2009年9月8日(火)
メインステージのオープニングを飾ったのは、開発者陣によるチャレンジクエスト。『モンスターハンター3(トライ)』の辻本良三プロデューサー、藤岡要ディレクター、木下研人メインプランナー、そして『モンスターハンターポータブル 2nd G』の一瀬泰範ディレクターが登場し、砂漠を泳ぐ巨大モンスター“ジエン・モーラン”の撃退に挑んだ。
▲ラギアクルス装備のリアルハンターが応援に。ちなみに辻元さんは、この装備について「質感と軽量化にこだわった」と自信満々。 |
▲クエストが始まる前に、クリエイター陣の装備を確認。藤岡さん、木下さん、一瀬さんがジエン・モーランの弱点属性である氷属性の武器を持ってきたのに対し、辻元さんは見た目がおもしろい“シャークキング”を持参。 |
▲そうこうしているうちに、クエストスタート。ここでも辻元さんはフリーダムっぷりを発揮し、船首で映画『タイタニック』のマネを……。最後は結局タイムアップで、クエスト失敗。終了後、開発者陣からは「火力が1人分足りなかった……」、「まさにそれがウチのチームの課題です」といった反省の弁ばかりが飛び出していた。 |
モンスターの生態について藤岡さんが説明するコーナー“帰ってきた! 教えて藤岡先生! モンスター生態講座”。東京大会では孤島で見られるモンスター、大阪大会では砂原に棲息するモンスターについて触れられたが、名古屋大会では水没林に棲むモンスターについての解説が行われた。
▲“農場アイルーの日笠”をかぶって登場した、藤岡要先生と小嶋慎太郎助手。 |
まず最初に取り上げたモンスターは、藤岡先生が「非常に個性的なモンスター」と称する“ロアルドロス”。特徴的な首回りのたてがみは、スポンジ状に変化した鱗(うろこ)とのこと。ロアルドロスは乾燥に弱く乾くと疲労がたまるため、首回りに水をたくさんためることによって、陸で生きることができるのだという。ちなみにロアルドロスはオス、ルドロスはメスで、1匹のオスに複数のメスが群がるというハーレムを形成している。またオス同士はいつも縄張り争いをしており、ハーレムは1カ月以上もたないとのことだ。
▲ロアルドロスは常に縄張り争いをしており、たてがみの大きさを競ったり、角を立てて威嚇(いかく)し合ったりしている。 |
続いて触れられたのが、小嶋助手が大好きだという“チャナガブル”。色素胞をコントロールして地面と同色になり、擬態をするモンスターだ。ヒゲのような器官を持っていて、それらを水底から出して水草のようにユラユラさせる。水没林にはこのヒゲと同じような水草が存在し、この水草を求めて近づいてきた魚を、チャナガブルは一気に飲み込んでしまうという。藤岡先生によると、チャナガブルの捕食方法は「基本的に丸のみ」で、「ガラクタとかも一緒に飲み込んでると思います」とのこと。またチャナガブルで特徴的な外見が、おでこの提灯。これは相手の目をくらませる際に使うということで、一説によると発光バクテリアを興奮させることで光らせているのではないかと言われているそうだ。
▲「一度見たら忘れられない特徴的な外見(藤岡先生)」なチャナガブル。おでこの提灯は「えらい勢いで光ってる!(小嶋助手)」そうだ。 |
▲砂漠の中にあるオアシスのような存在の都市・ロックラックの説明も行われた。この町にはクエストを受注できる酒場などの施設がある他、狩りに役立つ店がそろっている。 |
その後は、参加者からの質問コーナーに。ここではチャナガブルに話題が集中。なぜかチャナガブルの食べ方についての質問が続出した。「チャナガブルは提灯アンコウをモチーフにしているのですか?」、「アンコウ鍋に、チャナガブルのキモを使えますか?」という問いに、藤岡先生は「チャナガブルはアンコウとハリセンボンを色濃く反映させたデザインです」と答えた後、「鍋にも使っていいと思います。鍋はなんでもおいしいから」と苦笑い。しかし次の質問でも「チャナガブルはどうやって食べるのが一番おいしいですか、やはり鍋ですか?」と聞かれると、「やっぱり鍋でしょうね。しかし皆さん、チャナガブルをそういう目で見てるんですねぇ」と少々驚いた様子だった。
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■モンスターハンターフェスタ’09 概要