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2009年9月10日(木)

【メガテン伝道師座談会】第1回 『真・女神転生』の世界へようこそ!

文:デルチ

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■気になる『SJ』のストーリーは……?

デルチ:『メガテン』は、退廃的な世界観がいいんだよね~。『SJ』は未来が舞台みたいだけど、今回はどんなストーリーなのかな?

まっつ:南極に突然、“シュバルツバース”って言う亜空間が現れるんだ。この“シュバルツバース”はあらゆる物を崩壊させながら巨大化していってるらしい……。これまた、“世界の終わり”って感じッス。

【メガテン伝道師座談会】 【メガテン伝道師座談会】

押野:少しプレイさせてもらったのですが、序盤からすごい“世界の崩壊”感が漂ってますよ。シリーズファンには懐かしい感じの退廃感でした。

KK@:世界観もそうだけど、『I』と『II』が直接つながった話だったみたいに、『SJ』も何か過去のシリーズとつながってるのかってところもファンなら気になりますな。

デルチ:『真・女神転生』の流れを汲む作品なのに『IV』と名づけなかったのも気になりますね。

押野:うーん、いきなり南極から始まるってこともあるので、今までとは少し異なる味付けという意味でのタイトルかもしれませんね。でも、スケールの大きさでいえば『メガテン』らしい雰囲気はバッチリでしたよ。あと、悪魔はあくまでもデータでって言う設定も戻ってきてて、シリーズらしさはビンビン感じましたね。

KK@:悪魔はあくまでもか(笑)。

【メガテン伝道師座談会】

まっつ:『SJ』だと悪魔は肉眼では見られないって設定みたいッスね。“デモニカスーツ”を通して視認できるって感じ。あと、悪魔と言えば“悪魔召喚プログラム”って単語が出てくるので、ファンなら「おおっ」て思うはず! これでスティーブンが出てきたら相当熱いんだけどね。この先出てくるのか期待大ッスよ。

KK@:スティーブンって“悪魔召還プログラム”の製作者だよな。『I』と『II』にしか出てきてないのに、妙に印象に残るキャラクターだったなぁ。

押野:子供のころこのシリーズを遊んでたときは、いつか自分にもスティーブンから“悪魔召喚プログラム”が送られてくるんじゃないかってワクワクしましたよ。

KK@:あのころは、PCのことわからなかったからそんな期待もしたけど、今じゃそんな知らない人から送られてきたプログラムなんか怖くてインストールできないね(笑)。

まっつ:その前に、ウイルス対策ソフトに弾かれて、スティーブン涙目みたいな(笑)。

デルチ:“COMP”(いわゆるPC)なんて、昔は「すごい物なんだ」って思っていたけど、今なら普通に自作できちゃうからね。

押野:『ソウルハッカーズ』の“GUMP”とか、悪魔召喚のアイテムもいろいろ出ましたよね。しまいには楽器で悪魔を呼んでましたからね。『デビルサバイバー』でDSっぽい召喚器が出てきて、ちょっと路線が戻ってきた感じですけど。

デルチ:でも、携帯電話の召喚器ってないですよね? 真っ先に出てきそうなものなのに。謎のアプリがスティーブンから送られてくるみたいな。

押野:ああ、意外と近いうちに実現したりして。でも、『メガテン』って時代の流れをうまく取り込んでる部分ってありますよね。

まっつ:そういう意味では、今回はすごく映画っぽいッスよ。セリフとかハリウッド映画みたいなやりとりになってるから。「なんで東京じゃなくて南極?」ってシリーズファンなら思うけど、そこはすんなり物語に入り込める作りになっていて。それに、ゲームを進めていけば『メガテン』らしくなるのではという予感も感じさせますね。最初は南極だけに氷のダンジョンなんスけど、進めると戦場みたいな場所も出てきたりして、もしかしたら東京も出てくるんじゃないかって(笑)。スケールは大きそうで楽しみッス!

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■漢らしい? 『SJ』の設定

KK@:違った味付けって意味では、パッケージの漢らしさはズバ抜けてるよね。

【メガテン伝道師座談会】
▲『真・女神転生 ストレンジ・ジャーニー』パッケージ

デルチ:金子一馬氏のイラストは、萌えなんて要素がなくても十分魅力的ですからねぇ。「これが『真・女神転生』だっ!」って感じで割り切ってて結構好きですよ。

【メガテン伝道師座談会】
▲主人公イラスト

まっつ:主人公もおっさんだからね。まあ、自分もおっさんになってるので感情移入はしやすかったけど(笑)。

デルチ:当時のユーザーに合わせて、キャラの年齢も上げてるのかも!

KK@:あと“デモニカスーツ”の漢らしさも、さすがと言うほかないな。

まっつ:これ、バケツに穴あけたらすぐにコスプレできそうッスね。夏は暑くて厳しいけど。

押野:まあ、南極なんでこれくらいの重装備は必要じゃないですか? きっと、すごく暖かいんですよ。

デルチ:え、防寒!? デモニカスーツってそんな用途もあるのか?

KK@:どうかなぁ(笑)。最初見たとき絶対宇宙服だと思ってたんだけど。

デルチ:そう思ってる人も多いみたいですよ。しかも“ジャーニー”なんて言われたら『9○9』!? みたいな印象持っちゃって余計に宇宙イメージが付いちゃう。

まっつ:しかも、主人公のイラストがヘルメットを脇にかかえてるから、「月に行って来ました」みたいに見えるし(笑)。

押野:デモニカスーツもいいですけど、“シュバルツバース調査隊”が乗る“レッドスプライト号”も好きなんですよね。南極だからこれくらいゴツいだろ!? みたいなノリがたまらんですよ。

【メガテン伝道師座談会】
▲レッドスプライト号

まっつ:あれ、空飛びますからね。

デルチ:21世紀初頭でそこまでの乗り物が開発されているとは……。驚きました。

まっつ:実は、NASAあたりで実際作っていたりして、ってオレの勝手な想像ッスけど。そんなリアリティをそこはかとなく感じちゃうなぁ。硬派な感じもシリーズらしいし。

デルチ:ファンは安心って感じですけど、これからシリーズを始めようって人にはどうなんでしょう?

まっつ:チュートリアルもしっかりしてるし、ゲームの流れにそって進めているだけでも十分ハマる楽しさはある。プレイしてみたら絶対おもしろいッスよ。

押野:難易度は昨今のぬるいゲームに比べると歯ごたえがあるので、1ランク上のゲームを求めている人にもオススメですね。サクサク遊べる系ではないけど、じっくり遊ぶにはピッタリです。ボリュームもかなりあるので、今年いっぱいは十分遊べますよ!

デルチ:他のゲームとは緊張感が違うシリーズではあるよね。油断してたらゲームオーバーみたいなストイックな部分がありますし。

まっつ:うとうとしながらオートバトルなんてもっての他ッス。気付いたら死んでいたり(笑)。

KK@:今までと違うアプローチではあるけど、難易度や設定などシリーズらしさを継承しつつ、異なる魅力も引き出していくって意気込みは感じるね。

押野:他の派生したシリーズとはまた違った広がりを見せるのかなという気はします。定番の楽しみはあるけれど、「『メガテン』シリーズだからこうだろ?」みたいな決め付けはできない幅の広さも期待できるんじゃないでしょうか? そういう意味でも、まだシリーズをプレイしていない人にもぜひ触れてほしい作品ですね。

(C)ATLUS CO.,LTD. 1992,2009

データ

▼『真・女神転生 ストレンジ・ジャーニー』
■メーカー:アトラス
■対応機種:DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2009年10月8日
■価格:6,279円(税込)
 
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