2010年3月24日(水)
歴ーッシュ! 戦国ブームも定番化してきた近ごろ、今なら心の底から言える! 歴ーッシュッシュ! ついに実装されたコーエーの戦国MMORPG『信長の野望 Online(以下、信On)』の新章、その名も『新星の章』。拠点戦や新ダンジョン“独眼竜の野望”など、これまでにない新要素てんこ盛りで、もうどれから遊んでいいものか迷いまくりんぐです。おいおい、ぶっちゃけどれが一番おもしろいのよー!? ってことで、渡辺開発プロデューサーと今村開発ディレクターのところにおジャマさせていただき、いろいろとお話を伺ってきましたよ。いーやふうう!
▲このパッケージ! なんか、見ているだけで壮大な戦国時代の物語が伝わってきそうな勢いだ……。 |
――というわけで、勢いに任せてコーエー本社に到着したうどん。入口には北斗の男の実物大オブジェがあったけど、そんなことを気にしている場合ではないのだ。ホアチャッ!
うどん:へへへ……。前回の“コーエージェミニ(本社別館)”では激しい戦いだったぜ。これから訪れる本社は、コーエーの最深部。いわば聖域。そうサンクチュアリ! ここで俺様は、渡辺プロデューサーを傀儡(かいらい)のように操る悪の教皇を討たねばならないのだ……。
編集:いや、そんなのいないですから。ホント勘弁してください。勝手に盛り上がらないでください。
うどん:えー、今回もついてきたよこのツッコミの人。
編集:……そういう立ち位置だったんですね、俺。いいから! さっさと本題お願いしますよ。
うどん:ッシャーッス!
編集:テンション高くてすみません、今回もインタビューよろしくお願いします。
渡辺P:今日もよろしくお願いしますね。
今村D:よろしくお願いします。
▲渡辺プロデューサー&今村ディレクターにお話を伺ってきましたよ! 毎度、テンション高めのうどんにお付き合いくださって、ありがとうございます! |
うどん:えーと、では早速お話を伺っちゃいます。まずは、ついに新章実装ですねん。ずばり、この『新星の章』自慢のポイントをお1つ。
渡辺P:ポイントといえば、もちろん“天下人システム”ですね。いよいよ“天下統一”という大きな目標に向かって、ゲーム全体が動き始めるというところにあります。前回の大型アップデート『争覇の章』では“九州三国志”が追加されたのですが、『信On』本来の目標である天下統一とは別に戦国の世界を広げる方向に動いていたんです。それを改めて天下統一という大きな目標に向けて動かそうと考えています。
うどん:いよいよ天下統一の実現ですか~!
渡辺P:“一門”や“評定”など、すべてのシステムが勢力の天下統一に貢献する形で関係しているんですね。その中で、ユーザーの皆さん同士で競い合ったり協力し合ったりがあって。本当に筋書きのないドラマなので、これからユーザーの皆さんの手でどんな戦国時代が生みだされるのか、とても楽しみにしています。
うどん:(フフフ……俺様の筋書きはできてるがな。あそことあそこと同盟して……)
渡辺P:特に新章実装時には、その最初の部分。一番楽しく、そして躍動感のある最初のドラマ部分を体験していただけると思っています。
うどん:しかる後に、うどん帝国を建国するのだ!!
編集:ちょっと! 妄想が声に出ちゃってますよ。
うどん:あ、ゴメンナサイ。では、今回、勢力に密接にかかわるシステムとして、“評定システム”が追加されました。こちらのコンセプトは?
渡辺P:皆さんの行動そのものが、ダイレクトに勢力の活動につながるということですね。つまり、日々の活動が勢力に影響を与え、天下統一に1歩1歩近づいていくわけです。そしてもう1つが、新たな遊び方の提供です。1つのクエストを皆さんで競争したり、協力したりすることで、ゲーム内に新しい動きが生まれるということです。
うどん:たとえば今までの軍事、内政クエストなどは、1人で受けてクリアするという自己完結したものでしたよね?
今村D:そうですね。そのように、これまで単体で遊んでいたクエスト群ですが、システムの進化などで、それらを用いて競い合ったりするような遊び方の追加を行ったわけです。
うどん:なるほどぉ~。ちなみに、天下統一のためには、最終的には“天下分け目の大合戦“が起きるとお聞きしてます。そのあたりに関する道筋はどのような感じになるのでしょう?
渡辺P:1クールは1年から1年半を予定しているのですが、最終的には天下人得点が1位と2位の勢力で“天下分け目の大合戦”が勃発します。この最終決戦が起きる条件は現在いくつか設定していますが、実際にゲームが進んでいく中で、その条件が達成できるものか調整していくつもりです。
うどん:天下分け目の大合戦は、発生させるための条件があるんですね!
渡辺P:はい。現状ではまだ公開はできませんが、機を見て改めて告知させていただこうと思っています。
うどん:この天下分け目の大合戦には、どうせ1位と2位の勢力しか参加できないのでは、という不安もありますが……?
渡辺P:いえ、これは従来の合戦とはまるで別の形になる予定です。
今村D:言ってみれば、ワールド全体のお祭り騒ぎになるような。
渡辺P:なので、一概に参加できないという不満はなくなると思いますよ。なるべく多くの方が関与できる仕組みです。
うどん:3月4日~10日の期間に、テストワールドで拠点戦のテストが行われました。この反応はどうでした?
渡辺P:おもしろいという意見が多く、非常にうれしく思っています。いつもは要望や質問を受けつけるGMコール(ユーザーサポート)なのですが、拠点戦に関しては「おもしろい」というお言葉をたくさんいただいて。
今村D:スタッフ一同、非常に励みにさせていただきましたよね。
うどん:いつもは文句ばっかのユーザーも、たまには『信On』の本気コンテンツを認めたということだな。ふむん。
編集:なんでそんなに上から目線なんですか!! ホントすみません。
渡辺P:実は、社内テストでの拠点戦もかなり盛り上がっていたんです。それはもう、盛り上がりすぎて、隣の部署から怒られるぐらい(笑)。テストのたびに、実装予定のランキングの勝負で大騒ぎしていましたね。
今村D:なので、開発の盛り上がりを感じているうちに自然と「これはいけるな!」と実感しましたね。
うどん:近くにいる人を強制的に参加させる“巻き込み戦闘”って、『信On』にはこれまでなかった、かなり目新しいシステムですよね。
今村D:コンシューマーRPGのようなクローズドバトルの戦闘システムは、これまであえて変えてこなかった部分なのです。それを今回、一気に変えました。オープンバトルとクローズドバトルってそれぞれメリットとデメリットがあると思うのですが、クローズドバトルの場合、戦闘中に外の世界から完全に孤立しちゃうことがデメリットですよね。今回のシステムは、オープンバトルのメリットを組み合わせて、中から外へ、外から中へ、それぞれ独立せずにつながっていることを意識したわけです。
うどん:戦闘の刷新も注目ですね! 3月4日にはテストワールド内の神社で、新章の説明会が行われました。渡辺プロデューサーも出演されていましたが、いかがでしたか?
渡辺P:皆さん、たくさん参加していただいていて驚きました。すごく賑やかだったのですが、技能の説明になるとちゃんと静かに聞いていただいて。やっぱり一番気になるところですからね。
うどん:そりゃもう、技能ですからね!
渡辺P:当日もたくさん意見をいただいたのですが、やっぱりユーザーの皆さんからいただくご意見では、技能や強さにかかわるものが一番多いですね。
うどん:今回の新技能では“複数の標的を選ぶ”、“行動を蓄積する”といった目新しいものが追加されました。
今村D:戦闘のバリエーションを増やしたかった、という理由が大きいですね。戦闘に何か大きな変化をつけたいという。これまでは既存の技能を強化する方向が多かったのですが――たとえば“連撃”が“三連撃”になるように。それは1つの元になっている技能を、縦方向に伸ばしていくものなのです。それを……
うどん:それを、今回横の進化にしたわけですね!!
編集:(うわぁ……言ってやった、みたいな顔したわこの人)
今村D:そうですね(苦笑)。『信On』のターン制バトルでは、どうしても1回1回の行動に重み出てきます。その中で、1人のプレイヤーができる要素を複数持たせることで、戦闘への介入の幅が広がるわけですね。もちろん、戦略も増えます。
うどん:新しい技能をすごく楽しみにしているのですが、技能が増えると技能覚醒が大変という問題もありますが……?
渡辺P:それに関しては、技能覚醒が得られる機会を増やそうと思っています。将来的には、瓦版と評定の報酬で技能覚醒値が得られるようにしようと考えています。
→次ページでは、次回アップデートの展望についても聞いてみた!(2ページ目へ)
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