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2009年10月8日(木)

キミはどの美少女に仕える? 『戦極姫~戦乱に舞う乙女達~』プレイレポート前編

文:電撃オンライン

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■アドベンチャー&シミュレーションパートのシステムはどんな感じ?

 それでは、ゲームとしてのシステムについて見ていきましょう。基本システムは同じシステムソフト・アルファーのSLG『天下統一』をベースにして、一定条件を満たした時にイベントが発生しながらアドベンチャーパートでストーリーが進行するようになっています。

 アドベンチャーパートのストーリーは各勢力ごとに異なっており、主人公の設定自体も変わります。主君との関係も、毛利や島津、大友では幼なじみ、その他の勢力の場合は流れ者軍師となります。というわけで各勢力におけるシナリオはまったく別のストーリーで、ある勢力ではコメディ的な要素が強かったり、別の勢力ではシリアスな面もあったりとバラエティがあるのもポイントでしょう。

『戦極姫~戦乱に舞う乙女達~』画像 『戦極姫~戦乱に舞う乙女達~』画像
▲このように主人公は島津では幼なじみ、上杉では流れ者という立場に。各勢力のシナリオは、独立したパラレルワールドと考えよう。
『戦極姫~戦乱に舞う乙女達~』画像 『戦極姫~戦乱に舞う乙女達~』画像
▲時には誰もが知っているようなパロディネタ(左)や「いつのネタだよ! 古すぎるぞ」と突っ込みたくなるような懐かしネタ(右)がさらっと登場したりも。

 シミュレーションパートはシンプルで、複雑なルールはなく覚えやすいものです。プレイヤーは“軍備”、“政略”、“作戦”の各フェイズで当主の能力に応じたCP(コマンドポイント)の分だけ行動でき、その後に作戦フェイズで指示した場合、合戦フェイズで合戦が行われるようになっています。

 合戦以外のフェイズではそれぞれできることが変わります。軍備フェイズでは兵士を集めたり、鉄砲を購入するといった軍備の強化、そして配下の武将に俸禄を与えて忠誠度を上げたり、逆に武将を解雇したりもできます。武将や兵士を多く抱えると、それだけ費用がかかるので、ほどほどに。

 政略フェイズは、いわゆる内政と外交です。城を普請して守りを固めたり、治水開墾や楽市楽座を行って石高や町の規模を大きくして、収入が入るようにする内政と、同盟や引き抜きなどの外交ができます。

 ただ、このフェイズで使えるコマンドはその国を支配していないと行えないものが多いので、序盤は使えないモノが多いのが悩みどころ。まずは最低でも1国の支配を固めないと話が進みません。

 また、軍備や政略フェイズでコマンドを実行するためにはCPと軍資金が必要になります。うっかりすると「CPはあるのに軍資金がない!」などと言うことになりかねないので、コマンドの利用は計画的に。

『戦極姫~戦乱に舞う乙女達~』画像 『戦極姫~戦乱に舞う乙女達~』画像
▲軍備フェイズでは武将に俸禄を与えたり、兵を集めたりできますが。ただ、コマンドによっては実行するために条件が必要なものもあるのでご注意を。▲政略フェイズは自国の整備を行ったり、同盟や武将引き抜きなどの外交を行います。このゲームでは合戦よりもこのフェイズでどのような行動をとるかがポイントになります。

 続く作戦フェイズは合戦の準備で、計略コマンドで敵の城の防御を弱めたり、作戦命令を与えて合戦を行う指令を出したりできます。そして、その命令に従って合戦を行うのが合戦フェイズです。

 合戦の仕組みにいたっても非常にシンプル。戦場は横3×縦6のマスに分かれていて、3つの部隊を横に配置します。攻撃方法は長槍、突撃、鉄砲の3種類で、それと部隊の前進と後退の2つの行動、さらに予備部隊との交代の計6種類の行動を選択できます。これを繰り返し、撤退する部隊が出るまで続けます。複雑な戦法を考える必要はなく、とにかく敵を退却させれば勝ちというわけですね。また、場合によっては籠城戦になります。籠城戦では強襲と包囲の2つの攻め方を選んで攻めることになります。

 このように、難しい操作をせずに合戦ができるようになっていて、その分政略で準備を整えるのがポイントになってきます。ハデな合戦を楽しむのでなく、じっくりと内政を行い、準備を整えるほうにウェイトが置かれているのが、このシステムの特徴といえるでしょう。その分華やかさはないのですが、そのあたりはアドベンチャーパートでしっかり補充するということで。

『戦極姫~戦乱に舞う乙女達~』 『戦極姫~戦乱に舞う乙女達~』
▲野戦はマップも布陣も実にシンプル。合戦で奇策を使って勝利するより、その前段階の政略でどれだけ有利な状況を作っておくかが決め手といえるでしょう。▲籠城戦では兵力が減るが効果の高い強襲か、兵力は減らないが効果は少なく軍資金もかかる包囲かを選べます。

 そのアドベンチャーパートですが、ゲームの最初にプロローグとしてスタート時点の状況説明部分が入り、その後はシミュレーションパートで一定の条件、たとえば自国内統一や支配国数が増えるなどをクリアするごとに発生するようになっています。さらに、政略フェイズのイベントコマンドを選ぶことで発生することもあります。

 シミュレーションパートの合戦中以外の各フェイズとアドベンチャーパートではシステムメニューを呼び出してセーブや環境設定ができるようになっているので、慣れないうちはいろいろなコマンドを試してみるのがよいでしょう。

 ゲーム開始時に選択する勢力は6つあるわけですが、選ぶ勢力によってゲームの難易度が変わってきます。たとえば、織田はゲーム開始時に四方を敵対勢力に囲まれているので、どうしても戦力を分散することを考えなくてはいけません。逆に島津は九州の端からスタートするので、勢力を伸ばす方向は決まってくるし、攻めてくる相手の方向も同じなので、楽に進めることができます。また、最初の勢力は大きいけれど、その分最初から俸禄などのコストが多く必要で、軍資金の確保が大変な大友なども難易度は高いといえるでしょう。

 最初のおすすめは、CPが多く配下に有能な武将が多い毛利と、統率力が高く合戦に有利な上杉です。毛利ならば、まず豊富なCPを活用して内政を固めつつ引き抜きなどで戦力を増強してから西または東方向へ進行するのがよいでしょう。逆に上杉であれば、その武力にものを言わせて序盤に東北方面へ進出するか、最初から武田と全面戦争に持ちこんでもおそらく勝てるんじゃないかと思います。

 各勢力の特徴などはチュートリアルで確認できるので、ゲームを始める前にまずチュートリアルを見て、どのような特徴があるのか、どうゲームを進めればよいのかなどを把握しておきましょう。

『戦極姫~戦乱に舞う乙女達~』画像 『戦極姫~戦乱に舞う乙女達~』画像
▲ゲーム開始時の各勢力の置かれている状況やおすすめの戦略がチュートリアルで確認できるので、これを参考にしよう

 さて、ここまでいろいろと説明してきましたが、実際にどのようにゲームが進行するのかは次回のプレイレポート後編でお伝えします。やはり戦国覇者ということで、難しいのは承知の上で織田陣営で挑戦してみたいと思います。実際にどのように進んでいくのかは次回をお楽しみにしてください。(田村眞治)

(C)2009 SystemSoft Alpha Corporation
※画面は開発中のもの。

データ

▼『戦極姫~戦乱に舞う乙女達~』
■メーカー:システムソフト・アルファー
■対応機種:PS2/PSP
■ジャンル:SLG
■発売日:2009年10月29日
■価格:PS2限定版 9,240円/PS2通常版 7,140円/PSP限定版 8,190円/PSP通常版 6,090円(各税込)
 
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