2010年1月18日(月)
これからおやすみの方も、そしてお目覚めの方も、さあさあ、レビューのお時間です。今回はわたくし、星の海をふよふよと漂い続けて早○年のライター・サガコが、昨年末に発売されたPSP『スターオーシャン1 First Departure(以下、SO1)』(アルティメットヒッツ)の情報をお届けいたします。
▲リメイクされたPSP版が発売されたのは、2007年。もう2年以上経ってるなんて、時の流れは早い……。 |
思い返せば、シリーズ1作目となるスーパーファミコン(SFC)版が発売されたのは1996年……私、まだ制服着てたころですね。お肌も心もプリプリだったあのころ。テレビにかじりつき、寝る間も惜しんでプレイしたものでした。あの当時、いったい誰がこういうゲームを家の外に持ち出して、携帯しながら遊べるなどと想像したことでしょうか。
ちょうど「PSPで遊ぶタイトルがひと段落したところなんだよねー」というあなた! オトクな価格で買えるアルティメット ヒッツで、生まれ変わった星の海へと旅立ってみてはいかがですか?
▲いろいろかっこよくなっております。遊びやすさも増しております。 |
本作の舞台設定は近未来。地球人類が宇宙開拓に成功し、銀河を旅するだけの科学力を得た時代。地球より遠く離れた未開惑星ロークから、物語はスタートします。
▲ロークに住む人々の祖先は、ネコ科の生き物。フェルプール族といって、耳とかシッポとか生えてるんです。 |
実際にね、あと100年くらいたって太陽系の外まで行ったら、こういう人たちの住む星があるかもしれませんよね。語尾に「ニャ」とかついてたりして「うっそー」みたいなね。そしたら、地球の大きいお兄さんたちは大騒ぎでしょうね。いや、そのころにはプチ整形でホントにほわほわのネコ耳がくっつけられたりしそうな気もしますけどね。あ、この話でそんなに盛り上げなくていい? そりゃそうね。
▲そのローク人のラティたちと、地球人のロニキスたちがうっかり出会ったことで、物語はあれよあれよと急展開なのでございます。 |
ロークを調査に訪れた地球の軍人ロニキスたちと、ローク人のラティやミリー。惑星に蔓延している謎の病気“石化病”を治す薬を求めて、彼らは未知なる力を利用し、命がけで300年前のロークへと時空を越える決断をするのです。
▲この辺、ムービーが入ってすごく盛り上がるのであります。 |
そんなわけで、過去のロークを舞台に治療薬を求めて始まる冒険の旅。治療薬を手に入れ、再び元の時代に戻り、ラティたちのロークを救うことができるのか? 壮大な物語が幕を開けることとなります。
PSP用ソフトとしてフルリメイクされた本作は、SFC版に比べてはるかに遊びやすくなりました! というのも、戦闘システムに『スターオーシャン2 Second Evolution』のシステムを採用して、大きくリファインされているからなんです。
▲カンタンな操作で、誰でもアツい戦闘を満喫できるのであります! |
SFC版はターゲットを選択して移動したりするのがとかく面倒で、難易度を高めていた側面もありました。でも、本作ではそういうストレスは一気に解消!! ボタンを連打するだけでも敵をガンガン攻撃できちゃう、気持ちのいいシステムになっています。敵をどんどん追いかけて、通常技から必殺技へコンボ! なんてのも、カンタン操作で実現できるんです。
▲必殺技はド派手で威力も大。積極的に使ってガンガン攻めましょう。 |
また、地球にはない特別な力として、魔法のような“紋章術”という力が存在するのですが、こちらも派手なエフェクトで戦闘を盛り上げてくれます! 仲間と協力しながら、敵をボコボコにする……なんともいえない爽快感あふれるバトルをぜひ楽しんでください。
▲小さいキャラがちょこまかしてんのも、なんかかわいいのです。 |
他にも、フィールドマップが立体的になっていたりして地形なども把握しやすいし、回復アイテムや装備品を自分で作れるアイテムクリエーションも、要素やレシピが増えています。システム面や戦闘の難しさでSFC版を投げ出してしまった人も、これなら楽しみながらプレイできるのではないでしょうか。
▲パフェを作ったり、炒め物を作ったり……アイテムクリエーションはホントに楽しいんですよー。 |
そして、PSP版最大のポイントといえば、やはり豪華声優陣によるフルボイスの実現でしょう! さらにさらに! SFC版では仲間にできなかった、フェザーフォルク種の少女・エリスや謎の美少女(ん? 美?)ウェルチも仲間にできるようになっています。キャラ&声優陣の豪華さは、数あるリメイク作品の中でも1、2を争うのではないでしょうか。
▲美しいムービーも随所に。個人的にはOPムービー、何度も見ちゃうのであります。 |
さらに、本作の人気システムであるプライベートアクション(PA)でも、オリジナルシナリオが多数追加されています! 街をめぐって、仲間に話しかけると不意に発生するプライベートなエピソード。これを探して回るのが楽しいんですよね。追加シナリオにはキャラ同士の恋愛にまつわるエピソードもあって、しかもそれがフルボイスでしょう……なんともいえず、こっ恥ずかし~い感じで耳をくすぐられる気がするのは、私だけなんでしょうか。
▲ロニキスとイリアのPAは非っ常ーにオススメです。オトナの恋がもどかすぃぃぃ!! |
本作には仲間同士の感情値という隠しパラメータがあって、PAや戦闘などで増減します。いかに相手と長い時間を過ごし、好印象を与えることができるか。それによってエンディングの内容も変化しますので……ぶっちゃけ星の危機を救うことより、仲間の感情値を操作する方に必死になっちゃったりします。まぁ、そこも『SO』シリーズのおもしろさだったりするのですが。
▲好きな人に、想い、伝えられるでしょうか。 |
ところで、2月4日に発売されるシリーズ最終作、PS3『スターオーシャン4 -THE LAST HOPE- INTERNATIONAL(以下、SO4I)』。こちらは地球人類がはじめて宇宙に旅立った時代のお話が描かれています。主人公らはいくつかの惑星を渡り歩くのですが、そのなかにもなんと、惑星ロークが登場するのです。
▲『SO4I』の惑星ローク。 |
時代としては、ラティたちが冒険していた300年前のロークよりも少し前……そこには、彼らと縁のある人々の姿も。
▲占い師のイレーネ・ファーレンス。ラティのフルネームは、ラティクス・ファーレンス……これって!? | ▲仲間となる紋章術士サラ・ジェランド。ラティの仲間になるヨシュア・ジェランドと姓が同じ! |
過去作とのさまざまな関連性が楽しめる『SO4I』。PSP版の『SO1』と『SO2』をプレイしておけば、より物語が味わい深くなる仕掛けがたっぷりなのです。『SO4I』をプレイするつもりの方なら、ぜひPSP版の上記2作を遊んでおきましょう!
どうですか、皆さん! これだけいろいろ詰め込んで、今ならオトクな2,940円(税込)。アルティメット ヒッツ万歳、でございます。今まで『SO』シリーズをプレイしたことがないという人に、この機会はうってつけ! ぜひぜひ遊んでみてください!!
個人的に私が一番楽しんだシステムは、アイテムクリエーションだったりします。ちまちまちまちまモノをつくるのが本当に楽しくって。作ったものを店に転売して、お金貯めたりするのが楽しくて楽しくて(金の亡者プレイ)!
まあ、私のようにアイテムクリエーションが楽しくって、物語が前に進まないよーとか、仲間ができるたびにPAを探しに前の町に戻ってしまって、物語が前に進まないよーとか、そういうのをみなさんもぜひ体験していただければと思います。クリアするだけがRPGの楽しさじゃないですもんね。いや、あの、でも、ぜひぜひちゃんとクリアしてくださいね!? クリアしたその先には、トライエース作品おなじみの、あのすごいダンジョンが待ってますから!!(サガコ)
▲2,940円でどんだけ遊ばせてもらえるんだって話です。ウェルチさんの“にーべるんなんとかー”を見たい人は、クリア後もがんばりましょう。 |
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