2009年9月25日(金)
好奇心あおるヒキに注力――光と闇のサスペンス『Alan Wake』インタビュー
東京ゲームショウ開催中の本日9月25日、Xbox 360用アクション『Alan Wake(アラン ウェイク)』の制作者インタビューを敢行した。
本作は、長いスランプから逃れるために訪れた小さな町で、婚約者の謎の失踪に見舞われたサスペンス作家・アラン ウェイクの姿を描いたサスペンスホラー。一見のどかな町であるワシントン州ブライトフォールズを舞台に、アランは“光”を武器に闇――そして自らの“悪夢”に立ち向かうことになる。
インタビューに答えてくれたのは、制作を担当したフィンランドの開発会社・REMEDYのオスカリ氏とマティアス氏。以下にその模様を掲載していくので、ぜひチェックしてもらいたい。
▲オスカリ氏(写真左)とマティアス氏(写真右)。 |
――まずは、本作を制作する上で注意した部分についてうかがいたいと思います。
マティアス氏:本作は、アランを主人公にしたスリラーサスペンスで、ムードに気を使いました。ユーザーに違和感なく恐怖を感じてもらうためには、ムードと説得力のあるストーリーが大事だと思ったからです。
オスカリ氏:ポップカルチャーの要素も取り入れていますし、映画やドラマのようなクリフハンガー(意味深な引きで視聴者に興味を持たせる手法)も用意しています。本作でのこうした演出はとても重要な部分になっています。
――なるほど。それでは、どんな人物がドラマに絡んでくるのか教えてもらえますか?
マティアス氏:これまでに主人公のアラン、そして婚約者が出てくることはお知らせしていましたが、その他にはナイチンゲールという名前の捜査官が登場します。ナイチンゲールは、ブライトフォールズで起きている一連の騒動の元凶がアランなのではないかと疑っています。そういった経緯もあって、アランは警察の手を逃れながら、婚約者を捜すことになるんです。
オスカリ氏:警察に追われるステージで注目して欲しいことは“光”の使い方ですね。これまでアランは、悪夢の中で襲われた際に光を武器にして立ち向かってきました。しかし、警察に追跡される際には光は避けるべきものとなります。見つかってしまうと銃撃されてしまいますから。そうした“ルールの逆転”も見逃せないポイントになっているかと思います。
――お話を聞いたイメージですと、ナイチンゲールは物語に深くかかわってきそうなキャラクターですね。その他にはどんな人物が出てくるのですか?
オスカリ氏:登場人物はたくさんいますよ。それこそTVドラマのようにサブキャラクターを充実させています。物語が展開していくうちに、アランの話だけでなくサブキャラクターたちの話も語られていきます。
マティアス氏:特に昼間のシーンでは、ブライトフォールズで暮らしている人々が登場します。それぞれいろんな理由でこの場所にいるのですが、このあたりは実際に遊んだ時に楽しみんでいただきたいですね。今のところ限られた人物しか紹介できませんが……バリー・ウィーラーという人物はとてもコミカルな役柄になっています。
――基本的に、ゲームは夜に進行していくのでしょうか?
マティアス氏:いいえ、昼間のステージもありますよ。夜のステージばかりですと、目が疲れてしまいますもんね(笑)。
――ゲームの中で、事件はどれくらいの日数で描かれていくのでしょうか?
マティアス氏:いい質問ですね。でも、残念ながら秘密です(笑)。そもそもアランがブライトフォールズにどれくらいいた時点で起こったことなのかも明らかにはしていません。
と、ここまで聞いたところで残念ながら取材終了の時間に。まだまだ“謎”という名の闇に包まれた部分の多い本作だが、そのミステリアスさの一端はうかがえたのではないだろうか? 今後も情報が届き次第お伝えしていく予定なので、ミステリーやサスペンスが好きな人は、注目していてもらいたい。
【開催期間】2009年9月24日~27日(ビジネスデイ:24~25日、一般公開:26~27日)
【開催時間】各日10:00~17:00(一般公開日は開場時間が前倒しになる可能性がある)
【会場】幕張メッセ(千葉県)
【入場料】前売1,000円/当日1,200円、小学生以下は無料
【主催】社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)