2009年11月26日(木)
寒さが肌をさす今日このごろ、皆さんいかがお過ごしでしょうか。どうも、初めまして、しがないライターをやっておりますマッスル深澤と申します(おまえも時候のあいさつからか)。今回、プレイレポートをお届けするのは、アルファ・ユニットから11月19日に発売された、DSi『モンスターファインダー』。DSiのカメラ機能をフルに使ったゲームということで、皆さんかなり気になっていると思います。ですので、ここでしっかりとどんなゲームか確認していってくださいね!
▲DSi専用ソフトということで、なんと、パッケージとDSカードの色が白に! 店頭では、この白色を目印にしましょう。 |
▲本作の主人公・タケル。 |
地図にのっていない不思議な島・オブキュラス島。この島は、世界とは別の次元に存在し、一定の周期で姿を現わす無人島。しかし、久しぶりに姿を現した島には、なんと、あるはずのない街が存在していた。その街を調査するために、今、1人の潜入捜査官が派遣される――。といった感じで、本作の物語がスタート! この、街を調査するために派遣された潜入捜査官というのが、本作の主人公・タケルくんです(名前は変更可)。
街に降り立ったタケルを待っていたのは、主人公の相棒となる潜入捜査官の少女・ユイカ。会ってそうそう、主人公に向かって「さえない顔ねー」と、きびしいひと言を放ってくれましたが、美少女だから許しちゃう! どうやら、今後はこのユイカちゃんと一緒に、街の調査をすることになるようです。最初こそ、こんなにツンツンしているユイカちゃんですが、きっと後半ではデレてくれるんですよ! そうですよね? アルファ・ユニットさん!!
と、美少女に見とれていたボクが悪いのか、突然モンスターが襲ってきました!? なぜ? どうして? Why? と、あたふたしているボク&タケルに向かって「これを使って」と謎の美少女から贈り物が。謎の美少女に言われるがまま、一見すると銃のような物体に付いているトリガーを引くと、本作のキモである“カメラモード”に突入しました!
▲ユイカちゃんからの口撃を受けながらニヤニヤしていると、突然モンスターと謎の美少女出現! なんか、TVアニメとかの冒頭でよくある王道展開で、ワクワクしてきます。 |
“カメラモード”に入ると、DSiのカメラが起動して写真を撮影できる状態になります。撮影する被写体は、風景や人の顔、食べ物など、どんなものでもOK! それらを撮影することによって、モンスターが出現して捕獲することができるのです。捕獲とは言っても、戦って弱らせるとか、タッチペンを使って何かする、といった特別な操作はいりません。撮ったらすぐゲット! そこは楽でいいですね(笑)。ちなみに、被写体によって出現するモンスターは変化します。そして、捕獲できるモンスターは、なんと150種類以上もいるので、モンスターをコンプリートする楽しみもありますね。
さて、モンスターを捕まえたところでいよいよバトル開始です。今回は物語の冒頭ということもあって、戦闘コマンドの1つ“わざ”しか使えないようになっています。そんなわけで、難しいことは考えず、とにかく“わざ”を使って攻撃! 行け! ボクのモンスター!! って、あれ? なんか、1撃で倒しちゃったんですけど……。もしかして、1体目で当たりを引いたのかな?
▲ちなみに、もう1度最初からプレイして、別のモンスターで戦ってみたら、2回の攻撃で倒せました。どうやら、初めの戦闘ということで、敵モンスターはかなり弱めに設定してあるみたいです。 |
無事にモンスターを退治したボクは、助けてくれた謎の美少女・ミサ(タケルとは別の捜査チームに所属しているらしい)から、今回の任務について聞かされました。この街には、“バトルコロシアム”というモンスターによるトーナメントがあって、これを勝ち抜いていくことで、“オブキュラス島”に街が出現した理由や、なぜモンスターが出現するのか、といった謎が明らかとなるみたい。んじゃ、サクっと謎を解明するために早速トーナメントに出場してみましょう。
▲こちら“バトルコロシアム”のエントリー画面。オペレーターのお姉さんがカワイイ! 本作の女性キャラクターはみんなカワイイですね。 |
まずは、大会への参加資格を得るために、オペレーターのお姉さんと戦う“エントリーバトル”に挑戦。というか、“エントリーバトル”も冒頭の戦闘のように“わざ”を選択しているだけで勝つことができました。この戦闘に勝利すると、リザルト画面で“ランク”が2に上がった、というメッセージが表示されます。“ランク”は、いわゆる主人公のレベル、熟練度を表す数値。“ランク”が上がることで、“コントロールりょく”と呼ばれる、モンスターを制御する力が上がっていきます。モンスターには、それぞれ“コスト”があって、デッキに組み込むモンスターの合計コストを“コントロールりょく”内に収めなければデッキに組み込めないんです。主人公の初期“コントロールりょく”が4で、最弱のモンスターのコストは3なので、最初は1体しかデッキに入れられないのですが、試合に勝って“コントロールりょく”を上げていくことで、より多くの、そして、より強いモンスター(コストの高い)をデッキに組み込むことができるのです。
ただし、カメラさえあればいくらでもモンスターを捕獲できるかというと、実はそうでもないんです。モンスターを捕獲するには、“カプセルバレット”という捕獲用の容器をショップで買わないといけません。お金を稼ぐには、出場料を払って大会に出て、さらに勝たないといけないので、あまり変なモンスターばかり捕獲していたり、負けてばっかりいると金欠になることもあります。
さて、“ランク”が2に上がり、“コントロールりょく”が6にアップしたことで、コスト3のモンスターを2体、コスト4のモンスターなら1体までデッキに組み込むことができます。なので、ここからは本作の醍醐味である“モンスター集め”をしていくことになります。ちょうど、コスト3のモンスターが1体だけでは苦しくなってきたので、コスト4のモンスターをデッキに組み込もうとしたのですが……いくら撮影しても、コスト4以上のモンスターがちっとも出ない! それもそのはず、このゲームにはカメラにもレベルがあったのです!
▲いくら撮影しても、ガー(写真左)やスカルエーター(写真中心)、マッシュテート(画面右)などのコストの低いモンスターしか出現しませんでした。皆さん、説明書はしっかりと読みましょうね(笑)。 |
主人公は、初め“タイニーカメラ”という一番レベルの低いカメラしか持っていません。でも、“バトルコロシアム”に勝ち進んでいくことで“トゥルーカメラ”へ、そして、最終的に隠しモンスターも出現させられる“マスターカメラ”へとレベルアップしていきます。“トゥルーカメラ”を手に入れていれば、“コントロールりょく”が12になっているはずなので、ここで最大4体のデッキが組めるようになります。デッキ内のモンスターが増えれば、1体 vs 1体でただ殴りあうのではなく、モンスターの特性や攻撃射程を見極め、6マスのエリア上を、有利な位置を取り合うように移動させる駆け引きなどが生まれるのです。また、フィールド上にはモンスターを3体までしか出せませんが、4体以上デッキに入れていれば、自分のターンならいつでも、フィールドと控えのモンスターとを交代することが可能です。ダメージを受けたり、苦手な“わざ”を持っているモンスターがいたら交代するなど、戦略性の高いバトルが楽しむことができるようになります。なので、デッキに4体以上のモンスターを組めるようになってからが、真の『モンスターファインダー』のバトルだと言えるでしょう!
▲バトルのポイントは交換と移動。いろんなタイプのモンスターを控えに置いておき、苦手な“わざ”を持ったモンスターが相手にいたら、即座に交代させましょう。そして、相手の攻撃射程外に移動したり、ダメージを受けた仲間モンスターと入れ替わるように移動するなど、目まぐるしく戦局が変化します。 |
本作は、どんな場所、ものを撮ったら、一体どんなモンスターが出てくるのか、という“探す楽しみ”と“モンスター出現時のドキドキ感”。また、モンスターにはそれぞれ相性(属性)があるので、相手モンスターの弱点を突くようにデッキを組む、“考える楽しさ”や、最大6体 vs 6体で行われる、シンプルながらも奥深い戦略性のバトルなどが魅力ですね。モンスターが150体以上いますので、コンプリートしたいやり込み好きな方などオススメです! 気になった方は、ぜひプレイしてみてください!(マッスル深澤)
(C)ALPHA UNIT 2009