声優は、主人公・オリバー役が多部未華子さん、マル&シェリー役が長澤まさみさん、ニャンダール14世&フランク役が八嶋智人さん、カウラ&レイラ役が渡辺えりさん、ブヒーデン役が溝端淳平さん、ジャイロ役が大泉洋さん、アリー役が黒田知永子さん、シズク役が古田新太さん。会場ではこれら声優陣に加え、スタジオジブリアニメーション監督の百瀬ヨシユキさんと、音楽を手掛ける久石譲さんのビデオメッセージが流れた。
▲エンディングテーマの作曲も久石譲さんが担当。歌は久石さんの娘の麻衣さんが、作詞はスタジオジブリ代表取締役プロデューサー・鈴木敏夫さんの娘である鈴木麻実子さんが手掛ける。 |
日野社長によると、本作はDS最大の4ギガROMを使用するという。ちなみに、『二ノ国』の発売時期が2009年から2010年に変更されたことについて、日野社長は「10周年記念作品が、11周年記念作品になってしまいました。大変申し訳ありません」とおわびを述べていた。
▲DS『二ノ国』(2010年春発売) |
レベルファイブが展開するiモード用ゲームポータルサイト・ROIDでは、今後最新タイトルが続々と配信されるという。2009年秋には、DS『二ノ国』の世界がひと足先に体験できるRPG『二ノ国 ホットロイトストーリーズ』が登場する他、2009年冬にはサッカーRPG『イナズマイレブン フューチャー』やプラモクラフトRPG『ダンボール戦機』も配信される予定だ。
また、ROIDで絶大な人気を誇るキャバ嬢育成ゲーム『キャバ嬢っぴ』が、さまざまな有名キャラクターとコラボすることも明らかになった。『社長 島耕作』の島耕作社長をはじめ、『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造、『サラリーマン金太郎』の矢島金太郎、『釣りバカ日誌』の浜崎伝助(ハマちゃん)&鈴木一之助(スーさん)が、主人公のお店に客として来店するという。
発表会の最後には、完全新作のDS用RPG『ファンタジーライフ』の存在が、日野社長の口から明かされた。2010年発売予定の『ファンタジーライフ』は、企画・制作をレベルファイブが、開発をブラウニーブラウンが、音楽を植松伸夫さんが手掛けるスローライフRPG。プレイヤーは自分の分身となるアバターを操作し、20種類のライフ(職業)から好きなものを選んで、ファンタジー世界の中で気ままな生活を楽しむことができる。日野社長の「本作はRPGの型にはまりきらない」という言葉通り、非常に自由度の高いゲームになるようだ。
『ファンタジーライフ』には、20種類のライフに応じたエンディングが用意されており、それぞれに植松さんが制作したボーカル入りのエンディングテーマが流れる。メインテーマとあわせると、21の歌入りテーマ曲を楽しめる。なお、本作は11月26日に発売されるDS『レイトン教授と魔神の笛』のおまけコンテンツ『レイトン教授のロンドンライフ』と深いつながりがあるという。『レイトン教授のロンドンライフ』をプレイすると、本作の一端がわかるとのことだ。
▲DS『ファンタジーライフ』(2010年発売) |
その後、9月24日~27日に千葉・幕張メッセで開催される東京ゲームショウ2009(TGS2009)におけるレベルファイブブースの出展情報が公開された。出展社の中では最大級となる250台の試遊台が用意される他、スペシャルDS体験版『プレミアムプラチナ』と映像DVD『プレミアムダイアモンド』を無料配布する。
体験版『プレミアムプラチナ』には『二ノ国』、『イナズマイレブン2~脅威の侵略者~ ファイア/ブリザード』、『レイトン教授と魔神の笛』のDS3タイトルの体験版が収録され、これらをクリアすると秘密のゲームが遊べるようになる。またDVD『プレミアムダイアモンド』には、特別極秘映像を多数収録。同社のブースでゲームの試遊をした人に、どちらか一方がランダムで配布されるとのことだ。日野社長は、2年前の東京ゲームショウでDS体験版『プレミアムシルバー』を配布した際、ブースに詰めかけた多数のユーザーに対応できず一時混乱状態に陥ったことについて触れ、「今年は万全の体制で運営するので、ご安心ください」と宣言していた。
最後は、日野社長の「これからもレベルファイブはゲーム業界を盛り上げ、多くの人々に驚きを提供できる会社でありたいと思っております。今後も成長し、躍進を遂げていきたいと考えています」というあいさつで締められ、発表会は幕を閉じた。
(C)LEVEL-5 Inc.