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2010年4月26日(月)

WeMade Online、台湾産MMORPG『81Keys』新作披露会を実施

文:電撃オンライン

『81Keys』

 本日4月26日、WeMade Onlineは台湾Wayi International Digital Entertainmentが開発を手がけるPC用新作MMORPG『81Keys』の発表会を行った。

 最初にWeMade Onlineの代表取締役社長・崔鍾玖(チェ・ジョング)氏は、「韓国YNK Koreaが開発する作品だけでなく、他社タイトルの運営も行っているが、『81Keys』ほど開発元と早く話がついた作品は他にありません。1つには、弊社では年間約30タイトル近く社内でテストを行っているが、『81Keys』は社員から「これは日本のプレイヤーに受ける」と期待値が高かったことが理由です。現在は日本のプレイヤーにもっと愛される『81Keys』になるよう、バランス調整を行っています」と述べた。

 また崔氏は、今年4月1日よりYNK JAPANからWeMade Onlineに社名を変更したことについて経緯を説明。YNK JAPANは2008年3月に大手ベンチャーキャピタルから出資を受け、日本市場での成功と成長を求められる中、業務提携や資本提携を進めていた。時を同じくして韓国WeMade Entertainmentは北米に次ぐ拠点として、日本での事業展開を検討しており、崔氏も紹介を受けたとのこと。

 当時のWeMade Entertainmentには、MMORPG『Legend of Mir』以外に目立った作品がなかったが、その後『蒼天』や『TARTAROS-タルタロス-』といった自社開発作品の成功もあり、株主兼開発元というパートナーシップに至ったそうだ。

『81Keys』
▲左からWeMade Onlineプロダクトマネージャー 大西信嗣氏、同社代表取締役社長 崔鍾玖、司会を務めてくれた声優の浜田初さん、メディエーター オフラインサービス事業本部桑谷昌樹氏、ムーヴリノイエ 田中方俊氏。

 続けて、同社プロダクトマネージャー 大西信嗣氏による『81Keys』ゲーム概要説明が行われた。『81Keys』のクローズドベータテストで実装される予定の機能や種族などについては、これまでにもニュースでお伝えしている通り。

 大西氏は、『81Keys』では戦闘から生産まで既存のMMORPGが持つシステムはほぼ網羅しており、圧倒的なコンテンツ量があると述べた上で、本作最大の特徴でもあり、タイトルにもなっている“鍵”のシステムについて説明した。ゲーム内には、魔物の鍵、守護の鍵、DNAの鍵の3種類が存在し、その目的も効果も大きく異なっている。

『81Keys』 『81Keys』 『81Keys』

 1つ目の“魔物の鍵”は、プレイヤーが一番最初に触れる鍵システムで、モンスターから入手できる鍵を図鑑に登録できる。モンスター情報の収集というコレクター要素に加え、ある鍵を使うことで登録したモンスターへの変身、召喚などが可能だ。

 2つ目の守護の鍵は、プレイヤーが任務遂行時に報酬としてもらえる“元素の鍵”と“能力の鍵”の2つを合成してできる鍵。守護の鍵を使うとさまざまな恩恵が受けられるが、元素と能力の組み合わせによって得られる効果は異なるとのことだ。また、プレイヤーが自分の得た経験値の一部を任意に分け与えることで、鍵が成長していく。

 最後のDNAの鍵はその他2つとは少し異なるシステムで、ゲーム内アイテムとしての鍵は登場しない。プレイヤーは必ず7×7マスで構成される“星盤”を持っており、任務をこなしていくと星盤のマス(=鍵)が、1つずつ開放されていく。7つの玉を開放されたマス目に配置すると、該当する能力がボーナスとして付与されていくのが、DNAの鍵システムだ。ただし、ボーナスの内容は週2回ランダムで変わっていく。さらに、プレイヤーごとに必ず欠落していて開放できないマスも存在し、与えられた条件の中でベストの組み合わせを探すことになる。

『81Keys』

 この他、アバター要素や騎乗システム、日本オリジナルのイメージイラストについての発表が行われた。

 『81Keys』は今後の予定として、クローズドベータテストを4月30日~5月5日に実施。その後、5月12日にオープンベータテストが、5月19日に正式サービスがスタートする予定だ。また、NHN Japanのゲームポータルサイト“ハンゲーム”でのチャネリングサービスも決定している。

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 最後に『81Keys』との音楽タイアップについて、ムーヴリノイエの田中方俊氏からの説明が行われた。田中氏は音楽CDの売り上げは低迷しているが、配信サービスは成長傾向にあると話す。すでに『ファイナルファンタジーX』や『テイルズ オブ ヴェスペリア』といった作品で有名アーティストとのタイアップでの成功例があり、相互に新規ファン層やプレイヤー層の開拓に結びついている点を挙げ、ゲームと音楽の親和性の高さを強調した。

 しかしながら、JASRAC(日本音楽著作権協会)がオンラインゲームにおける著作物使用の委嘱登録(※)を認めていないこと、メジャーレーベルのアーティストの場合、原盤使用料が発生することから、現時点でオンラインゲームでのメジャーアーティスト起用は難しいと述べた。

※TV放送や店頭での販売促進、劇場用CMにおける演奏・上映など一定範囲の使用における使用料を免除するもの。

『81Keys』

 しかし『81Keys』では、ムーヴリノイエ所属のアーティスト・矢住夏菜さんが歌う『運命の分かれ道』『バタフライエフェクト』の2曲が使われている。これについて田中氏は「インターネットサービスにおける委嘱楽曲を認めるe-licenceへ登録、かつ原盤使用を免除。その代わり、矢住夏菜さんのライブに『81Keys』プレイヤーを抽選で招待、あるいはCD特典としてゲーム内アイテムがもらえるシリアル封入といった形で、相互にメリットのあるプロモーションを展開していきたい」とコメントした。

 Wemade Onlineに社名を変更後、初の新規タイトルとなる『81Keys』。今後もメディア先行プレイやクローズドべータテストのレポートなどをお届けする予定なので、続報を待っていてほしい。

『81Keys』 『81Keys』

(C) WeMade Entertainment Co.,Ltd. All Rights Reserved.
(C) 2010 Wayi International Digital Entertainment Co., Ltd. All Rights Reserved.

データ

▼『81Keys』
■メーカー:WeMade Online
■開発:Wayi International Digital Entertainment
■対応機種:PC(対応OS:Windows XP/Vista/7)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■サービス開始日:2010年5月19日予定
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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