2010年3月11日(木)
バンダイナムコゲームスから発売されたPSP用ソフト『魔法少女リリカルなのは A’s PORTABLE-THE BATTLE OF ACES-(以下、魔法少女リリカルなのはA’s PORTABLE)』。本作の開発陣と、電撃オンラインが対戦を行った!
今回の対戦企画は、『魔法少女リリカルなのはA’s PORTABLE』の魅力に取りつかれ、発売から1カ月以上が経った今でも対戦をしているという、電撃オンラインの対戦アクションゲーム好き・カネキングとkbjが、その特訓の成果を試すべく提案したもの。
バンダイナムコゲームスさんに事情を話したところ、なんと開発元のウィッチクラフトさんを交え、対戦動画の収録やインタビューまで快諾してもらえた! これらを織り交ぜつつ、『魔法少女リリカルなのはA’s PORTABLE』の魅力をたっぷりお伝えするので、本作をプレイ中の人はもちろん、まだプレイしていない人もぜひチェックしてみてほしい!
なお、この対戦企画の模様は、対戦会・前編、インタビュー、対戦会・後編の3回に分けて掲載する予定だ。第1回目となるこの記事では、対戦会の前半をレポートする。また、3月26日にPlayStation Store配信開始となるダウンロードコンテンツ『DLマガジン デジタルなのは 第二号』の情報も届いたので、あわせて掲載する。
今回の挑戦を受けてくれたのは、前回インタビューにも応じてくれた、本作のトータルゲームデザイナー・金子彰史さん(ウィッチクラフト)、ゲームデザイナーの國本豊さん(ウィッチクラフト)、プロデューサーの富澤祐介さん(バンダイナムコゲームス)の3人。
まずはその中から、腕に自信のある金子さん&國本さんのウィッチクラフトタッグが、電撃オンラインのカネキング&kbjと2on2の総当たり戦を行うことになった。1勝1敗だった場合は、両試合の勝者同士が対戦し、決着をつける形式だ。
なお、ルールは隠しキャラクターであるマテリアルズを含む全キャラクターが使用可能、スキルカスタマイズも自由だが、一部の永久コンボや、逃げるだけといった消極的な動きはNGとなった。
ここからは、対戦動画とともに試合の模様をお伝えする。見どころなどもあわせて掲載するので、試合を見る前に一度目を通してもらえると、より動画を楽しめるはずだ。
本作は、相手と向き合って攻撃し合う対戦格闘ゲームに近い作品だが、距離によって“ロングレンジ”と“クロスレンジ”の2つのレンジが自動的に切り替わり、使える技などが大幅に変化する特徴を持っている。
操作自体は非常に簡単だが、この2つのレンジの要素が、対戦に深みを与えている。動画を見る前に、それぞれのレンジの特徴を押さえておくと、対戦内容をより楽しめるだろう。各レンジの特徴は次の通りだ。
●“ロングレンジ”……遠~中距離のレンジ。カメラが自キャラクターの後ろに回り込み、□、△、○ボタンに割り当てられた遠距離魔法などを使って攻撃する。相手が放った攻撃をどうかわすか、攻撃のスキに技をどう当てていくかがポイントになる。
▲“ロングレンジ”は、基本的に遠距離魔法の撃ち合いになる。遠距離魔法で競り負けるキャラクターは、いかに距離を詰めるかが問題だ。 |
●“クロスレンジ”……近距離のレンジ。カメラが横に回り込み、普通の対戦格闘ゲームのような画面になる。□でアタック(通常攻撃)、△でブロック(当て身のようなもの)、○でキャッチ(投げ)を繰り出せ、それぞれ3すくみの関係になっており、そこで読み合いが発生する。
▲アタックはキャッチに勝ち、キャッチはブロックに勝ち、ブロックはアタックに勝てるといった具合に、3すくみになっている。また“クロスレンジ”では、いわゆる超必殺技“フルドライブバースト”も繰り出せるので、一発逆転も起こり得る。 |
なお、両レンジ共通で重要になるのが“EXガード”と呼ばれるシステム。これは、相手の攻撃が当たる直前に、タイミングよくガードした場合に発生する特殊なガード動作だ。ガード時の硬直がなくなり、ガードやロングレンジでの攻撃に必要なMPが大幅に回復するメリットがある。狙って行うのは難しいが、これを使いこなすことで遠距離から飛び道具を連発してくる相手などとも渡りあえるようになるだろう。
▲EXガードは、本作のキモともいえるシステム。成立させるのは難しいが、反撃のチャンスを増やせるので、積極的に狙っていきたい。 |
それではいよいよ、第1試合・金子さん(ザフィーラ)対kbj(シグナム)の動画からご覧いただきたい。初の動画撮りということでお互い緊張もあり、追撃確定のポイントでコンボをミスったりしているが、どうか温かい目で見守ってほしい。
●第1試合の見どころ
ザフィーラは、キャッチを絡めたクロスレンジでのラッシュが得意なキャラクター。シグナムは、高性能な飛び道具“空牙”(斬撃を飛ばす技)を中心に中距離を制圧でき、クロスレンジでも長剣型のデバイス・レヴァンティンを使ったリーチの長い攻撃が可能なキャラクターだ。両者とも、フルドライブバーストをコンボに組み込めるので、クロスレンジでは小さなミスが命取りになる。
▲シグナムは、□□△○→タメ空牙とつなぐのがフルドライブバーストを使わない場合の最大コンボ。しかし、□□△△とするとダメージが若干下がる代わりに起き攻めができる。動画ではkbjが、相手の起き上がりにアクセルターンで裏に回り、攻撃を決めようとする場面も。 |
▲中距離では無類の強さを発揮するシグナムの“空牙”だが、飛び道具を弾き返すザフィーラの“鉄壁の構え”で返され、安易に振れなくなってしまう。 |
▲第1フェイズ終盤、シグナムが□□△○→タメ空牙とすれば倒せていたところだったが、□□△△のコンボにしてしまい、ザフィーラの体力がわずかに残る……。このミスが明暗をわけることに! |
▲ザフィーラは、アタックとブロックどちらからもキャッチにつなげられるが、キャッチを決めた後はシグナムにとって有利な中距離になってしまう。ここから再度どう近付くかが問題だ。 |
▲シグナムの□□△△に対しては、最後の△と△の間にブロックで割り込める。開発者なので知っていて当然なのかもしれないが、金子さんはさすが詳しい……。 |
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