2009年8月31日(月)
AQインタラクティブから11月12日に発売されるPSP用TBL『ひぐらしの哭く頃に 雀』。本作の制作スタッフである原田真幸ブランドマネージャーと、出演キャラクターを演じている声優の堀江由衣さんにインタビューを行った。
本作は、大人気作品『ひぐらしのなく頃に』を題材にした麻雀ゲームで、この7月よりアミューズメント施設で稼働中の同名アーケードゲームをPSPに移植したもの。原作者・竜騎士07さんが監修した新シナリオをベースに、ゲームオリジナルのストーリーが展開する。アーケード版で人気を博している“オヤシロモード”と“部活モード”をアレンジして収録しているだけでなく、PSPオリジナルモードも追加されているという。
まず、AQインタラクティブのブランドマネージャー・原田真幸さんに、PSP版の特徴や追加ポイントについて伺った。
――オリジナルモードでキャラクターをSDにしたのはなぜですか?
原田:ストーリーは結構な量があるんですよ。また登場キャラクターが多いので、リアル等身のキャラが出てくると、誰がしゃべっているのか、わかりにくくなる恐れがあったんです。開発は、とある美少女麻雀のチームが開発していて、SDキャラを得意としているので、それであればミニキャラが演出する形にしたほうがいいのでは、ということになりました。
――麻雀シーンでミニキャラが動いているのが演出的におもしろいからかと思いました。
原田:それもありますね。アーケード版を遊ばれた方から高く評価していただいたので、これはユーザーにとっても楽しいものになるだろうと。
――PSPでパワーアップしているところを教えてもらえますか?
原田:ギャラリーモードが搭載されています。アーケードではムービーは一過性のものでしたが、PSPということで一度見たものは何度でも見られます。あとは、キャラクターのCGや背景が見られます。背景って普段はあまりやらないんですが、こちらもアーケード版の時に「クオリティが高い」と言っていただいたので、入れています。
――アーケード版をやった人もやっていない人も気になるのは、「ムービーが増えているのかな? かな?」ということだと思うのですが……どうでしょうか?
原田:フフフ……増やしています! 追加されたモードもムービーはありますが、オヤシロモードでもご褒美を用意しようかなと。どんなまでかは言えませんが、ぜひ期待していてください。
――おおお。楽しみにしています。豪華な限定版も発売されるということですが?
原田:中身にもかなりこだわっています。正直かなり前から吟味して、抱き枕カバーの素材や印刷したサンプルを出してもらって決めました。抱き枕カバーや設定資料集の絵に関しても、キャラクターデザインをお願いした嘉手苅睦(かでかるちかし)さん描き下ろしで、かなり力が入っています!
――セールスポイントを教えてもらえますか?
原田:やはり新しいストーリーが売りだと思います。あとは新たなムービーを楽しみにしていただければと。他には、細かい要素なんですが画面が16:9になっていて、トリミングするのではなく拡大してお届けしているので、見えなかったところが見えるようになっています。限定版もとにかく豪華で、抱き枕カバーだけでも無理しているところを、今の価格に抑えています(苦笑)。それに豪華なグッズが付くので、ぜひこちらを買っていただければと!
続いて、物語のカギとなるキャラクター・羽生を演じている堀江さんにインタビューを行った。オリジナルモードとドラマCDの収録を終えた直後ということで、フレッシュな気持ちを語ってくれたので、ぜひ注目してほしい。
――今日の収録の感想をお願いします。
堀江:ストーリーがおもしろくて、かわいらしい話が多かったので、やっていて楽しかったです。赤坂さんが来ていて、「梨花ちゃん家に泊まってもらえば?」って話になった時に、「赤坂さんはどこで寝るか?」っていうことになるんですよ。梨花ちゃんが、一緒に寝るのも恥ずかしいんだけど、他の誰かと寝るのもイヤっていう風になるのを見て、「カワイイなあ」って思いました。それを沙都子と羽入がからかうっていう流れもいいなあって。
――羽入ちゃんというキャラクターを演じる上で、これまでとは違ったところはありましたか?
堀江:今回は特に違うところはなかったですね。これまでにも、大石さんが麻雀をしているのを見にいくというのはありましたし、その辺のことを光景として思い出しながら収録に臨みました。でも、皆で麻雀をしているのが、これまで以上に楽しげで「いいなあ」って思いましたね。
――今回の収録やアーケード版の時の収録を含め、『ひぐらしの哭く頃に 雀』の中で印象に残っているセリフはありますか?
堀江:羽入ちゃんで麻雀の役を言うのが不思議な感じがしました。(羽入の声で)「国士無双~~!」とか「ドラ3!」という台詞って普段はあまりないので、印象的でしたね。
――おおおお、生羽入ですね。今回、オリジナルモードとドラマCDの収録ということでしたが、ドラマCDはどうでしたか?
堀江:やっぱり麻雀を打っているんですが、一筋縄ではいかないところが『ひぐらし』らしいなぁと。“言葉の魔術師”というのがより現れているドラマCDで、それが麻雀という味付けになっていてとても楽しかったです。
――現在、某麻雀アニメにも出演していますが、堀江さん自身麻雀を打ちますか?
堀江:移動中や自宅などで、ゲームの麻雀をやっています。実際の麻雀を打つことはないんですが、ゲームは結構やっているので、今はこのソフトの発売が楽しみです(笑)。どこでもやれますし、さらに自分が演じているキャラが出ていて、知っている世界観の麻雀ということで、「早く出ないかな~」って。
――『ひぐらしのなく頃に』の作中でいろいろな遊びやお題に挑戦していますよね? 今回麻雀を題材にしたゲームが出ますが、あのメンバーでやってみたいことはありますか?
堀江:なんだろう。割とトランプとかやっていますが、ボードゲームをやっていないような気がするので、『モノポリー』とかをやってみたいですね。リアルな交渉とかやって、仲悪くならないかな? って心配もありますが、おもしろそうです。
――読者にメッセージをお願いします。
堀江:PSPで『ひぐらしの哭く頃に 雀』が出るということで、いつでもどこでも圭一くんや羽入ちゃん、みんなと麻雀ができるって、楽しいと思います。ちょっと罰ゲームみたいなのがあって、その辺りも『ひぐらし』らしい要素なので、頑張ってプレイしていただけたらうれしいです。私も麻雀をやっているので、発売を楽しみにしています!
(C)竜騎士07 /07th Expansion/ (C)2009 AQ INTERACTIVE INC.
※画像は開発中のもの。