2010年2月24日(水)
▲若林直美さん(委員長役) |
――えーと、まとまったような、そうでないような。では『8th』についてですが、今回の収録ではいかがでしたか? 収録時に楽しかった点もありましたらお願いします。
若林 やっていておもしろかったのは、人の会話をさえぎるところ。
今井 委員長は、そういうの多いよね。
若林 「だらぁぁぁぁぁ!」みたいな。
下田 それ、こっちとしても結構気持ちいい。
若林 そうなんだー。自分は、しゃべっている時は一生懸命なので、人がやっているのを見るのも楽しいですね。
全員 うんうん。
若林 樹里ちゃんの吐きっぷりとか。突拍子もないキャラを出してくるニッチとか。あと、相も変わらず貫くマイポンとか。すごくキャラを貫いてたもん。1人だけ崩してなかったよ!
下田 実はキャラが……なんかよくわからなくなってきちゃって(笑)。最初はちゃんとしたマイポンの絵がなかったんだけど、途中からすごくかわいい絵になったんですよ。それを見て「この子は最後まで、ちゃんとかわいい子じゃないといけない」って思うようになったんです。みんなが「うわー!」って台風を巻き起こしているところを、1人で台風の目になって、というイメージで。
若林 私は、今井さんに負けないように、と思ってやっていました。
今井 (若林さんについて)いやーすごかった。でも今日の私はクールだったよ?
若林 えー?
今井 いつもは(収録後に)廃人になっていたんだけど、今日の私は最後まで凜(りん)としていたね。
若林 ……そんな、みんなが壊れたり壊れなかったり斜めにいったりしている姿を見ているのが、本当に楽しかったです。
滝田 私は前回、マイポンさんが欠席の時に出させていただいたんですけど、その時からNAOMIに裏が……。スイッチが入って男っぽい戦闘系になっていて、よくわからなかったです。
若林 やってて楽しかったの?
滝田 楽し……かったです。(棒読み)
水原 全然楽しそうじゃないじゃん!(笑)
若林 “カッコ棒読み”とか書かれちゃうよ! 電撃さんならやるよ!?(編注:そのまま書かせていただきました)
滝田 えーと、とにかく最初から最後まで(ストーリーが)“すごいな”と思いました。……あ、やってて楽しかったところ、ありましたよ! 最後の「中華屋に行こうか」みたいなヤツ。
今井 それ、ただのアドリブのところじゃん!
▲水原薫さん(ニッチ役) |
水原 私は……あんまり楽しくなかった(笑)。いや、楽しいんだけど、どこがって言われると「全部が楽しい」という模範解答になっちゃうからなぁ。そうそう、みんながマイクワークに気を使って、交互にマイクの前に立つのもおもしろかったですね。足音を立てないように……とか。
下田 一発録りですしね。
水原 (マイクワークは)どこの現場でも味わえるものなんですけど。でも、この収録では自分の目の前でみんなが動いているから、お互いにすごく気をつけながらスタジオの中を歩いていて。
若林 スタジオの大きさが8畳くらいかな。
水原 普段のスタジオに比べると、ちょっと狭いくらい。
今井 でも、いつも(『たなくまCD』を)録っているところの倍くらいはあるんだよね。
水原 そう。いつもより倍くらいあるのに、みんなの心遣いが変わっていないところが、ちょっとうれしかったんです。
下田 『たなくまCD』ですから、正統派な萌えセリフを聞かせるところも何カ所かありまして。そういう時、みんなそれまでは好き勝手に暴れていても、正統派なところはビシッと決めてくるところを見て、私は「すごいなぁ、役者だなぁ」と感じましたね。あと初期のころは、たなくま役は別の方がやっていたんですけど、増山くんが来てくださって。彼の独特な言い回しが、いきなり脇腹をくすぐられるような感じで(笑)。
水原 プロの声優さんですが、いい意味で“素人くささ”というか……。
下田 たなくま観があるというか。
若林 (たなくまさん本人が)どんな感じでしゃべっているかをメモしていますよね。
下田 最初は増山くんも、ハジけることに躊躇(ちゅうちょ)していた部分があったんですが、今回は「躊躇なんてするもんか!」というくらいの勢いでして、私も何度も笑わせていただきました。(少年役の)小杉ゆう子ちゃんも、途中から一緒にやらせていただいたんですけど、彼女のじわじわハジけてくる感じがツボでして。ラジオでわかりん(若林さん)と一緒に乗っかっていく“はっちゃけている”感じも、普段の彼女とはギャップがあっておもしろかったです。
今井 この作品を買っていただければわかると思うんですけど、表はかわいらしいイラストで、裏は私たちの写真なんですね。ですからみんな学習していまして、この作品に関しては全員「写真を撮るぞ」ということを理解した服装で収録に来ていると。それを見た時に「みんな仲間だな」と思って楽しくなりました。
水原 そこかよ!
滝田 わかりますよー、その気持ち。
今井 だって! 「みんなわかってるー」っていう格好なんだもん。あと普通は、収録が終わった後に撮影するんですけど、この作品は収録前に写真を録っていただけるという優しさがあるんです。それがなんとなくシュールで「まだ録音していないのに写真かー」と感じました。
水原 写真が終わったら(収録も)終わりました、みたいな気分に。
今井 カメラマンの方が「写真終わりました!」っておっしゃると帰りそうになる。
若林 (今日も)帰りそうになってたね。ダメだから!
今井 収録では、今回が一番おもしろかったですね。今までは不条理ギャグのような作品でしたが、今回は物語もちゃんとあって「なぜそうなって、どうしてそれを打開しようとして右往左往するのか」というところまでしっかり描かれています。
若林 これ、記事だけ読んだ人はすっごい壮大な話だと思っちゃうよ。
今井 なぜ私がこれほどまでに熱く語っているかは……。『8th』でシリーズを初めて聴く方は『7th』以前のものもなんとか手に入れて聴いてみてほしいです、そうすればこの感動が伝わるはず(笑)。
全員 (失笑)
今井 だって私、前回の時は「シュコーシュコー」って言っていた記憶しかないもん! これだけ聞いたら、もっとどうかと思うじゃないですか! 今回はリーダーとして、ちゃんとバトってましたからね。
水原 うんうん。
若林 店長として頑張ってた。
今井 今回は、委員長チームとスキャミンチームでガチンコバトルをやっています。そこでは特に、たなくまのジャッジの声が大好きです。ぜひ聴いてください。最高です。
――増山さんのジャッジの声がいいと思った方。
全員 はーい。
今井 名前を呼ぶ時もいい。「赤コーナー~」みたいな。
若林 英語で読み上げる女の人をマネしようとしているのに、出し切れず声のトーンが下がってしまうところも。「いい~んちょ~ぅ↓」「そこで下がるなよ!」っていう。しかも、赤コーナーでは上がるけど、青コーナーではなぜか下がる(笑)。
今井 そこが、たなくまさん本人を見ているような気がしちゃって。本当に双子なんじゃないかと思うくらいに。
滝田 きっと付き合っているんじゃないですか?
今井 そうかも。
若林 そんなBLいらないよ!
今井 今度2人での対談とか、いいんじゃないですか?
若林 誰がそれを聴きたいの?
今井 うちら(笑)。ネットで流したらいいんじゃない? この感動を私たちだけで味わっていたらもったいない。
――増山さん、前はそこまで似ていらっしゃらなかったような……。
今井 そうなんです、そうなんですよ!
下田 お顔も、声も、雰囲気も似ていらっしゃる。
若林 それは、ほめ言葉なの?
今井 まあ確かに、“チアリーダー居酒屋に行っている人に似ている”って言われてもねえ。
下田 じゃあ、たなくまさんのいいところに似ている。
水原 お、フォロー上手。
(C)WAVEMASTER