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2009年11月17日(火)

予想以上の爽快感!MORPG『Dragon Nest』先行体験会レポ

文:電撃オンライン

『Dragon Nest』

 NHN Japanはポータルサイト“ハンゲーム”でのサービスを予定しているPC用オンラインA・RPG『Dragon Nest』の先行体験会を、東京・名古屋・大阪の国内三都市のネットカフェで順次実施。編集部では11月14日に東京のアイカフェ AKIBA PLACE店で行われた体験会に参加してきた。開発元の韓国でも第2次クローズドベータテストが終了したばかりという開発中の本作品を体験したのでレポートをお届け。

 当日は10:45より先着順で受付を行い、韓国語版クライアントでソロプレイとパーティプレイ合わせて、1人30分程度の試遊ができた。専用PCは4台用意されており、簡単な操作方法や行き先をスタッフが丁寧に解説してくれるというスタイル。午前中の東京都内はあいにくの雨模様だったが、いち早く『Dragon Nest』を体験するために受付開始と同時に乗り込んできたプレイヤーもいたようだ。

 『Dragon Nest』自体はこれまでに、韓国最大のゲームショウ“G★”などにムービーやプレイアブルな試遊台が展示され、ある程度の情報は既出だが、電撃オンラインで本タイトルを取り上げるのは初となるため、簡単なゲーム紹介を交えつつ体験プレイの手ごたえなどをお伝えしよう。なお体験会でプレイできたのは、韓国の最新クライアントバージョンとなる。

 ものすごくザックリ『Dragon Nest』のバックストーリーを説明すると、竜によって荒廃した世界を、冒険者たるプレイヤー達が救うというシナリオになっている。何しろ韓国語バージョンなのでNPCとの会話などがまったく読めなかったのだが、実際にはもっと奥深いメインシナリオが用意されているらしい。スタッフに話を聞いたところ「既存の韓国産オンラインゲームからは想像できないほど、きちんとした世界観とボリュームのあるシナリオを用意しています」とのことであった。

 プレイヤーはゲーム開始時にソーサレス、ウォーリア、アーチャー、クレリックの4つからクラスを選んでキャラメイキング。性別は職業固定で、髪の色や髪型、顔タイプ、初期服や手袋の色などをカスタマイズできる。日本でのサービス時には数パターンのボイスを実装する予定だ。ゲームの基本はインスタンスダンジョンの攻略というMORPGスタイルで、最大4人のパーティで挑戦できる。街と街をつなぐ通常フィールドにもモンスターは出現するが、1匹~3匹というオマケ程度でしかない。1つの街から複数のダンジョンへの入り口が繋がっているので、これを繰り返し攻略しつつ、自分のレベルに合わせて次の街へ移動するというプレイスタイルになりそうだ。本バージョンでは3つの街しか実装されていなかったが、日本でのサービス時には増える予定である。

『Dragon Nest』 『Dragon Nest』
▲クラスと性別については、固定ではなく男女選べるようにするよう現在検討中とのこと。
『Dragon Nest』 『Dragon Nest』
▲白い移動ポータルは次のエリアへ、赤いポータルはインスタンスダンジョンの入り口となる。

■戦闘はインスタンスダンジョンのMOスタイル

 操作はキーボードとゲームパットの両方に対応。キーボード操作の場合移動はWASD、通常攻撃が左クリック、スキルは1~0の数字キーに割り当て可能で、一部の召還魔法などは右クリックで発動する。戦闘はノンターゲット方式で、画面中央に表示される照準を敵に合わせ、さらに各攻撃スキルの射程距離を見極めつつ発動させねば当たらない。モンスターの攻撃スキルはうまく前後左右へ移動することで回避が可能だ。筆者は範囲魔法が優秀なソーサレスを選んだため、序盤の比較的易しいダンジョンでは、とにかく強力な魔法を連打していればボスモンスターも簡単に倒すことができた。しかし適正レベルのダンジョンでは、やはりHit&AwayがきちんとできないとスタンやDot攻撃をくらってしまう。操作感で言えばゲームポットの『ファンタジーアース ゼロ(FEZ)』に近いが、群れをなしてくるモンスターを一掃する爽快感、スピード感、そしてアクション性の高さは『Dragon Nest』の方がより強いと言えるだろう。

 キャラクターの成長はレベル制で、強さの基準はステータスよりもどちらかといえばアイテム依存型。新しいスキルはレベル条件を満たしていればNPCから購入でき、レベルアップ時にもらえるSPポイントを割り振ることで、スキル自体を強化できる。今後は8対8、16対16のPvPシステムの実装も予定している。

『Dragon Nest』 『Dragon Nest』 『Dragon Nest』
▲三人称視点のTPSで、画面中央の照準を敵に合わせていく。範囲攻撃でも有効射程距離が表示されないので、敵との距離感は経験とカンに頼ることになる。
『Dragon Nest』 『Dragon Nest』 『Dragon Nest』
▲ダンジョンクリア時にはクリアタイムや倒したモンスター数、などを合わせたクリアランクが決まり、ランクに合わせてランダムで報酬アイテムが配布される。

 最後には4人でパーティプレイに挑戦。アーチャー2名にソーサレスとウォーリア1名ずつという後衛職多目の構成、かつ回復アイテム無しという厳しい条件だったが、お互いフォローしあいながらのボスモンスター討伐戦は、なかなか楽しい。初めてチャレンジするダンジョンはクリアするだけで精一杯でも、2回、3回と同じダンジョンに挑戦するうちに、クラスごとの役割や攻略方法がプレイヤーによって研究されていくことだろう。何しろ最大4人パーティという人数は決して多くないため、高レベルプレイヤーが数の力でゴリ押しクリア……というわけにはいかないのだ。

『Dragon Nest』 『Dragon Nest』
『Dragon Nest』 『Dragon Nest』

 国内でのサービススケジュールが未定という状況で、こういった形の体験会を実施した点についてスタッフにたずねてみた。本作品は今年9月にNHN Japan社内でごく一部のプレイヤーを対象とした体験会を行ったのだが、その際プレイヤーの反応がすこぶる良く「ぜひこういった機会を今後も設けてほしい」との要望が強かったため、誰でも無料で参加できる先行体験会の実施を決めたとのことだ。

 30分の体験プレイだけでは、コンテンツの充実度ややりこみ要素、MORPGに必須なコミュニティ機能といった部分については分からなかったが、アクション性は高いが直感で分かりやすいインタフェース、派手なエモーションと戦闘の爽快感など『Dragon Nest』は今後に期待できるタイトルだといえる。日本国内でのサービスに関して情報が出てくるのを今しばらく待っておこう。

Published by NHN Japan Corporation (C)EYEDENTITY GAMES Inc. All Rights Reserved.
※ゲーム画面は全て開発中のものです

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